クオリア44さん
このフレームのヘッドパーツは、いわゆるインテグラルヘッドパーツで、カーボンフレームだと一般的な形式ですが、詳細は種類が多過ぎて外観からは判別出来ません。
異様に大きく見えるのは、カーボンフレーム用のカーボンフォークとラインが繋がる様に作られた特殊な製品のためで、かなり珍しいものでしょう。
ヘッドパーツが無い状態では、フォークとフレームが合ってない様にも見えますが、この特殊なヘッドパーツのおかげで、何とか辻褄を合わせています。
恐らく、カーボンフレーム用のフォークを使い回す為に意図的に設定された仕様で、物理的に特には問題も無いし、ある意味で良心的です。
あと、この販売業者は、メーカーから製品を仕入れて売っているだけの業者で、組み付けの明らかな不具合や、説明文がデタラメなのも、フレームメーカーとは一切、関係有りませんので、それでメーカーの姿勢を推し量るのは間違いです。
なぜ、そう分かるのか?と言えば、このメーカーの名前で検索すると、ちゃんとしたホームページが出てきて、それが販売業者のサイトにリンクされていないからです。
それにしても、ヘッドチューブが許容されるギリギリ近くまで短くて、ヘッド周りやシートチューブ角、リヤフォークなどのジオメトリーが、小さなサイズから大きなサイズまで一緒なのは、本来は望ましい仕様じゃないのは確かですが、ボトルケージ台座が一箇所しかない事も含めて、それらは全て最初から個性的なデザインを優先させると言う確信で設定された「仕様」であり、コンセプトにブレが無いのは、ある意味で清々しいと思います。このメーカーの公式サイトの他の製品は、ちゃんとジオメトリーをサイズなりに微調整されていますので、コレが「狙い」なのは確かです。
極限の走行性能を最初から放棄されているとは言うものの、小さなフレームサイズ故の不自然な操縦性とかの問題とかからも無縁だし、コンセプトの範囲内の操縦性には何も問題は無いでしょう。
この重くて細い、つまり、基本的にしなやかなチューブ構成だと、硬くて薄くて太いチューブのレーシングモデルよりも乗り心地が悪いとは思えませんし。
ヘッド部の仕上げも荒いみたいですが、コレもイタリアンクロモリでは一般的な仕様に過ぎなくて、ちゃんと加工すれば良いだけ出し、精度の事を判断しようが有りませんが、モノマネじゃあ無くて、オリジナルな製品を作り出そうとしている積極的な姿勢は、それなりに評価すべきだと思います。
大変安い製品なので、お気軽に走るというコンセプトに共感出来れば、かなり面白い製品だと私は思います。