ナマケモノ走法
自然に逆らわず(慣性の法則)最低限の力を加えるだけで速度を維持して走り続ける走法
1.力を加えるタイミング 写真1の赤色部分 10%力を加え、90%力を抜く。
この時、力を抜く場所で力を抜けるかどうかが勝負。
多くの人はペダルを回転しながら力を抜くという経験がないため、力を抜くと足が止まってしまいます。足が止まると力を入れる場所で大きなブレーキがかかります、自分で進行の邪魔をする!
この技術を習得する最短距離は固定ギアピストでクランクを止められない状態で足をペダルに固定して乗る稽古。しかしこれは危険で血だらけになる可能性があり、美容と健康で自転車乗る人には、フリーギアの自転車で、どんな時でもペダルを止めない、常に回転させ続ける習慣をつけることをお薦めします。足を回していても止めている時より、力を使わず楽に走ってください。
ローラー台でも停止する時に足を止めないで、クランクを回しながら停止します(足を止める習慣がつくと自転車を力を使わず走っていくことが難しくなります)スキルがアップしクランク回しながら足を休めることができるようになれば、足を止めてフリーで走ってもいいです。
できるだけ早く、力を抜いてペダルを回せるスキルを身につけてください。
この小杉むさしさんの娘さんのかかとの動きを見てください。素晴らしい!
https://youtu.be/SG3oBWjQx5I
2.ペダリングの奥義
ペダリングは上下運動ではなく前後運動。力を入れるのは引き足の1で書いた場所だけ。
今風に言えば電動自転車のアシストが働いている場所です。
電動自転車は自転車を前に進ませるために、一番効果的な場所でアシストを働かせています。だから登り坂でも効率的に登れます。自転車で走る上で一番力を加えなければいけない場所で電動アシストが働き、そこで力を抜く習慣がつけば、アシストのない普通の自転車に乗った時どうなるでしょうか?。ナマケモノ走法とは真逆の「疲れまくり走法」になります、もし自転車競技で強くなりたいなら絶対電動自転車には乗らない方がいいです。疲れるだけで全然走れない選手になります。
4つ足走法の引き手のタイミング
ナマケモノ走法の力を入れる引き足を補助するように、その足と対角線上にある手を引きます。
実際には回転が速いので対角線が交互に変わることを意識するほど厳密に区別はつけにくいです。
引き手タイミングは対角線。そして力の集中点はBB、両手両足はすべてBBに向かって力を集中するように外から内へ締めます。
3.御堂筋ダッシュとナマケモノ走法
身体をハンドルの前に出し地面に平行にしながら、足の上下運動を行うと、座った状態の前後運動のベクトルで動きます。身体をハンドルの前に放り出した重心移動を利用して足首を上下運動的な角度で思いっきりペダルを引き上げ、ナマケモノ走法の原理と同じく力を抜き、次の力を入れるポイントで、また思いっきりペダルを引き上げる。この時、踏み足は使わず引き足だけに意識を集中して、3回転くらいで時速50kmオーバーに達するくらい速く動かします、速度が乗れば座ってナマケモノ走法で、速度を維持して流すか、加速したい時はサドルの前に座りハンドルと股の距離を詰め、両手でハンドルを思いっきり引いて、足を前に踏み出すように引きつけ回転させます、もがきの時はハンドルは<>不等号みたいに肘を出っ張ってつかみ、BBを両側から、くるぶしで挟み、電動モーターの回転のように一定に高速で回します。
最後にナマケモノ走法と自転車の靴
ナマケモノ走法は引き足の一部のところで全ての推進力を出すため、ペダルと足を固定させた方が習得しやすいです。フラペだと力が逃げる!
自転車のレーサーシューズではかかとが最も重要な場所で、かかとが伸びたら、そのシューズは終わりです。またかかとがピッタリ合わないと力が逃げるので。レーサーシューズを買う時は、履いて、かかとだけ地面につけて(つま先の逆で、かかとV字確認)こんこんしてフィット感を確認します。靴を買うときレーサーシューズ履いて歩き回るより(自転車の靴は歩き回るための靴ではない)引き足時に力が逃げないかどうかを確認した方がいいです。かかとがすべてと言ってもいいくらい、自転車の靴では重要なポイントです。
もしフラペに運動靴で乗る時に運動靴の裏より、かかとが伸びてきて傷むなら、その人はナマケモノ走法の奥義を極めた人と言っていいです。靴のどこが傷んでいるかを見れば、どんなペダリングで自転車乗っているか、すぐにわかります。
以上、ナマケモノ走法を解説しました。
これは僕の個人的な経験と実験の結果たどりついた走法で、ナマケモノじゃない人には向いていません。また力のある人はどんな走り方をしても自転車をパワーで走らせることができます。僕みたいに美容と健康で、できるだけ楽に速く走って疲れたくない、もう年だし、でも登り坂では歩きたくないなあというズボラのふざけた人ならあうかもしれない走りです。
これが正しいとか、そんなものではありません、みなさんにはみなさんに会った、一番ピッタリの走法があると思います。そういうものを見つけながら自転車楽しんでください。