自転車道場

ヘラマンタイトンさんに感謝/5700のチューン / 10

27 コメント
views
4 フォロー
10
ディープインパクト 2024/10/02 (水) 20:39:09

 鶏 泰造さん  RD-5700、究極のチューンに成功!?
この道場では評判の悪いRD-5700ですが、使用している者としては、悪いならその原因を突き止めたいし、原因がわかれば対策も見えてくるはずということで、しばらく試行錯誤していました。上下のプーリーを入れ替える件については以前にも書きましたが、このほど、これまた当道場では評判の悪い「あれ」を使うことで、嘘のように変速が決まるようになりましたので、ご報告します。

 まず大前提として、STIは最初から触覚タイプ(ST-7800)を使っています。7900のそれを見たとき、元技術屋の直感で「これはフリクションが悪さをしそうだな」と思ったので、1世代見送ることにしたんです。

 まず、最初に行ったチューニングが、プーリーの上下入れ替えです。ガイドプーリーがスライドするセンタロン機構には、以前から疑問を持っていたのですが、6800で廃止されたと聞いて実行。変速性能は微妙に良くなったかな、という程度でしたが、少なくとも悪化はしませんでした。ただし、方向性のあるテンションプーリーを上に持って行ってしまったので、アウター×ローギヤで音が大きくなりました。

 この状態でワイヤーテンションの調整を追い込んだのですが、9→8速とか8→7速を最適にすると、1→2速(25T→23T)に落ちにくくなるという現象が発生。やむなく後者を優先し、前者はオーバーシフト気味に操作することでカバーしながら乗っていました。

 もっともオーバーシフトと言っても、ブラケットを持って素早く変速すれば自然にそうなるので、大きな不都合はありませんでした。問題は、クリック音がするギリギリで変速したときだけだったのですが、練習の終盤で向かい風をくらって、下ハン持ってげひげひ漕いでいるときにゆるい上り坂になって、指先だけ伸ばしてレバーを操作するようなケースで1発で変速しない(少し送り足せば変速はする)のがストレスで、なんとか改善できないものかと考えていました。

 で、スタンドをかけて、変速機の動きやワイヤーのテンションを観察してみたのですが、変速機に近い側のアウターワイヤーとインナーワイヤーのフリクションが悪さをしているらしいことがわかりました。そこで、アウターの切り口を揃え直したり、アウターにシリコンスプレーを吹いたり、アウターカップの種類を変えてみたりもしたのですが、大きな効果は無し。そこでついに、ポリマーコーティングワイヤーに手を出しました(^^;。道場長も副道場長「あれは変速が決まらなくなってダメ」という禁断の代物ですが、理屈から言えば、改善される可能性はあるはず。

 ということで、今日、交換してみたのですが、なんとこれが大当たり! 嘘のように変速が正確に決まるようになったばかりか、ワイヤーテンションの許容幅が広がりました。従来の調子から、ピンポイントで追い込まないとダメかと思ったのですが、台上で9→8速と1→2速をチェックしただけで、実走行でもまったく問題なく変速。走りながら少し追い込んではみたのですが、1→2速が落ちにくくなるところまでワイヤーを張る前に「これくらい決まればもういいや」ってなりました(^^;。

 今後、ポリマーの摩耗の影響がどう出るかはわかりませんが、とりあえず現状では、変速するたびに快感を覚えるくらい、すべてのギヤがビシビシ決まっています。

 というわけで、RD-5700の変速が決まらないというかたは、ポリマーコーティングのインナーを試してみることをお勧めします。それでもイマイチなら、プーリーの入れ替え(上は回転方向も逆に)、それでもダメなら触覚式STIを導入すれば、少なくとも私と同じレベルまでは持っていけるはずです。

通報 ...