うーむ。。。さん
あと、聞いたことない話がありました。
>今迄は、アルミやスチールフレームの場合には、カーボンフレームに比べると、
>設計の自由度がきわめて低いために、サイズによってシートチューブ角があんまり変わらなくて
私の知る限り、完全に逆です。パイプで構成される金属フレームは前三角後ろ三角全てミリ単位でオーダー可能です。もちろんハイドロフォーミングとかだと話は変わります。金属フレームであればパイプを切って整形して溶接するので、長さは自由自在です。ラグもBBもフレームに合わせて簡単に製作出来るので自由自在です。
工房によりBBやラグは何種類か用意する既製品/規格品の中から選ぶところも多いと思いますが、金属であれば伸ばして調整できるので、実はそんなに種類がなくても何とかなるそうです。(どうやるかは工房の考え方)実際、私のフレームを作るときも全てミリ単位で調整しました。チェーンステイあと1mm縮めよう、みたいに。BBも1つずつ作るから、標準はITAだけどBSAでもいいよ、プレスフィットBBも出来るけど勧めない、予め使うコンポを教えろ、そして塗装する前に現物合わせでパイプの潰し加工をするから送れ、なんて感じで話が進みました。
私はラグフレームが好きなのでラグにこだわりました。BBやラグの制約があるかと思いましたが、ないようなものでした。
カーボンは反対に自由度が狭い。カーボンの布を重ねるのが主流のカーボンでは、元々の設計の自由度は非常に高いのは確かです。ただ、高価で精密な金型が必要なため、経済的に沢山の種類を用意することが困難。ちょうどサイスポでYONEXの特集をやってたのでそれを見てください。
結果、カーボンフレームのサイズは(仮想)パイプ長で示すのでなくS/M/Lのような数段階、良心的?な所で7段階程度のものを用意し、合わないところはパーツで誤差を吸収する設計と変わりました。そして、ご存知のように日本人は欧米人と比べ胴長短足なため、フィットするフレームはシートチューブに対するトップチューブの長さが長いため、かつては日本には日本に応じたジオメトリのものを提供していた(ところもあった)のに、欧米メーカーは当然彼らの主たるマーケットに対して金型を起こすため、現在は日本人にとってトップチューブが短いフレームが増え、長く不格好なステム(10cmがベスト、12cm以上はuglyだそう)のニーズが増えたそうです。
カーボンフレームでもColnagoのようにパイプを使う所だと細かくオーダー出来るそうですが、パイプの長さで変えるのなら金属と一緒、というか潰しなど細かい加工ができない分自由度は狭い。モノコックではDe RosaがProtosでやってますけど80万ですか。金型は要らないのかな?どうやるんだろう。オーダーの調整範囲はどうなんだろう。私が作った工房でも一頃カーボンのオーダーも受けていたけど、止めたと言っていました。
以上は全て工房に訪問し、ビルダーさんから聞いたことと、ビルダーさんとのやりとりの中で知ったことです。クオリア44さんの話とはだいぶ異なります。善意に考えて、直線のパイプを継いで作るフレームと、カーボンで自在に造形する異形フレームのようなものを比較して言っているのかな、とも思いましたが、それはそれで話がおかしくなるので、そうではないと思います。話の肝がBBとハンドルとサドルの三角関係によるポジショニングなので。
クオリア44さんがオーダーしたときにいろいろ経験できたはずなのですが、ビルダーさんと直接コミュニケーションを取れなかったので、中間業者の社長さんに適当に丸め込まれたかなのかなとも思いました。