写真1の赤丸の部分が異種金属接触腐食していて、溶接したみたいに固着しています。
金属はすべてイオン化傾向が違い、アルミと鉄など異種金属を接触させ雨水などが介在すると電気溶接したみたいになります。
http://www.sofutemu.co.jp/page3.html
アルミフレームに鉄のステム、鉄フレームにアルミシートポストなどは異種金属接触腐食がよく発生します。なので整備する時は必ずグリスを表面に塗りイオンを遮断します。アルミとアルミ、鉄と鉄など同じ金属の場合は大丈夫です。この腐食は溶接並なので、ドリルで穴をあけ粉々にするかサンダーで切断するしか抜く方法はありません。
だた固着初期の場合はハンマで殴って外れる時もあります、ハンマで殴りと他の部品やフレームが傷むので、このまま乗り続けるのがベストです。サンダーやドリルは大けがするリスクがあるので初心者にはお薦めしません。
ゆみりん23さんの場合はフォーク上部の鉄とアルミスペーサーが固着しています、スペーサーを粉々にして撤去できれば外れます。自転車屋はハンドルをガチガチに締めてスペーサーが動かない整備をしますが、この状態で屋外に置き雨ざらしにすれば間違いなく固着します。
僕のステムはスペーサーが手でグルグル回ります。ハンドルをガタがなく一番軽い回転に整備するとスペーサーは手で回る状態になります。だからスペーサーが回らない人はステムのネジを締めすぎていて整備不良です。イベントなどの試乗車を含め何百台と自転車を見てきましたがアヘッドの整備がきちんとできた自転車には出会ったことがありません。乗った瞬間に「ハンドル重い」と嫌になる自転車ばかり。もしスペーサーがいつでも手で回れば腐食で固着しかけたら、すぐわかります。僕は時々手で回して固着チェックしています。
このアヘッドステムの整備はとても難しく、僕もいつも1週間位かかります。走行しては修正、走行しては修正の繰り返し、変速調整よりも難しい。だからステムはあんまり触りたくない。
異種金属接触腐食はメンテナンスをしないズボラが原因です、起こったらフレームは終わりになるので、固着する前に気をつけてあげてください。愛が欠けると自転車は固まります。