自転車道場

RDの整備 / 286

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ディープインパクト 2024/10/08 (火) 09:43:00

 クオリア44さん
HOCT さんは、ディレイラー調整の根本原理が理解出来ていません。

文面から見るに、ディレイラーの作動域規制ネジでトップギアとローギアのディレイラーの位置極めが出来ると思い込んでる様ですが、全くの、間違いです。ディレイラーの適正位置を決めるのは、ワイヤーの引き量、アジャスターによる調整のみで、作動域規制ネジは、単にチェーン外れを防ぐ為の機能です。

ただ、作業手順として、先にこの作業域規制ネジの機能する範囲を設定するとマニュアルにはあり、ソレ自体は間違っていませんが、マニュアルにはチェーンをローとトップのそれぞれのスプロケットの歯の外側の縁にチェーンが来るように合わせる、となっている筈で、コレはつまり、ローとトップの両方の側にディレイラーがチェーンが外れない範囲で、ほんの僅かにオーバーストロークする余裕を持たせると言う意味です。

実際、トップとローだけ、作動域規制ネジで擬似的に変速調整が出来ちゃうので、勘違いしちゃうのですが、ソレで変速調整を合わせても、他の全てのギアで調整が合わなくなる訳です。

で、ワイヤーに負担をかけない様に変速調整をすると言う意味は、ワイヤーを外して調整するのでは無くて、ディレイラーを指でクイクイと押してワイヤーのテンションを抜きながら調整を行うと言う事です。こうしないと、アジャスターが痛んで正常な調整が出来なくなる事があるから。また、こうやってディレイラーを直接 押す事で、オーバーストロークする僅かな余裕があるのかも分かります。

シマノのマニュアルには、混乱を避けるためか、作業手順は載っていても、作業の本当の意味、原理は書いてありません。コレは、実際に触らないと正確に理解出来ないからだと思いますが、自分で何の意味の作業か?よく考えながら行わないと、正確には辿り着きません。ディレイラーが完璧に動く調整範囲は、アジャスターの1クリック、4分の1回転のピンポイントです。頑張って調整しましょう。

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