Austerlitzさん
スレッドのタイトル、ディスクブレーキの話に戻します。
ロードバイクのディスクブレーキ化は、ISOの変化が要因です。
https://www.cyclesports.jp/topics/61822/
https://lovecyclist.me/standard-in-disk/
・「欧州の自転車のISO規格等がより厳しくなった事も、今回の規格変更に拍車を掛けている事も事実。端的に言えば、リムブレーキ&23Cではクリアできず販売できないという事だ。」
・「クリアする為には太いタイヤとディスクがマストになり、往来のロードレーサーで事故があれば製造メーカーの責任が問われるという事。安全面は別として、決してレースで勝つ為の機材という基準は一切ない」。
「環境によって制動力が変わる」点で、リムからディスクへと舵が切られている、というのが現状です。
同時に、記事中で言及されているようにこの新ISOに対応するためのワイドタイヤ&ワイドリムなので、出発点は空力のためでもなんでもないです(ディスク化すると乗り心地が悪化するのでワイドリムとワイドタイヤで乗り心地を担保している側面もあり)。
【ISO 4210-2を基としたJIS規格】
https://kikakurui.com/d9/D9304-2019-01.html
また、そのISOの変化を“必要もないのに”“主導的に進めてきた”のが日本の自転車業界なので、「買い替え需要を喚起するためにディスク化が推し進められた」可能性は否定できないし、なんなら相当に高いと見ています。
https://jbpi.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/ISO4210.pdf
さて、個人的には、雨のなかを走るのならディスクブレーキを選びます。その点で、ディスクブレーキはあっていい。リムかディスクかの選択肢があること自体は歓迎です。もっとも、雨天時にはまず乗らないので所有するのはロードはリムブレーキだけで充分ですが。
また、最近、「ありとあらゆるワイヤー式変速機とチェーンリング/スプロケットの組み合わせを動作させる」コントロールレバーを発売したGrowtacの木村氏のインタビューですが、熱量すごくて、また語られている内容に都度同意しました。
https://growtac.com/eqlinterview/
「ユーザー一人ひとりが自分の好きなパーツを使ってバイクを作ればいいじゃん」
「メーカーが規格をどんどん変える。機材の進化やライバルとの競争という側面では理解できますし、普通のことなのかもしれません。しかし、新旧の選択の余地がない……そんなやり方をしていたらいつか誰も付いてこなくなってしまう。サイクリストは奴隷じゃないので。」
「どんどんユーザーの「選択の権利」や「機材を長く大切に使う権利」が奪われてる。」
「ケーブルフル内装になってスマートになって空気抵抗減ってよかったね、ということになってますが、そういう性能に価値を感じない人は、ポジションが出しにくくなって、メンテナンスに時間がかかり、無駄な工賃を払わされてるだけでなく、無駄に高くなったものを買わされてるわけです。「機材を選ぶ権利を奪われてるうえにトップグレードに搾取されてる」と思ったほうがいいですよ。」
また、先の記事での吉本氏のコメントですが、「僕らって自転車に何のために乗っているのか? と言ったら、それは幸せになるために乗っているんです」。
ほんとうにその通りで、ディスクだろうかリムだろうが、それぞれがそれぞれに、しあわせと思える自転車とのつきあいかたをすればいいだけのこと、なのですけれどもね。