自転車道場

空気ポンプの話 / 21

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ディープインパクト 2024/09/29 (日) 12:22:08

 サイレンス・スズカさん
_toshiさん へ、ところで、自転車を何台か組み立てて感じたのですが、自転車部品の指定トルクというものは、大変大雑把に記載されているものであると感じました。たとえば、ステムのコラム側の締付けトルクなのですが、自分のITMのステムには7~8トルクと記載されています。ここで一つ気になるのは、コラムの材質に指定は無く、一律に7~8トルクと指定されていることです。

自転車のコラムには頑丈なクロモリのコラムもありますし、その一方で、重量を極限まで削り取った極薄のカーボンコラムもあります。その両者を一括りにして、指定トルクは7~8トルク……自転車における指定トルクというものは、だいたいこんな感じであると自分は思っております。そのほかにも、例えば、スチールボルト、ステンレスボルト、チタンボルトでは、「弾性域」(弾性変形範囲)や、「塑性域」(塑性変形範囲)はまちまちですが、それらの違いに関して、パーツの取扱説明書にはなにも記述はされておりません。

私が思うに、自動車の部品における指定トルクというものは、例えば、ホンダならホンダ、トヨタならトヨタなりに部品から材質まで全てを指定した後、テストアンドエラーを重ねて導き出した数値であると思いますが、先述のように、自転車の指定トルクというものは、思いの外アバウトなものであると思います。

例えばクロモリのコラムなら指定トルクよりも少しくらいきつめに締付けたほうが良いと思いますし、逆に、極薄のカーボンコラムだったら、滑り止めのカーボンコンパウンドを塗布した後、指定トルクぎりぎり、もしくは、それよりもやや低めのトルクで締付けるべきだと思います。すなわち、私が言いたいのは、自動車と違って、指定トルクが適当な自転車部品は、その規準とする指定トルク自体が適当なので、指定トルクを鵜呑みにしてトルクレンチで組み立てるのは、あんまり意味がないと思います。

だって、規準がテキトーなんですもん。
ですんで、私はカーボンコラムにステムを締付ける場合は、何の疑いもなく、指定トルクまで一気にトルクレンチで締め込むなんて怖いことはできません。細心の注意を払いに払い、じんわり、じんわりと締め込みます。ただし、自分も自分のイメージのトルクがあんまり当てにならないので、試しに指定の半分くらいのトルクで(ここでは3トルク程度で)トルクレンチを使いますよ。そしてそこから、攻め込むといった感じですね。そして締め込んだ後は、細心の用心を払いながら、試運転をします。

まあ、私は自転車の組み立てに関しては素人ですからこんな感じですけれど、そこそこの経験と技術をもった人ならトルクレンチは使わないと思いますね。ただ、その弊害として、そこそこの技術も経験もない自転車屋ってのが、巷にはそこかしこにいるってのが問題なのですよねー……(ーー;)

信じられない馬鹿トルクで締付けているとボルトがあると思っていたら、手締めのまま放置しているボルトもあったりして……これは私の経験談なのですが……ですんで、ディープさんの受け売りではないですが、自転車に乗るのなら、自分の生命と健康を守るために、整備は自分でやった方が良いと思っております。

ディープさんへ、
試しに、タイヤゲージを使わずに手の感触だけで、空気を入れて乗ってみたのですが、難しいですねー(>_<)実際に乗ってみれば、タイヤの空気圧が高い、低いはすぐ分かるのですが、指で押した感触=実際の乗り心地になるまでは、まだまだです。結局、納得のいく乗り心地になるまで、五回ほど、空気を入れたり抜いたりしてしまいました。これからも修行を重ねて、実際の乗り心地=指で押した感触を得られるよう頑張ります。^^

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