バンマオさん
ブレーキシューでリムが摩耗してダメになるのはよく聞きますが、マラソンやマラソンプラス(26×1.75インチ)を履かせせて長距離走ると、クラックがリム穴の鳩目部分から全周にわたって入ってパンクが頻発したりリムに歪みが出て走行不能になるのだそうです。道場長のご指摘の通り空気圧が高すぎてリムが負けているように思います。但し、1.5インチ幅のマラソンでは私の知る限りリムにクラックが入って割れた話は聞きません。
http://asajiryo.blogspot.jp/2015/10/1.html
http://asajiryo.blogspot.jp/2013/08/blog-post_20.html
この頑丈なマラソンプラスやマラソン(26×1.75インチ)に耐えられるリムを探すとSun RingleのRhyno Liteぐらいしか選択肢がなく、Rhyno Liteはリム幅が広いのでリムを押し広げようとする圧力がリム幅の狭いリムよりも小さくなるそうです。なお、西オーストラリアの自転車ショップではマラソンプラス(各種)が当たり前の様に売られているそうで、当地の過酷な環境を物語っています。
http://blog.livedoor.jp/tyatsubou/archives/1045167726.html
フレームも世界一周に耐えられそうなのは、SURLYの LONG HAUL TRUCKERとTROLL、PanasonicのOJC3、もしくはフレームビルダーでクロモリマウンテンバイクをオーダーするぐらいしかないようですが、完成車は値が高いのと世界一周向けにカスタマイズするめ、好みのパーツで自力で組み立てる人も少なくないようです。
因みに世界一周(二周?)にSekijiさんは自転車を4台(Cannondale事故廃車、SURLY×3台)、Ryoさんは3台(TRECフレーム崩壊、Raleighフレーム3ヵ所破断、Panasonic)使われてます。なお、Raleighクラブスペシャルのフレームはケープタウンからマラウィまでしかもたなかったそうで、Panasonicのロングツーリング専用フレームと自転車店で手組みしたホイールを日本から送ってもらい現地で組み直して旅を再開されてます。
世界一周チャリダーと言ってもスキルは様々で、自転車店に就職して働きながら世界一周の資金を貯めた人もいれば、全くの初心者っぽい方もいて、道場に集う方々の方が整備の腕前は上だろうなと思うことも多々あります。
しかし、彼らにとって自転車は旅行する為の手段、旅の相棒であって、自転車整備を極めることが目的ではないのでしょう。
中には世界一周から帰って来て初めてホイール組みにトライする方もいて、それが下手でも構わないと思います。
自転車も一台で世界一周できれば御の字なのでしょうが、一台の自転車で世界一周することが彼らの目的でもないのです。
また、フレームビルダーは言うに及ばず、SURLYやPanasonicのツーリング車も相当高価な部類だと思いますが、中には安価なMARIN(マリン)ミュアウッズをカスタマイズして世界一周した方もいます。
道場長がオーストラリアに行かれたのも、お友人の方々が世界一周されたのも随分以前?のことと思いますが、先人たちのノウハウも参考にしながらも現在大陸横断中の若者達はこのような装備やスタイルで旅をしているのを紹介させて頂きました。
私は彼らがどういう機材を選んでどういう壊れ方をするかが参考になるとは申しましたが、彼らの整備が手本になるとは申しておりません。
また、彼らがチャリダー仲間や海外のチャリダーの多くがシュワルベ・マラソンプラスやマラソンを使っていて耐久性が高そう(実際耐久性が高い)だし、比較的入手も容易だから自分も使おうと考えたのもごく自然な発想だと思います。
1.5インチのマラソンではなく1.75インチ(或はそれ以上太いタイヤ)が好まれるのは、果てしない未舗装路を走るのには太いタイヤの方が向いているからで、1.5インチでチリのアウストラル街道を走って楽しんだ話はあまり聞きません(相当苦戦された?)し、また、1.5インチでボリビアからチリのアタカマへ抜ける宝石の道を走破しようとする人もいないのだと思います。
だから、太いタイヤの履けない、現地で補修も困難な700Cホイールで世界一周しようという人もほとんどいないのでしょう。
見習うべきは悪路や悪天候、トラブルに挫けそうになりながらも世界一周にチャレンジし続けた彼らの根性で、あまり「物」や軽い走りに拘りすぎるよりも、もっと自転車に乗ることを自由に楽しまれたら?と思い、スレの冒頭に敢えて20年以上前の古くて重たいマウンテンバイクを晒させて頂きました。