skogenさん
オカルト理論ですので、怪しい所は勘弁してもらうつもりでしたが、ダメでしたね。^^;
まず、ホイールの横方向の変形(横剛性)については、リムを横に押した時にスポークには圧縮・引張力が掛かることで長さ方向にスポークが歪み、それでリムが動くと考えます。
テンション構造のホイールの場合、スポークにはテンションが掛かっていますが、線形の弾性変形の範囲内ならテンションの大小で圧縮・引張力に対するスポークの伸張歪に差は出ません。つまり、横剛性はスポークテンションによって変化しません。
スポークテンション横剛性強化オカルト理論ではリムの変形を考えます。
この場合もリムがスポーク方向に歪む弾性変形の範囲内だと、何も新しいことは起こりません。スポークとリムの変形という2本のバネの直列接続で考えるという状況は、スポークテンションが大きくても小さくても同じですから。
変形が大きくなり、リムが花びら状にスポーク方向に変形したとします。これは形状(構造)の変化を伴うのでモデルが変わります。この構造になると、1本のスポークの長さ方向の歪が、両隣のスポークの長さ方向の歪を生じるため、バネの並列接続に相当します。つまり、バネが太くなったことと等価で、弾性係数が上がります。スポークの弾性係数が大きければホイールの横剛性は上がります。
さらに、ハトメが浮くぐらいテンションを上げた場合、ニップルはスポークの方向を向き、ブレース角が大きくなります。これもモデルが変わります。トラス構造で考えた場合、ブレース角が大きくなると(二等辺三角形の底辺が長くなることに相当)、スポークの軸方向の力(圧縮・引張力)は小さくなり、伸張歪は小さくなります。つまり、ホイールの横剛性が上がります。
というわけで、実験した訳でも、解析した訳でも無いので、オカルト理論の可能性は高いのですが、横剛性がちょっとぐらい上がっても良いかも、と考えてます。それは無視できる程度かも知れませんし、考慮していないファクターで剛性が落ちてしまうのかも知れません。なので都合が良いオカルト理論。