自転車道場

フレームの精度と適正サイズ / 173

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ディープインパクト 2024/09/22 (日) 18:57:26

skogenさん
ややしつこく調べてみました。科学技術の世界に住む人間は、人が感じ取る事ができる差を測定器で定量化できない時、それを敗北と考えます。特に、人の手で作られる人工物をコントロールできないことを技術者は嫌います。どういうモノも最後は偶然が決める領域に入ります。その領域に到達する前に、偶然に頼ることを敗北(そういう工業製品は世の中に出ることは普通はありません)と考えるのは、そういう世界に住む人が共通に持つ認識だと思います。測定できて初めて仮説を検証できます。

さて、ホイールの取付角を微調整し、真っ直ぐ進む自転車で200kmほど走ってみました。うーん、なんか良く分からない。いつもと同じように走れる。でも、頑張って走るモードで、なかなか良い結果を出せるなど、悪いことは起こりませんでした。
で、ホイールの取付角を元に戻したところ、なんか違う気がする。どう違うかと言うと、
・走りがやや重くなる。
・ハンドルを手の中で遊ばせにくくなる。
という感じ。

重くなると言っても、ごく僅かなんですが、考えてみれば常に軌道修正して走っている訳ですから、その分が走行抵抗となるのは自然。これ意外な効果でした。ハンドルを手の中で遊ばせることができると、頑張って速く走るのが楽になります(強い前傾姿勢で頑張ってペダリングする時に、上半身が楽になる)。これも意外な効果でした。

18km/hぐらいで少しだけ手放し運転をしてみましたが、こちらは元々、気持ち的に苦手という事もあり、差はあるような気もする程度でした。以上、定量性が無いのでプラセボの可能性は否定できません。プラセボかなぁ。。。ですが、真っ直ぐ走る自転車である、という安心感や気分的な気持ち良さは大きいので、エンドにアルミテープを貼って、調整がずれないようにして走ることにします。

さて、過去の書き込みを検索してみると、Viperに関するフレーム精度の話題があり、フレーム製造メーカーの回答が引用されていました。全品検査しているようですね。「レーザー測定器」の詳細は分かりませんが、レーザー変位計だと高価でも無いですし、μmの精度は普通に出せるので、0.1mmの分解能で品質管理していてもおかしくは無いですね。興味深いのは、「フォーク上部からリムまでの差(見た目の差)は何の意味もない数値なので測定しない」とあること。ホイールが見た目で真ん中に付くことよりも、ホイールがフレームセンターと揃っていることを重視しているようです(私が検証した、真っ直ぐ進む自転車の条件と同じ)。

見た目で分かりやすい基準、つまり、ホイールが真ん中に付いていることを重視して、エンドを削ったりすると逆効果になる可能性があります。しかし、ホイールは真ん中に付いてないように見えるけどフレームセンターにドンピシャ、なんてフレームは消費者は買わないでしょうから、低い解(見た目でホイールが真ん中)を求めると、エンドを削ったりしそうな気がする。ホイールは真ん中に付いていなくても良い、と製造メーカーが言い切って、アセンブリメーカーがそれを承知して市場に出しているとすれば、大したもんだと思います。

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