1980年頃のBSママチャリを捨てるというのでもらってきた。まだ電動アシスト自転車がなかった時代。車輪は26×1 3/8、使ってる部品は全部メードインジャパン。ペダルもハブもクランクもアルミ、こんなとこまでアルミ使ってるの??
フレームを計測 バッチリセンター出てる。昔のBSママチャリでセンター出てないのなんて見たことがなかった。ガチッとして「これが日本製だ」と伝わってくる。
ハンドルもステムもブレーキレバーもアルミ。ママチャリでこれだけの完成度だもんな、もう今のママチャリなんて見れたものじゃない。これが普通だと思っていたけど40年後の未来はゴミちゃりが普通。所有者が高齢化でもう使わないというので僕が引き取り分解整備、リムは新家、スポークは星、ハブは三信、ブレーキはダイヤコンペ。世界選10連覇の部品がずらっと並ぶ。
すごい!こんなすごいママチャリ売ってたんだ、今だからわかる日本の品質。整備していて感動できる。そして規格が今と同じ、だから50年前の自転車を今の部品で復活できる。文化は使い捨てでは生まれない。だけどこれだけすごいママチャリでも「すごい」と感じるのは僕だけ、所有者はBSだからと買っただけ、BSの信用はすごかった。
僕も何台もママチャリ持つわけにも行かないので分解整備してブレーキシューを6403に交換し、チェーンを新品に交換。変速回りを芸術的な動きにして、知り合いのJK(女子高生)にあげた。3年通学で使ってあげれば自転車も喜ぶ。最近は女子高生でも電動アシスト率高く、普通のママチャリ乗らなくなってる、こんな1980年頃のBSママチャリが売られていれば電動へ流れる人もママチャリ乗ったかもしれない。
ハブダイナモが標準になってる今のママチャリ見ると「電動アシストへ誘導されているとしか思えない」こういうすごい日本製ママチャリは人知れずコンテナに積まれアフリカで使われている。なんか日本人が日本製ママチャリのすごさを一番わかってないって不幸だなあと思う。
こういう延長上にシマノ12速の使い捨て文化がある。
シマノは11速が頂点で終わった。11速は50年後でも使える。