skogenさん
どうやって、どこの力を抜けば良いのか。私も違う視点から説明してみます。
力を抜くのはとても難しいです。でも、知る方法はあります。例えば、
・長距離を走ってみる。自分の限界の一定速度で
・短距離を走ってみる。自分の限界の最高速で
いずれも何かが邪魔するので、それが抜くべき力です。まぁ、それが分かって実行できれば簡単なんですが、分かってもできない訳で。。。
これだけでは何なので、前スレで書いた私の大発見を改めて御披露します。(大げさ、でも大真面目 ^^;)
「重力に逆らわない」というのが力を抜くコツです。
お尻が暴れるのは,重力に逆らう方向に筋肉が余計な仕事をしているからです。その筋肉はだいたいは大腿四頭筋です(オヤジ)。
道場長が示された図のBで力を入れると、大腿四頭筋を使い過ぎです。前スレで「大腿四頭筋が疲れませんか?」と聞いたのはそういう理由です。
もう一つ,理屈っぽくなるので詳細は省略しますが、筋肉のエキセントリック収縮が関係します。自転車はエキセントリック収縮が不要な数少ない運動種目の一つです。力を抜いたように見えるペダリングは、エキセントリック収縮を伴わないペダリングです。
人は生まれてこのかた、ほぼ全ての時間を重力に逆らった動きをする事に費やしています。多くの人は重力に逆らうために習得した筋肉の使い方をします。それはコンセントリック収縮とエキセントリック収縮の両方を使った動作です。陸上競技はエキセントリック収縮が必要な典型的な運動です。自転車はコンセントリック収縮だけで重力に逆らわずにペダルを回します。
一般的なスポーツ、つまり体を支えるような体と筋肉の使い方は、ペダリングでは役に立ちません。
補足
コンセントリック収縮だけで運動すれば筋肉痛にはなりません。これも自転車の良いところ。
しかし、無理なエキセントリック収縮を繰り返すと、筋肉痛になります。つまり、最初に書いた限界の走りをした翌日に、強い筋肉痛になれば、その筋肉を無駄に使っている事になります。エキセントリック収縮は体を支えたり、安定させるための動きで、筋肉は無駄な仕事をしています。普通は筋肉痛で運動をやっても何も得るものは無いですが、力を抜いたペダリングの練習にはなるかも知れません。