歴史を語れるほど詳しくはないですが僕が経験してきた独断と偏見で書きます。
昔は700cというのはチューブラーしか存在しませんでした。そこでWOの細いタイヤを選ぼうとすると27インチしか選択がありませんでした。27インチは鉄リムの27×1 1/4というのが存在し、タイヤも27×1 1/8というのがありました。チューブラータイヤは高くて練習を安くあげるにはWOタイヤの方がいいのですが、そうすると27インチを選ばなければならなくなります。
もう少し詳細に言うと700cのチューブラーは36本組だと306mmスポークを使います。27インチのWOもスポークは306mmでハブとスポークは共通でリムだけ交換すれば使えました(そういう意味ではハードルがとても低かった)しかし重量が重すぎ、まさしく鉄下駄!あとタイヤが太すぎてフォークが入らなかったです。
そして時代が変わり700cのWOがいっぱい出てくるようになりました(クリンチャーと呼ぶ)日本で一番はじめに700cWOを出したのはパナソニックです(僕も使ったことがあります)これは太さはチューブラーと変わりませんでした、しかしタイヤは重かった!とてもチューブラーの代わりになる代物ではありませんでした。
まあそういうわけで日本では相変わらずWOと言えば27インチで700cはチューブラーでした。
これが変わったのはヨーロッパでチューブラーに代わる優秀なWOタイヤが発売されだしたから。
ビットリアが700cWOタイヤを出したのが大きいです。ビットリアのタイヤはパナみたいな重い3流タイヤではなく、軽くてチューブラーを超える品質を備えていました。ルビノプロを見ればわかります。
僕の記憶ではフランスでは27インチWOはなく650Bが主体、26×1 3/8、700cは全部チューブラーでスポーツバイクは700cを入れるのが当たり前でした。27インチのスポーツバイクは日本が多かったです。この流れが今でも続いていて、これが日本に27インチママチャリが多い原因だと思います。
アメリカはMTB規格が主流で26×小数点ホイールです。アメリカでも27インチはみなかったです。
逆に中国やインドにはあった(格安タイヤでなぜか27×1 3/8とか)
というわけで27インチは悪いタイヤが多くろくなのがないです。
だから僕は27インチを使っているようなケタ落ち自転車は早めに縁を切った方が幸せになると言ってます。27インチは乗っても不安定だし、部品はケタ落ち、重いし、いいとこ何もありません。
自転車は700cが一番乗りやすく扱いやすい、これが僕の今まで自転車生活をしてきて到達した結論です。
26×1 3/8は700cと外周がほとんど同じで、これも扱いやすいです。26×小数点は少し小さい。
ロードマンが売られていた時代、チューブラーを採用しない、スポーツ自転車は全部27インチWOを使っていました。それは700cWOがなかったからで、そういう時代に安物部品を組み合わせて作った自転車が27インチの自転車です。
僕は偽物自転車と呼んでいましたけど27インチ使うくらいなら26×1 3/8使った方がましだと思っていました。その時代から現在まで27インチホイールでまともなものは見たことがなく、今でもゴミホイールと言えます。今の時代700CでもWHR500クラスのものが前後1万円で買えますから、この時代に27インチ使う意味は全くないです。ただの道楽!
この格安スポーツバイク=27インチWO時代を終わらせたのがBSレイダックです。レイダックは700CのWOを使い、値段の安いアルミフレームのロードバイクを初めて市場に出してきました。レイダックによって日本の27インチ安物ロードもどきは終止符を打たれ、それ以降、27インチといえば中国製格安ママチャリの時代に移っていきます。
レイダックって現在でも愛用者が多いのは700Cだからなんですよね。
僕も当時レイダックを買い部品を交換して遊びましたけど日本に700cWO革命を起こした自転車でした。以上、僕の経験と記憶から独断と偏見の歴史を書いてみました。
批判、修正、補足などなど自由なので、どんどん書いてね。