自転車屋レベルの整備で最もひどいのがハンドル回り、特にステムの取り付けです。
ア・ヘッドステムはフォークの固定とハンドルの固定を同時に行うため、古いスレッドタイプより格段に整備は難しくなっています。このあたりはホローテックBBも同じ。
しかし自転車をよく知らない人たちは、なんでもいいからガチガチに締めればいいと思ってBBはガチガチ、ステムもガチガチ。トルクレンチ使ってガンガン締める。
某自転車板でも、そういう3流アホ整備を薦めていて、しかもそれがGood answerになってるので知識もスキルもない人たちがGoodというレベルがよくわかります。僕ももうそういう人たちの尻ふきはやめよと思いました。
自転車道場の人たちが自転車屋レベルのステム整備をしているとは思いませんが、復習のため過去に何度か書いていることを、もう一度書きます。
ステムのねじは締める順番があります。これを間違うとハンドルが重くなります。
自転車屋の整備した自転車は100%ハンドル重く、ステムは全部やり直し必要です。
ステムの最適解はガタが出なくて一番ハンドルが軽く回る位置。
ガタは10cmほどハンドルをあげて地面に落としてガタガタと変な音がならないこと
フロントブレーキを握って自転車を前に押しフォークがガクッと動かないこと
この2つが確認できればOK
しかし、この軽くというのは「本当の軽く」を知らない人には理解できない代物です。
僕のブレーキのレバーを握って「軽く」の考えが変わったという人が今までに何人もいました。
たとえばBBなら10回転するのが軽くです。3回で止まるのは重いです。
ではハンドルはどうか、簡単な見分け方を書きます。
★ステムの下のスペーサーが動くこと
このスペーサーが手で回らなければ「締めすぎ=重いです」
ステムの整備をチェックするには、このステム下にあるスペーサーを握って回してみてください。あなたのスペーサーは回りますか?
写真の1番の上のねじを締めすぎると、スペーサーが締まって動かなくなります。
そしてヘッドが圧迫されハンドルも動かなくなります。
そういうハンドルで200kmほど走ると手と肩が疲れます。
ではどのくらいスペーサーがクルクル動けばいいのか?
これは個体差があり一般的な解はありません。
ガタをなくして一番軽くハンドルが回転する位置。
ガタがあるとフロントブレーキかけるとフォークがガクッと動きます。
スペーサーが動き、フォークがガクッと動かないようにステムを整備してください。
言葉は簡単ですが、かなりの職人技と時間を必要とします。
自転車道場レベルのステム整備にしてね。がんばって!
tour-neyさん
〉ステムの下のスペーサーが動くこと
このスペーサーが手で回らなければ「締めすぎ=重いです」
そーなのか!知らなかった!Σ( ̄□ ̄;) (アホ丸出しw)
イヤイヤ、自転車屋なんで、ステムスペーサー動くとやり直しなんですよ。
こんなんで芸術なんて無理、道場長に聴くか本気で悩んだ。。。
私のやってることは間違ってなかったワーイ
この前もホローテックBB&クランクを片側づつ嵌めて、違うと突っ込まれたw
クランク挿入で、ハンマで叩くなんて破壊でしょ?ってこっそり後輩に教えたっけ。
密かに、脱自転車屋目指す。自分の店舗だけw
この前も空気入れしたら、ネットに[5気圧しかいれん、走り重くなったわ]とコメントされて笑ったよ♪空気入れた犯人絶対わた(ry
m07035さん
えぇ!?
スペーサー動いていいんですかぁ!?これは、初めて知りました!!
毎回、スペーサーが動かない事を基準にステムの取り付けをしていました。
自転車を点検しても、スペーサーはガチガチで動きません…。
早速、スペーサーが動く事を基準にステムの調整してみますね!
ハンドルが軽くなるか楽しみです。
ronjinさん
ステム下のスペーサーを調べてみました。
2台ともガチガチでした。
BBやホイールの回転もまだ合格点まで行ってませんので
頑張って整備したいと思います。
ありがとうございます。
昭和平成さん
>>★ステムの下のスペーサーが動くこと
なんと、驚き桃の木、山椒の木です!
