うーむ。。。さん
自転車なんて成熟産業、機器も材料も十分成熟した感じがします。
微視的に見れば自転車の素材もアルミやカーボンになって進化した!コンポも進化した!という感想の方も多いかと思いますが(私もその一人ですが)、もうちょっと客観的に、大局的に見るとそんなに変わっているような気もしません。
成熟したものが進歩っぽく見せるにはギアの段数を増やしたり素材を変えたり、形をこねくり回して変えてみるくらい、そうすると逆にギアの段数が増えた分強度が落ちて寿命が短くなる、、、80年代以降進歩がなく、退化したという指摘は一面では間違っていてるにせよ、一面では真実かと思います。レーサーならまだしも一般ユーザーにとっては更に進歩がないですよね。
IntelのCPUなんてちっとも進化してない、まさに自転車業界みたいなもんですよ。IAの中で考えると確かにAMDはほぼ脱落したので相対的にIntelはよく見えますが、コアあたりの性能なんてここしばらく全然上がってません。コアを18個とか集積してキャッシュを増量してI/Oを小手先で増やして、特殊な処理を高速化する命令セットを追加してベンチマーク結果を誤魔化しているだけ、実性能向上の殆どを半導体技術の進歩に頼ってます。それにしたって僅かですよ。
いま汎用CPUで着実に性能を伸ばしているのはIBMのPowerくらいですね。1コアあたりの性能は実性能でIntel x86の2~3倍出ます。本来のライバルだったはずのIntel Itaniumの5倍くらい?、Intelは負けを認めてItaniumの開発を止めたように見えます。何年も開発が遅れ、ようやく完成して昨年に発売されるはずだったKittsonはまだでてこない。IBMのバックには米国政府がついていて、特に軍・科学技術系では高額な製品がかなりの数が売れていますから、一般的には見かけなくても十分潤沢な開発資金を得ています。それにしてもいつまで伸びることやら。
Intelが広く使われているのは安いから、蓄積が沢山あるから、そしてハイエンド(?)サーバからパソコンまで同じ命令セットで動くために技術者が身近で開発環境を用意したり馴染む機会が多いからであり、IntelのCPUの性能がライバルより高いから、優秀だからとは到底言えないです。Intelが最高性能のCPUを出したことなんか有りましたっけ?プロセッサの栄枯盛衰の歴史を紐解くと、性能は最重要項目ではないです。最高性能と比べて明らかに見劣りさえしなければ良い程度でしょうか。
とはいえ最後に残るのはx86でしょうね。