変速は芸術だ!
シフトレバーをどう動かしても、完璧に変速を完了し、チェーン落ちチェーン乗り上げが一度も発生せず、瞬時に変速する、この動作を「芸術的な変速」と呼びます。自転車道場でめざす変速は「芸術的な変速」。
https://youtu.be/f087lH2zjas
このくらいの動きには仕上げてください。
自転車道場の変速合格ラインは以下の3つ
1.チェーン落ち、ギア間チェーン乗り上げを起こさない
2.ギアの全組み合わせの変速が1秒以内に完結
3.登り坂でダッシュしながら確実に変速を完了
芸術的な変速はまず最初に部品の組み合わせを考えることから始まります。初心者は一番満足に動くと予想される組み合わせで最高の動きを実現し、イメージを頭に叩き込んでください。悪いイメージはスキルを下げるので、いいイメージを沢山体験して記憶しましょう。シマノのビジネスモデルは互換性を無くし、ひとつ部品を交換するとグループ全体を交換しないと動かないというものなので、動く可能性の高い組み合わせをよく考えましょう。また性能が低い部品はいくら整備したところで限界は低いので早めに見切りケタ落ち部品とは縁を切った方が時間を無駄にしません。
11速なら6800、5800、7000、8000、9000などのグループ内であれば混ぜて使える可能性は高いです、しかし7400、5700、4600などの9速10速部品を混ぜると満足に動きません。グループ外の例外的組み合わせは、本来の性能よりいい結果を残せる時はやってもいいですが悪くなる時はやらない方がいいです。労多くして功少なしでお薦めはしません。しかし上の変速合格3つの条件をクリアし、パフォーマンスの高い組み合わせがある時は報告してください。確かな情報をお願いします。
最後に変速整備は台に乗せた静止状態だけで終わらず、実走して完璧に調整してください。登り坂で負荷をかけながら変速調整すればワンランク信頼度は上がります。
一度完璧に調整した変速はおかしくなることは少なく長期間同じ状態を保てます。
みなさまも自転車道場レベルの「芸術的変速」をぜひ楽しんでください。