私のミストラルも動いていて、てっきり不備故障だと思っていて質問させてもらおうと思ってたところです。(^^;
beeシュリンプさん
ステムは写真の状態で何の問題も無いのは実感してたはずなのに、他の自転車のスペーサー回る奴は気付いた時点で増し締めしてた....orz。
キケボウズさん
ここが回るのですね
こんばんは。お初です。
道場長の仰るステム調整。非常に興味があり、自室にてやってみました。
本当にシビアですね。レンチを10度未満の角度で締めてみたり、緩めてみたり、そんなことを繰り返し、やっとガタがなく、ハンドルがスコンと回る位置を見つけることができました。
ロードバイクというのは、買ってきてただ乗ればそれで良いのでは無くて、乗ってはいじり、いじっては乗りを繰り返して、時には自室にて汗をかきつつレンチで締めたり緩めたりを繰り返して、はじめて乗り手の相棒になって行くのだなと痛感しております。
自転車の整備が自動車やオートバイ整備と根本的に違うのは実用上問題がない位置まで「ねじを緩める」のが基本。言い方を変えると「必要最小限の力で締める」時には工具を使うと締まりすぎるので手で締めるだけの場所もあります。
自動車やオートバイ整備をしていた人はねじはとにかく締めまくる、マニュアルに記載されているトルク以上で締めれば終わり、そういうのが整備だと思っているので、そういう人たちが整備した自転車は回転が重く、とても乗れたものではありません。自転車屋レベルの整備もほとんどがこれです。
自転車整備のねじを締める力というのは微分のように最適解は1点しかなく、これをみつけるのは、なかなか至難の技です。ただ馬鹿チカラで締めとけばいいみたいな自動車やオートバイ的整備では100%性能を発揮する自転車は永久にできません。
空気圧についても同じでタイヤに記載されている空気圧まで入れとけば終わりみたいな整備は、ねじはとにかく馬鹿チカラでマニュアル記載トルク以上に締め込んどけば終わりと同じで、そういうのは3流アホ整備といいます。
自転車整備は実用上問題ないレベルで、どこまでねじを緩めることが出来るかが命です、そういうのを見極めるのは経験しかありません。場数踏みましょう。
キケボウズさんのステムは今までとは全く違う回転で自転車ってこんなに楽だったんだという新たな世界を見せてくれます。期待して乗ってください。
キケボウズさん
ディープ・インパクトさん、こんにちは
改めまして、キケボウズと言います。
ずっとオーディオ関係の縁側で活動していましたが、この初夏にクロスバイクを導入しまして、それ以来ずっぽりとスポーツバイクにはまり込んでしまっています。
案の定ロードバイクにも手を出してしまい、サドルの高さから始まってステムやハンドルの角度の調整の必要性と面白さを感じ始めてきていたので、この自転車道場の縁側を読ませて参考にさせていただいて来たのです。
そうですね、ネジの締め付けやタイヤの空気圧、同感です。
特にタイヤですが、大抵の日本人には固すぎると感じております。
僕はタイヤに記載されてる最低110PSIでも固すぎる感じがし、自己責任で100まで落として乗ったりしています。
それでは、またよろしくお願いします。
貧脚いわたさん
キケボウズさん、こんにちは。
推奨空気圧の下限が110psiのタイヤとは、銘柄は何ですか? クリンチャーで下限が7.6気圧は、特殊なタイヤではないかと思います。後学のため教えてください。
キケボウズさん
110~125と見えますか? エスポワールスポーツ?
貧脚いわたさん、こんにちは
大したタイヤではありませんよ。
僕の人生初のロードバイクである。スペシャライズドのアレー2017年モデルの、新車装着タイヤです。
エスポワールスポーツというのでしょうか?
画像を貼ります。
tour-neyさん
ビットリア ルビノプロ3は、min100psi でした。
(ホイール、タイヤ、チューブ、リムテープ全てを考慮し決めてます)
空気圧は人によって変わります。じっくり最適解を探してください。
貧脚いわたさん
キケボウズさん、ありがとうございます。
驚きのタイヤですね。しかも太さが25C! ぐぐってみたら、surprisingと書いているブログがありました。大変勉強になりました。
完成車付属のグレードというと、ビットリア・ザフィーロやミシュラン・ダイナミックが大手ですが、どちらも特に高圧を指定してはいないようです。スペシャライズドは何か考えるところがあって、こんな指定をつけたのでしょうか。今後、スペシャライズドのタイヤを注意して見ていきたいと思います。
小杉むさしさん
やっぱりステムってくるくる動くように締めないといけないですかね。
最近、立ち漕ぎでガンガン坂道を登るようになってきて、ステムががっちりしていないと前タイヤのグリップというか、なんか前のほうが不安定な感じがして、結構ステムをがちがちに締めてます。
気にしすぎかもしれないけど、締め付け方で乗り心地もちょっと違うような気がしてきた。サドルと同じで沼にハマっているのかなあ。試しにサガンとかキッテルの自転車についていた高価なカーボンステムを買ってみましたけど、結構違う気がします。かなりガシガシ漕がないとわからないけど、値段ぶんの効果はあるような。無いような…
端っ子ミツルさん
道場長、自転車道場の皆さんおはようございます。修行中の身ですが、気になって我慢出来ないので書き込みしてしまいます^^;
ディープインパクトさま
ちょうど引っ掛っていたステム周りの情報ありがとうございます。私は写真の①→③→②の順で締めていました。①の締め付けはフォークを持って宙に浮かし、ガタを取るイメージで締め付けしてましたが、道場長は各部少しずつ締めてガタを取っているのですね?
①=トップキャップでステムを押し付ける玉あたり②=上部から締め付けトップキャップとステムの遊びを無くす③下部締め付けでスペーサーとステムの遊びを無くす④本格的にトップキャップからスペーサーへの全体の遊びを取る?私は真にフォークを固定するのはステムの役割だと思ってましたが(過去に色々実験してアンカーのネジ山飛ばしました)道場長のやり方だとステムとトップキャップの50/50で固定しているイメージですがどうでしょうか?
私はバイクの整備もしますが、トルクレンチは一切使いません。問題なのは規定締め付けトルクなんて全て新品の状態で組み付ける場合でさえ、全く役に立たないのにも関わらずトルク管理が行われていること。中古の場合それやるとネジが飛ぶので、【ネジは最大限緩める】には同意ですが、ネジの締め付け順序に少し疑問があります。
道場長の順序だと①→②→③→④【ココ】に至るまでに何処かがトルクオーバーしてしまうと、トップキャップの①ネジ山が飛んでしまいます。なので、それぞれトルクオーバーしないように①→②→③→④→①(2回目)→②(2回目)→③(2回目)→④(ココは最後に確認程度?)かなぁ?と思うのですが、やり過ぎでしょうか?
実践してかなりハンドルが軽くなりましたが、私のカーボンスペーサーは回りませんでした。だから異議を唱えているのではなく、ココは命を握るゾーンなので妥協や道場長を盲信し色々試すことなく、逆に適当な整備になってしまわないか怖くて書き込みさせてもらいました。ごめんなさい。
私は誰か乗っても安全な整備を目指してまして、、まだまだ未熟ですが熱意はあります。道場長、失礼かもしれませんがご回答宜しくお願い致します。