あの洗濯ばさみみたいな口金は必要ありません。仏式の口金で英式バルブの空気は入ります。
僕はいつも仏式のままで入れています。フロアポンプだけでなく携帯式ポンプでも仏式のまま英式バルブのチューブに空気は入れれます。いちいち英式洗濯ばさみに交換なんて、ばからしくてやってられません。
英式なんて性能の高いポンプなら仏式のままで、いくらでも入ります。
まれに入れにくいものがありますが、薄いチューブのゴム一枚はさめば完璧に入ります。
サランラップでも入ります。先入観にとらわれずに実際にやって実験してみてください。
いくらでも入るのが誰でもわかります。
空気入れは簡単なようで、とても難易度が高い奥が深い作業です。高性能な空気入れを使ってもスキルの低い人が扱えば、空気は入りません。修行を積んだ人間が英式バルブを仏式で簡単に入れれても、スキルの低い人がやればスカスカに抜けて入らないこともあります。空気が抜ければメーターも狂います。
空気入れなんて「誰がやっても同じ」という前提が間違いで、空気入れのような自転車整備の中で最高難易度の作業は「何も考えずにだたポンプを押していればいいだけ」などと考えている初心者には、とてもまともにできることはありません。僕も実験、修行を繰り返して空気入れをまともに扱えるようになるまで10年はかかりました。
空気入れをさせれば自転車の整備スキルがわかります。
よく空気が入らないとポンプに八つ当たりしている人がいます、入らないのではなくて入れるスキルがない。僕が入らないと八つ当たりしているポンプでパンパンにしてあげると驚いて見ています、ほとんどの人は空気を入れることは、ものすごく難しいことだというのを理解していません。だから間違ったやり方を繰り返してポンプのせいにばかりしています。
自転車道場のみなさまは、そういう一般レベルの間違った常識に左右されずに奥義を極めてください。