skogenさん
ヘラーマンさん私が出した仮説に対する検証ありがとうございます。ホイールの取り付けで直進性は変わるが、フレームの差による直進性の変化のほうが大きい、という事ですね。
ローラー上での偏心を補正するには、体を左右に傾けます。感覚的に5cmぐらい傾けた、と書かれていますが、私も同じです。リアを1cmぐらいずらすにはそれぐらい体を傾けます。上体の傾きはもう少し大きいかも知れません。
私はローラー上で左右のホイールの取付を補正しましたが、どれぐらいホイールをずらしたかというと、ヘラーマンさんの表記に合わせるとこれぐらい。
シートステー部 -1.5mm
チェーンステー部 2mm
これぐらいずらすとローラー上のリアホイールの軌跡のずれ(偏心)は1cmぐらい変わります。(乗車状態での軌跡のずれなので、正確に測るのは難しい)
私の検証では、重心もずらしましたがホイールの取付を変えた時ほど大きな偏心は生じませんでした。バランスが変わるかどうかでは無く、偏心による数値化です。
他に直進性を変える原因があるとすると、たぶん、乗車時のフレームの変形の左右差だろうと思います。こういう場合の特性差には、運動方程式的に質量とモーメント、弾性率テンソルなどがあります。低速で生じるので速度に比例する項はたぶん関係ない。
今回は後三角のたわみで説明できる話でした。また、フロントホイールが無い状態での検証です。非乗車時の静的なジオメトリー精度と違って、乗車時のダイナミックなフレームの挙動って計測が難しいですね。フレームメーカーは数字を持っているかも知れませんが、ユーザレベルの計測は難しいでしょうね。
クオリア44さんはいろいろと知識は豊富のようですが、いまここで議論していることは、かなりレベルが高い、ユーザレベルでは未知領域の話じゃ無いかと思います。ユーザレベルで議論されたことはあまり無いでしょうし、クロモリフレームだとそもそも高次の特性差は出にくいので、自転車の経験値がとても高い人でも考える必要が無かった自転車の特性である可能性があります。
さて、リアエンドを修正した自転車でその後、50km走りました。途中から雨天走行になり、風も強かったため慎重な運転になりました。都合330km走ったことになりますが、走りやすい、という感覚はたぶん正しい。(これは、ホイールの取付修正によって、リアのステーの中心にホイールが位置していないが、それはマイナス要因として働かなかった、という事も意味しています)