クオリア44さん
仮に、カーボンフレームを全品検査していたとしましょう。で、ソレの結果でより精度の高い製品を抜き出すというのは、絶対に無理だし無意味だと思うのです。
ソレを行う為には、ドコの精度が優先されるべきか、ルールと評価方法を数値化して、一定ロットの製品の全てに順位を付けて、しかもサイズ毎の適正な数量に仕分けして保管する必要がありますが、カーボンフレームの釜で加熱するという方法の生産効率を考えて、間違いなくサイズ毎に一定数量をまとめて製造してるだろうし、ソレを考えると、精度の順位を付けて管理するなんてコスト的に不可能です。
そもそも、精度の順位付けのロジックを、実質的に購入者に意味があるものとして機能させる事が出来るとは、到底思えない。型で製造されるモノコック構造なのに、そんな僅かな精度の差がある事が疑わしいし、仮にあったとしても、そんな寸法差よりもカーボンシートの積層が適正に出来てるかどうか?の方が100倍、大切で、ソレは寸法測定からは分からないのです。
クロモリフレームのビルダーさんも、ケルビムとか一流とされるトコロは、溶接、ロウ付けによるパイプの歪みを見切って、完成品の寸法からは分からない残留応力を限り無くゼロに近づける様にしています。
それこそ、走行性能に影響が出るから。モノコック構造のカーボンフレームも、同様にして、完成品の僅かな寸法差よりもカーボンシートの積層を含む生産過程が適正であったか?の方がずっと大切なので、全品検査の精度測定なんて、絶対にやっていない、万が一やっていても、前述の管理上の問題を含めて、その検査結果で製品に順位付けなんてやってる訳がありません。
因みに、私のLook595ウルトラは、最後の世代のラグ接合のカーボンフレームで、ソコも気に入って購入した理由の一つです。