クオリア44さん
この場合のギアピッチとは、本来的な意味での歯と歯の距離じゃなくて、2枚のチェーンリングの芯芯の距離の事でしょう。
ホイール側のエンド幅が130mmから拡大して135mmになると、ホイール側のチェーンラインが外側に少しずれて、インナートップの時にチェーンとアウターチェーンリングが干渉する可能性が増大するので、コレをアウターとインナーのチェーンリング間の距離を広げて、干渉しない様に設計した、と言う意味です。
で、この設計変更でペダリングに悪影響があり得ると言う懸念に結び付くのは、この距離を増やした分だけ、クランクのQファクターが広がって、ペダリングがし辛くなって、膝の痛みが出るのでは?と言う意見ですが、コレは完璧な間違いです。
何故なら、5800のクランクもR8000のクランクもQファクターは同一の146mmだから。
6800のクランクは、146.6mmなので、アルテグラシリーズとしては、むしろQファクターが僅かに狭くなっていますね。
で、クランクを交換したら遅くなったり、膝の痛みが出るのが本当ならば、その原因は、クランク剛性が向上して、それまでの剛性の低い5800のクランクだと、雑なペダリングでも撓む事で膝に無駄な方向の負荷がかかっても、いなしてくれてたのが、R8000のクランクではソレが許されなくなったと言う事なんでしょう。
なので、上手な無駄の無いスムーズなペダリングスキルが身に付けば、全部、解決します。
ただ闇雲に走ってるだけだと、ペダリング技術の向上は難しいかもしれませんが。
画像はシマノのデジタルカタログからです。
あと、今回は無関係ですが、Qファクターが少しでも広がると膝の故障の原因になり得ると言うのは、十分に可能性があるでしょう。
私が持ってるレースフェイスのMTB用クランクを取り付けたダイレクトドライブローラー台専用の車体に乗ると、ペダリングに強烈な違和感を感じます。
しかしながら、私の所有するロード仕様のファットバイク、サーリー パグスレイ 初期型は、4インチのタイヤに対応するBBシェルがJIS 100 mmの規格に合わせたISIS のレースフェイスのトリプルクランクなので、Qファクターが相当に広いのですが、こんなに違うと、違和感を通り越して、全然別のシステムを動かしてる気分になって、長い距離を走行しても、特には問題はありません。
因みに、サーリー ムーンランダー は、4.8 インチタイヤとチェーンの干渉を避けるために、同じ100mm BB シェルですが、さらにQファクターが広いオフセットクランクを採用しています。