自転車道場

ハブの整備 / 87

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ディープインパクト 2024/10/20 (日) 06:44:28

kapa_さん
誠に勝手ながらマメ爺さんの書き込みをこちらに転載させて頂きます。

ハブのグリスアップに関し、私見を書きます。走行時のハブの状態を想像してください。
片輪に40Kg程度の荷重がかかっており、当然発熱します。この熱でグリスがオイル状になり、潤滑の主要な役目を果たします。よって、液化したときに、油膜が切れない事が一番重要だと思います。ほとんど荷重がかかっていない時の回転時間は、大して意味は無いと思います。

 もし計測するなら、一定時間走行後に行えば、少しは意味があるかもしれません。デュラハブは、玉受けの仕上げが良好で、玉も真球度の高いものを使っているため、新品時から滑らかに回ります。一方、下位モデルは、はじめはゴリゴリ感があります。これを同じ120秒以上でくくるのは無理があります。下位モデルでも、良好に使い込めば、滑らかに回るようにはなります。

グリス交換で、まず重要なのは、古いグリスの完全な除去です。少しでも残っていると、金属の研磨粉がペースト状に残っており、新たなグリスに研磨材を加えて使う事となります。私は、日曜大工用途で、以前からAZウレアグリスを持っていますが、ハブに使った事はありません。透明感が高く、グリスの変色・異物の混入が見分けにくいからです。

ポマード的な感触は嫌いなので、黄色みのある白い不透明なグリスを使っています。昔のカンパグリスに近い感触です。製品名は公開しませんが、20年以上使っていて問題は感じません。「ホイールは120秒以上回ること」と言うのは、ディープ・ インパクトさんが、納得出来る整備をした時のホイールは、120秒以上回る。と言う事で、私も異論はありません。ただし、逆は真では無く、Aさんが整備したホイールが120秒以上回れば、ディープ・ インパクトさんが、納得出来る整備をした時のホイールと同じレベルに仕上がっているとは限りません。少し前に、中古車を買った方が、買ったままの状態で、前輪は180秒回ったと書いていました。

気になるのは、120秒回す事が目的になり、グリスが少なすぎるorベテランが見れば玉の調整でガタがある、と判断する様な整備をしていなければ良いなという事です。ここは、「ガタが無く、ゴリゴリしない位置」としか言い様がありません。私は、50年以上前からハブの整備を自分で行っていますが、虫食い等の不具合は起きていません。最適な整備であったかは自信ありませんが、これで十分だと思っています。なお、分からないのは、走行中のハブの状態です。走行中に最適なように整備出来ているのかについては、全く自信ありません。

マメ爺さん
>片輪に40Kg程度の荷重がかかっており、当然発熱します。
微量でも摩擦抵抗があるのであれば発熱はしますが、そのエネルギーはそれほど大きいものでしょうか?
私の経験ではハブが熱くなっていたという事は無いのでそこは疑問です。
今度、走行後にハブを触って確認してみます。

>この熱でグリスがオイル状になり、潤滑の主要な役目を果たします。
実はグリスを鉄板の上に置き、裏から火であぶった事があります。
(何でやったのかは覚えてませんww)
煮凝りのように溶けたり崩れたりはしませんので、種類によるかも知れませんがオイル状にはならないと思います。

上記の事は情報としてお伝えしただけで、特に他意はありません。
これが事実であろうと、なかろうと、空転時間に意味があるかないかが重要です。

ただ、我々素人が空転時間と負荷が掛かった時の摩擦抵抗の関係を調べるのは不可能ですので結論としては「素人には証明出来ない」となります。

個人的に「どこどこの自転車屋は、空転時間には意味が無いと言ってるがどうなんだ?」と聞かれた事がありますが、そういった方には
「そもそも空転でろくに回らないハブが、負荷が掛かって回るとは思えない」
とお答えしてます。
120秒が必要かどうかは別として、すぐには止まらないのは絶対条件です。

>同じ120秒以上でくくるのは無理があります。
それぞれの条件がありますので、全てが120秒と捉えると無理があるのは同意します。
実際、私の整備でママチャリの前ハブでは7分程度の空転を確認していますが、20インチ406では100秒もいかないホイールもあります。
ただ、個別に回答ではより多くの人に伝える事が出来ませんし、実践しなければ分かりませんので一つの基準だと考えてます。

これがあったおかげで、クロスバイクを初めて買った初日にホイールを確認して自転車屋が整備した30秒くらいで止まるWH-R501を放置せずに済みました。
(当時、半年前にはRDのケーブル調整ねじの存在すら知らなかったので、120秒など無謀な事は考えずハブを痛めないという目的で60秒目標にしました)

>気になるのは、120秒回す事が目的になり、グリスが少なすぎるorベテランが見れば玉の調整でガタがある、と判断する様な整備をしていなければ良いなという事です。

これも無視出来ない問題ですが、整備方法を書いているスレにはきちんと書いてあるにも関わらず、読んでいないのか理解していないのかとんでもない事をする人がいます。
そこまで配慮して書かずにいると、今度はちゃんと読んでる人の利益を損なう事になります。
どっぢを優先すべきかというと、私は後者を優先します。
そして理解してなかったり、技術レべルが足りないと感じる人には自転車屋さんで見て貰ってくださいとお願いしてます。
(音沙汰が無くなり、ブログも更新されてないあの人は生きてるだろうか・・・)

>ここは、「ガタが無く、ゴリゴリしない位置」としか言い様がありません。

私が表現すると「ガタが絶対出ないギリギリ狙い」になります。
ロックナット締めると状態が変わるし、クイック締めても変わります(ナット式は変わらない)からメチャクチャめんどくさいですが・・・

懸念されてるガタの最終確認は、フレームに取付てからリム掴んでガシガシ揺らして確認します。(少しづつ回転させて6~8か所くらい)

目安はないと分かりにくいです。
一番大事なのはハブの状態に興味持ってもらうこと。
そういった意味で120秒というのはとても効果を発揮していると思います。
基準として目指してベストを尽くせば届かなくても良いですし、120秒を超えたら超えたでいっちょどこまでいけるかやってみようと更なるベスト尽くすと思います。
マメ爺さんが自分でやって問題ないと感じているなら、120秒いかなくてもそれで良いと思います。
自転車屋さんの整備(もしくはメーカー整備そのまま?)というのは、酷い状態である事が結構あって放置してれば虫食いになりますし、走ってて違和感を感じるほどキツク締まってる事もあります。

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