ケンメルクスさん左手の握り方が無茶苦茶です。僕の写真のように握ってください。B→の方向の力はありません。左手はポンプが動かないように固定するだけです。この固定というのはバルブに負担をかけないように固定するので前後左右上下いずれにも動いてはいけません。中空状態で固定します。そして空気漏れをなくすように支える(今はレバーあるからこれは考えなくてもいいですけど)左手が職人技なので熟練を必要とします。
左手を間違うと腰が入らず、右手も脇をしめて空気が入れられなくなります。
最後の一番重くなったところを押し込むスピードが大事で、みなさん何回ポンピングしたら何気圧になるかということを、よくいいますけど、スキルによってこの回数は変わります。僕は普通の人がやる半分の回数で空気が入ります。それは最後の空気圧が一番かかった時の押し込むスピードが違うからです。
普通の人はこの一番速く押し込まないとダメなところで力を抜き、速くしても遅くしても力を抜いても入れても変わらないような最初の段階で必死になって速く押して、空気を入れた気分になっています、それは実際には空気が入ってなくて、そういう入れ方で何回ポンピングしても空気圧は変わりません。
100回もポンピングしないと入らないとか言う人は根本的に空気の入れ方を間違っています。トピークの一番短いポケットロケットマスターでも、空気入れの奥義をマスターしている人なら、そんなに回数入れなくても6気圧くらいすぐ入ります。
http://www.cb-asahi.co.jp/item/86/00/item37010900086.html
空気入れは自転車整備の最難関整備というのは、スキルの高い人と低い人の差が歴然としていて、チェーンと同じでスキルの低い人がやると話にならない整備しかできない、そういう意味です。
みなさん空気が入らない理由を「ポンプが悪い」とハードのせいにしますけど、こういう一見誰がやっても同じに見える簡単な作業が実は最も難しく差が出る作業なのです。
ポンプが悪いなどという前に、修行積んでポンプをまともに使えるようになりましょう。