クオリア44さん
車体をスタンドにかけて、クランクを回してチェーンを走らせるながら、フロントディレイラーのブレードを指先で触ると、干渉してるかどうかが振動で確認出来ます。で、このブレードで当たってたら、まずはディレイラーの取り付けがチェーンリングと完全に平行か?を再確認します。コレも、インナーの位置で、目視よりもチェーンリングの歯先とブレードを指先で触る方が確実に診断出来ます。
で、この取り付け角度を厳密に調整しても、異音が消えない場合は、ブレードの曲がりを疑います。デュラエース以外だと、チェーンが少しジャムしただけで、ブレードは簡単に曲がり、確実に異音の原因になります。簡単に曲がるので、直すのも多少なら簡単です。曲がってると疑われる方向と逆に、ブレードを掴んでグイグイと引っ張れば、症状が消える可能性があります。
あと、フレームジオメトリーによって、ブレードの端がチェーンリングから離れ過ぎちゃう場合、チェーンが干渉して異音の原因になる場合があります。コレを修正する特殊なシムも リデアから出てますが、少しならコレもまたグイグイで直せます。厳密に言えば、改造の範囲ですね。
あと、ブレードの面と裏の間隔が狂ってる場合も、工具でこじって、グイグイで直せます。もしかしたら、純正状態からの改造に近い作業になりますが、コレは非常に微妙なので、よほどの覚悟が無いと、ヤメた方が無難です。私も、滅多な事ではココまでやりません。
もし、ブレードとの干渉が異音の原因で無い場合、カセットスプロケットにチェーンが噛み込む箇所で、チェーンが僅かにスプロケットに歯先に引っかかって異音が出る場合があります。で、この場合、Bテンションボルトを調整して、スプロケットとガイドプーリーとのクリアランスを少しだけ広げると、チェーンとスプロケットの歯先が噛み合う角度がゆるやかになって、異音が止まる場合があります。
10速迄のコンポは、ココのガイドプーリーがほんの僅かに動いて、このチェーンのラインをなだらかにする機能があったのですが、11速で廃止されたので、調整不足でこういう症状が出る可能性が出てきました。