クオリア44さん
7075アルミ合金が、アルミ合金としては最高強度と最高硬度を持つのと反比例して、加工性が悪いのは、検証の必要も無い厳然たる事実で、それは検索して調べればすぐに誰にでも分かる事で、実際に同一形状の自転車パーツで、その強度故に薄い肉厚で軽量かつ高剛性な製品が6061アルミの廉価品の数倍の値段で売られている事から、この加工性の悪さがコストに直結してる事は論理的に疑いようが有りません。で、実際にこれらを切削加工してみれば、それが体感出来、その事は人が操るロードバイクという機械をより深く理解出来る手段になり得る。と私は信じている訳ですが、この事実を一切の根拠も無く、気分で疑うのは無意味だと思うのです。
因みに、6061のハンドルやシートポストをパイプカッターで切ると、1mm位の肉厚の部分でも、いとも簡単に切断出来ますが、コレは実は切りカスが出ないので切削ではなくて、鍛造の一種である転造によるもので、このパイプカッターを使うと、アルミよりも硬いと信じられてるクロモリフォークのコラムも実にあっけなく切断出来ます。
ところが、7075アルミのシートポストやハンドルは、肉厚が0.5mm 程度の部分でも、切断に6061の倍程の肉厚のパイプの10倍位の時間がかかり、コレより肉厚があるクロモリパイプよりも相当に苦労します。
1mmくらいの肉厚の場合は、表面に傷が付くだけで切断は絶対に不可能です。
この事からも、7075アルミ、およびその素材のパーツは格別の硬度、強度、剛性を持つと体感出来ます。もちろん、私は工作機械でも、何度もこれらの素材を加工した事がありますが、やはり7075アルミは、切削加工に6061の倍以上の時間がかかります。電動のハンドツールでも、工作機械でも、刃物の支持方法が違うだけなので、切削加工の具合が変わる訳はありません。
しかし、何一つ自分で試した事が無いのに、想像で明らかな事実に反するテキトーな事を言うのは本当に無意味だと思うのです。