鶏 泰造さん
あまり船頭が多くても混乱するだけなので、素材についての客観的事実だけ買きます。
構造物の剛性を決めるのは、素材が固有に持っている硬さ(ヤング率)と、断面の形(断面二次モーメント)のふたつです。
アルミ合金のヤング率は、クロモリの3分の1しかありません。これは、6000系だろうと7000系だろうとジュラルミンだろうと大差ありません。素材としてのアルミは柔らかいんです。同じパイプ径で作れば、ふにゃふにゃのフレームになります。初期のアルミフレーム(ALANとかBSレイダック)はふにゃふにゃでした。
もうひとつのファクターである断面二次モーメントは、円菅断面の場合、大雑把に言って太さの4乗に比例して大きくなります(あくまで大雑把に言ってです)。ですから太さを2倍にすれば、剛性は16倍になりますから、ヤング率が3分の1でも剛性は5倍にできるんですね。アルミの特性である「軽い」というのを生かそうとするなら、外径が同じで肉厚の厚いパイプを使うより、外径を大きくして肉厚を落としたほうが効率が良いので、アルミフレームはパイプが太く、その結果として硬いんです。
もうひとつ大雑把に言っておくと、フレーム重量はクロモリに対して、アルミが-1kg前後、カーボンがさらに-0.5kg前後という順で軽くなります。
で、まあスレ主さんはクロモリを気にっていらっしゃるなら、それでいいと思いますよ。整備なんて、やる気があればどうにでもなります。失敗することもあるでしょうけれど、そうやって得たノウハウこそ身につきますし、聞きかじりの知識と違って応用が利き、類似の失敗を防ぐこともできます。しかもロングライドが目的なら、整備スキルはいずれ必ず必要になります。
ということで、通販でバイパー買って、工具を揃えて自分で整備して、余った予算はウェアやヘルメットや奥様へのプレゼントと、ツーリング費用に回したらよろしいのではないでしょうか。
(あれ、客観的事実だけじゃなくなった(^^;)。