自転車道場

ブレーキの整備 / 6

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ディープインパクト 2024/07/31 (水) 23:07:46 >> 5

 貧脚いわたさん
工学的なセオリーについての一般論ですが…
もしロードバイクを隅々まで、工学的なセオリーに則って設計製造したら、おそらくゴム部品以外はノーメンテで、まったく性能劣化なしで5万キロ走れる自転車ができます。ただしその自転車は、かなり頑張っても、20kgを切ることはないでしょう。
チェーンの給油装置とカバーをつけてノーメンテで5万キロ持たせるかわりに、500キロごとにチェーンを手で洗い、5000キロごとに交換する、それがロードバイクです。工学的なセオリーをあちこちであえて破り、桁外れの整備コストを払うことで、おそらく15kgくらいは軽量化しているのです。
設計段階から意図的にあちこちで工学的なセオリーを破っている機械の整備に、工学的なセオリーがどれだけ通じるでしょうか。もちろん通じる部分も多いはずですが、通じない場合をどう見分け、対処するか。
もしお金がいくらでもあるなら、「悪くなった部品は新品に交換」がシンプルに正解ですね。ちょっと節約したければ、「部品がすぐに悪くなるような間違った使い方を避ける」。油の使い方を知らないのに、むやみに油を使うのは、部品がすぐに悪くなるような間違った使い方です。ディープさんはいつもこのケースを警告しているのだと思います。

ブレーキを分解して整備するのは、整備を極めたい人のための道楽だと思います。新品に近いレベルに持っていくことの難しさに比べて、得られる節約は大したことがありません。
工学的なセオリーが通じるかどうかわからない相手に、道楽で整備をするわけですから、人によって見方が一致しないほうが当たり前だと思います。企業が事業に求めるものは利益に決まっていますが、人が道楽に求めるものは人それぞれです。

で、私の経験としては、悪くなったブレーキ(79デュラのフロント)を3回ばらして、ようやく普通に使えるようになりました。「まだ十分に正しい油の使い方を発見できていない」というのが私の現在地点です。「使わない」のは、少し試してみましたが、私の手にはおえません。
どんな潤滑剤を、どこに、どう使うのか? 黒鉛(鉛筆の6B)はどうか? などなど、思いつく選択肢は山ほどありますが、普通に使えているブレーキを分解して片っ端から試してみるほど私は整備道楽ではありません。

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