skogenさん
競輪クオリティだと0.1mmという話を聞いたことがあるので、道場長が言われる0.5mmという話は、部品のクオリティによって、つまりママチャリ用、ロードバイク用などで使い分けが必要なんだろうと思ってました。
コピー用紙の厚さは0.1mmよりやや薄く、名刺だとその2倍ぐらいで、見た目ですぐに違いが分かります。肉眼もこの辺りは精度が高いようです。コピー用紙より薄くなると、ちょっと難しくなってきますが、クッキングペーパーは0.06mmぐらい、家庭用アルミホイルだと0.01mm(10μm)ぐらいです。
0.1mm程度に追い込むとなると難しいケースもあるでしょうし、M-709のリアホイールは到底無理でした。コピー用紙が隙間に入るかどうかで0.1mmというのは判断できますが、0.1mmをいつも確認しているかというと、そんなことは無く大まかな感覚量です。
振れ取りは0.1mm程度に追い込まないといけない、という事なので良かった(?)です。0.5mmだとちょっと気持ち悪かったです。やはりホイール組の道は厳しいんですね。
ちなみに、指先の感覚は10μmぐらいの凹凸を感じ取ることができ、スーパー技能者はμmオーダと言われてます。うろ覚えですが、本田宗一郎はキャリパーでμmまで部品のサイズを合わせることができたという伝説めいた話を聞いたことがあります。すごい人って居るんですね。アルミホイルで作られた段差は容易に分かりますが、1μmの段差になると私には分かりません。
包丁研ぎだと、中研ぎに使う1000番の砥石(私が使ってるのは赤っぽい砥石)の粒度が平均粒径15μmぐらい、仕上げに使う3000番(私が使ってるのは黄土色)が5μmぐらいです。この辺りが指先で感じ取れる普通の限界だと思います。ティッシュペーパーをすっと切れるような包丁に研ぎ上げる人は(私には無理)、指先では分からない世界を感じ取って研いでいるんだと想像します。