自転車道場

サドル沼 / 45

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ディープインパクト 2024/08/02 (金) 16:44:06 >> 42

貧脚いわたさん
クロモリ時代のジオメトリの考え方は、今から見ると、まるで中世の魔術です。
たとえば、シート角をサイズごとに変えたのは、なぜなのか。シート角を統一して、シートポストのセットバック量で辻褄をあわせるのでは、なぜダメだったのか。理由はつまるところ「選手の体感」です。
クロモリフレームは、カーボンフレームのように積層をいじって体感をあれこれと変えることができないので、「理由は知らないけど、体感的にはこれがいいんだ」という経験則が強く働きます。そして当時は、「体感」という厄介なものを科学的に扱おうとする姿勢はありませんでした。
現在では、キャニオンやBMCのような技術志向のブランドはシート角を統一しています。おそらく今後、この流れが広がるでしょう。

クロモリ時代のジオメトリの考え方には、中世の魔術と同程度の合理性しかありません。有効な経験則がたくさん含まれているのは確かですが、8割はガラクタで、有害な間違いも含まれています。
有害な間違いのなかで、もっとも顕著なのは、ファニーバイクの「逆スローピング」でしょう。クロモリ時代のジオメトリの考え方というのは、これほど不合理なものを「アホか」と見抜けないようなシロモノでした。中世の魔術と同じように、歴史研究としては面白いですが、自転車に乗る上で役に立つものではありません。

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