クオリア44さん
ディープ・インパクトさんやヘラーマンさんが言う謎の概念、「重心」というのは、論理的に言って完全に幻想です。フレームの左右方向の重量差という意味であれば、現代の元々カーボンフレームは意図的にカーボンという素材、製法の特性を生かして左右非対称に作られています。
もちろん、駆動力が大きくかかるドライブサイド側が太く重い。
そして、寸法的にフレーム精度が出ていても乗ってみると走行性に左右差があり、それが重量差だとするという主張は、論理的に物理的に絶対にあり得ません。
なぜなら、走行可能な状態として組まれたカーボンフレームの自転車は、もちろん、ドライブサイド側がノンドライブサイドよりも相当に重いから。
そもそも、カーボンフレームの精度を厳密に計測するのは ほぼ不可能なのに、寸法精度が出ていても乗ってみると走行性に左右の特性差がある、というのは、どこまで行っても憶測、幻想でしかありません。
ここで、もしソレがフレームの重量差じゃあなくて、剛性の差、偏りを誤認してると考えてても、感知されるという特性差は完全にそれは幻想です。
前述した様に現代のカーボンフレームは意図的に左右差を設定してますし、自転車というシステムで考えても、走行性能の要であるホイール自体、リアホイールについてはスポーク組みの著しいオチョコにより、剛性、重量とも左右差があります。
で、やっぱり実は計測がほぼ不可能な左右の寸法差が走行性能特性に影響しているとしても、走行する自転車を人が乗るシステムとして考えると、人自体が寸法的にも重量的にも出力特性でも、必ず左右差があるし、完全に寸法精度が出てるフレームというのを誰一人として確認不能なので、感知されると主張される差は、どう考えても全部が幻想です。
ところで、ここまでで「重心」という概念が完全に幻想だと判明した訳ですが、私は別にソレがなんらかの状態を検知してるだろう事は否定はしません。
多分、性能が先鋭化してるカーボンフレームとソレを操る不完全で個別の差がある人との相性で発生している何か、かもしれません。
カーボンフレームに限らず、非常に繊細な特性が性能差として現るロードバイクのパーツに於いては、桁違いの知識と経験を積んだプロがする評価でも、人によって かなりバラつきが出るのですが、人が乗る走行するシステムとしてのロードバイクは、それこそ乗る人との相性みたいなモノによる当然のバラ付きだとされて、ロードバイクの特性は、「印象」でしか表せません。
なので、出来るだけ客観的な評価をしたい時は評価する人のスペックを明記した上で、必ず複数の意見を併記します。
私は、この様な「重心」みたいな定義も検証も あやふや な言葉が、あたかも何かの真実の様に語られるのが身悶えするほど気持ち悪く思います。まるで、「水の記憶」みたいな似非科学と同じです。
もし可能ならば、この謎の概念「重心」が分かると主張する人が同じ車体を複数の人が隔離された状態で個別に評価した結果を突き合わせてみて下さい。
私は、絶対に意味のある結果は得られないと確信していますけれど。