自転車道場

自転車再生工房(レストアの部屋) / 6

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ディープインパクト 2024/08/31 (土) 10:27:41 修正

軽部さん
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クレイジーシープ『ムーンリッジ』 届いたブツ一式 完全固着しているらしいBB コラムに刺さったステムの残骸

どうも初めまして。『自転車 レストア』で検索してたらココに行き着きました。
自分も一度レストアしてみたくて、ジャンクのピストを探しました。シングルスピードにしか乗れない体質なので、ロードバイクの旧車をシングル化とかでも良かったのですが、リアエンドの互換性など考えて、トラックフレームにしとくほうが無難だと思いピスト限定で。

 条件として、それほど金もかけられないのでできるだけ安く、現行製品ではなく廃版品だとベター、なおかつレア度が高くて、そのままじゃ乗れない程度にボロくてレストアしがいのあるジャンク品はないかとヤフオクとかメルカリとか探しておりました。そうしたら、ピストブームの末期に一時話題になったメーカー「クレイジーシープ」のシングルスピードバイク『ムーンリッジ』(フレームのみ)ってのを見つけました。即決7000円です。

 フレームサイズが530mmで自分にはちょっと小さいのですが、このモデルでは一番デカいサイズだったりします。かわいいヘッドバッジグラフィックと相まって女性向けに小さめサイズのフレームが主力といわれてたモデルですから、まあ仕方ない。それに、トリックの練習などに使うのであれば、取り回しの良い小さめフレームのほうが良いでしょう。うん。で、届いたのが写真のブツ。

 フレームとフォークのみ。ヘッドパーツの下ワンだけが残り、全体にサビが浮いてきており、BBが頑強に固着、フォークコラムにステムのケツが刺さったまま固着…商品説明の通りでした。つまり想定の範囲内。へこみやゆがみは見受けられません。でわ、こいつをフレーム再塗装して、あとは極力手持ちのパーツを使ってレストアしていきたいと思います。
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BB強制排除 サビサビのBBシェル内

>道場主様
あ、どうも、Bigチェーンリング主義の軽部です。こちらでもどうぞよろしくお願いいたします。
自転車レストアの記事を探してたら、ココを見つけました。初レストアなので、理屈は分かっているとはいえ実作業は手探り状態ですから、何かとご教示いただければ幸いと存じます。
さて、作業は外さなくてはならないものを外すところから始まります。

フレームのBBとワン、フォークのステム残骸とクラウンレースですね。残されたクラウンレースは、グリス切れのまま使っていたためか、かなりガリガリ削れていましたし、どうせヘッドパーツも新調しなくてはならないので外してしまいます。BBはガッチリ固着してましたが、556をぶっかけて暫く放置したあと、BBツールにレンチをかけてプラハンマーで躊躇なく叩くコトにより、あっさり外れました。呉556最強だぜ。鉄製チャリをお持ちのユーザーは常備しとくべきですね。なんなら常飲すべき。血液型は556型!

 次にワンを外します。仕様書にはタンゲのスチール製ヘッドパーツとありましたが、シールドベアリング式のヘッドパーツに交換する予定なので、未練なく外します。どのご家庭にもある先割れのリームーバーツールがあれば特に苦労することなく外せますね。他に用途のない専用ツールですが、値段はせいぜい2000円くらいのもんですから、鉄チャリユーザーは持ってても良いのではないでしょうか。写真撮るの忘れました。

 次にフォークのクラウンレース。これもシールドベアリング式のヘッドパーツにするなら使えません。マイナスドライバーを当てて、ハンマーで叩いて外して行きます。
さて、残すは最大の難関であるステムの残骸です。ステム残骸の排除ですが、臼を吊り上げるボルトが折れていて、臼が持ち上がったままコラム内に固着しているようです。まずは臼を落とすのが先決。ちょうどいい具合のボルトを買ってきて、ステム残骸の頭から差し込んでハンマーで叩いてやりました。これで、臼はわりとあっけなく落ちました。

 あとはステム残骸本体ですが、おそらくすでに臼で末端が広がっており、コラム内の錆との相乗効果でちっとも抜けてきません。短く切断されてしまっているため、力を入れてねじり外すこともかなわないため、側面に穴を空けてボルトを通してハンドルを作りました。で、ねじりながら抜き取り。まあ、やり終えてしまえば簡単なコトのように見えますが、ここに至るまでは色々と試行錯誤しました。これで外せるトコは全部外しましたので、次は塗装の準備です。

塗装準備。画像1
 塗装剥がし剤を使います。まずはフォークでお試しです。焼き付け塗装には効きが悪いと書いてあったので、ヤスリで表面を荒らしてから塗りました。わりと綺麗に落ちたのですが、どうしても残ってしまった部分はグラインダーに真鍮ブラシを付けて削り落としました。ついでに全体をグラインダーで磨きました。管内から貫通している錆はなかったのですが、塗装の下の錆浮きは結構あったので、一皮剥く感じです。さらにこれは、足付けの意味もあります。ちょっと荒すぎる足付けですが、試してみたい塗装法があるので、表面処理はこの程度で。管内は錆落としできないので、赤錆を黒錆に変換する薬剤をスプレーしときました。

塗装剥がし剤使用中写真。画像1画像2
現在、羽虫だらけで外作業は憚られるため、屋内作業です。そのため、あまり刺激臭のしない剥がし剤です。そのかわり弱い。どうせグラインダーで磨くつもりだったのですが、焼き付け塗装を全てグラインダーで落とすとなると、結構手間なので、補助的使用です。
フレームも同様に、剥がし剤の後にグラインダーで研磨。

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