自転車道場

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ディープインパクト 2024/09/11 (水) 09:10:10

初心者の方がシフトワイヤー交換をして変速がおかしくなり、修理を頼まれることがよくあります。その時に原因として多いのは3つです。

1.一番多いのが、シフトレバーの正確な位置にワイヤーをきちんと通していないこと。
  シフトレバーにワイヤーを通すには、ワイヤーの入口が真正面にくるようにシフトレバーをカチカチ動かし、そこから通してワイヤー先端のタイコ部分が隠れるようにしっかり引っ張りセットします。
 この最初の入口が正面にくる位置までシフトレバーをカチカチ動かすということをせずに入口が斜めになっている位置から無理にワイヤーを通し、ワイヤーがきちんとセットされていない状態で使っているというミスが多いです。その場合、ワイヤーの巻き取りに不具合が発生して全変速ができなくなります。たとえば8速だと1~5速までしか変速できないとか。

 まずシフトレバーの正確な位置にワイヤーを通しているかどうかを確認しましょう。
 ★変な位置で乗り続けると、シフトレバーが傷み最後は壊れてワイヤーがロックして切れます。

2.次に多いのがアウターケーブルの劣化による変速不良です。特にアウター先端のキャップが割れて貫通しフレームに固定できなくなることが多く、劣化している場合はキャップを交換してください。リアのフレームとRD間のアウターケーブルが劣化割れすることが多いので確認してください。この場合の変速不良はレバーを押してもスッポ抜ける感じで変速しません。
 あとアウターケーブルはシフト用のものを必ず使ってください。ブレーキ用のを使うと不具合が出ます。

3.最後に多いのが長さ不良です。アウターケーブルには最適な長さがあり長すぎても短すぎても調子が悪くなります。最適な長さについては試行錯誤して経験を積むしか理解できませんので実験して経験を積んでください。長いのは短くできますが短いのは長くはできないので、長い状態で動作確認して、少しづつ短くしていくのがいいです。リアのフレームーRD間とハンドル周りをきちんと最適な長さにしてください。短くしすぎて重くなることが多いので短すぎよりは長すぎの方が実害は少ないです。
 長さがあってなくても一応変速は全部できます、なのでこれは変速不良というほどのものではありませんが変速スピードや切れには影響します。芸術的な変速をめざすなら絶対クリアして欲しい整備です。(自転車屋レベルを超えた自転車道場レベルの整備)

 以上の3点を確認して、また何かわからないことがあれば質問くだされば回答します。がんばって!

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