自転車道場

自転車屋レベルのBB整備 / 111

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ディープインパクト 2024/10/14 (月) 21:41:02

 鶏 泰造さん
リタッピングとフェイスカットについてですが、これも「作業者のスキル」に大きく左右されます。

BBのリタッピングって、基本的に塗膜とバリを除去するのが目的です。フレームの塗装は溶接がすべて済んでから行いますので、どうしても塗料がBBの中に付着してしまいますし、パイプ接合部に通気穴を開ければバリが出ます。これをさらうだけですから、タップはハンドルを付けなくても手で回る程度であるのが普通です。タップを通してフレームがおかしくなるというのは、作業者のスキルが低すぎます。

ハンガーにラグを使ったフレームは、BBに通気穴加工はしませんから(最初から開いてる)、リタップすることはまずありません(ネジも最初から切ってあることが多い)。せいぜい付着した塗料をワイヤーブラシで剥がす程度です。これも、マスキングしてから塗ってくれる塗装屋さんなら必要なし。

フェイスカットも同様。BB周辺は形状が複雑なので塗装がしにくく、BBのフェイス面は塗膜が均一になりにくい。これを平滑化するのがフェイスカットの第一目的で、削るのは基本、塗膜だけです。金属面が均一に露出したら、そこで止めなければなりません。だから金属面を削るとしても、せいぜい0.01mmオーダー。鰹節の削りかすみたいのが出た段階で止めなかったら「やりすぎ」です。

ということで、どちらも「まともに出来る人」に頼めば、おかしなことにはなりませんし、「まともに出来る人」なら、状態によっては「これ、やらなくて大丈夫だよ」って言うと思います。

もっとも、そういう人を見つけるのが、いちばん難しいんですけどね。

で、rionsakurasterさん のフレームですが、見るからにバリが内側に飛び出している部分があれば、細いマイナスドライバーで引っ掻いて、剥がすか穴の内側に押し込むかして、あとは道場長のやりかたでいいんじゃないかと思います(ワイヤーブラシをお持ちなら、ネジ山に沿って溝掃除しておけばなおよし)。

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