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自転車屋レベルのBB整備 / 112

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ディープインパクト 2024/10/14 (月) 21:41:47

 クオリア44さん
多くのフレームがタッピングもフェイシングも禁止してる現在、それでもタッピングやフェイシングが行われる場合、その理由は左右のネジのセンターがズレてるので、コレを1軸の工具で切削加工して、左右のネジの中心軸を可能な限り揃えるのが目的です。
この傾向は、イタリアン クロモリで顕著かつ必須の作業ですね。
製造過程でBBシェルにネジ切りを行う時、1軸の切削工具を使用していないのは明白ですね。

で、こうして修正されたBBのネジの中心軸はBBシェルの元々のパイプの中心軸とズレてるので、ネジの中心軸を基準にしてBBシェルの端の面を厳密に垂直に、左右の面については厳密に平行に切削加工するのがフェイスカットを行う意味です。

もちろん、ラグ接合のフレームでも、普通に行います。

ホローテック2などのBBは、厳密に言えばフェイスの精度が狂うとベアリングのハウジングが歪んでクランクの回転性能に影響する筈ですが、塗膜の有る無し程度でコレが狂うとは到底考えられないので、BBシェルのネジの精度が出てるならば、そしてメーカーによるフェイスカットが既に済んでるならば、塗膜を削り落とす目的なら、ほぼ気休めだと言われていて、殆どのフレームメーカーが塗料が端面に乗ってるのにフェイシングを禁止しているのも当然です。

つまりフェイスカットは、タッピングでネジの中心軸が僅かでも変化するであろう事に対しての補正作業ですね。なので、フェイスカットはタッピングとセットでの作業になります。

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