自転車道場

自転車道場入門 / 2

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ディープインパクト 2024/07/19 (金) 09:07:00 修正

ホイール(車輪)を整備しよう。手組ホイール道場
ホイールは自転車の一番大事なことが凝縮されている。左右バランス、締める力の強弱、最適化、動く部品の軽量化、ねじれ防止、センターの重要さ、極限の回転、タイヤの振れ取り。センターの出たホイールを使えばフレームのセンターも見えてくる。
 自転車整備では避けて通れない道。ぜひホイール整備を極めましょう。

ホイール組みの奥義
1.やり直しは無し、全集中で気合い充実した時に真剣勝負でやりましょう。

2.ホイールは面で組む、単体で組まない。

3.縦(天ぶれ)をとるのが主、横振れは従。*縦を最初にとり横は後。

4.ハブにスポークを通しストンと通ることを確認、ハブ穴、スポーク不良を見つける。

5.リムの腰折れチェック リムを平面台におき、ペタッとへばりつき動かなければ正常。カタカタと動くのは不良、変形でカタカタ鳴るリムを「リムの腰が折れてる」と言う。新品リムでも腰折れがあるので新品購入時には必ずチェックしましょう。

 **以下クロス組を基準に書きます。
6.スポークは必ず2本1組でバルブ穴の右側から通していく。写真1参照
 ゆるゆるで全スポークを通し完了。ディープリムはニップル引き上げ工具を使う。ホイールは面単位で全体を同じ力で締めて行く。1本だけ極端にスポークを張ったりするとリムの腰を折るので気をつけましょう。

7.全スポークのねじ山が隠れる位置まで全ニップルを締める。この位置をスタートにして全体を同じ回数締めていけば均等に組める。写真2参照

8.ホイールのセンターの取り方
*振取台にホイールをセット。なければフレームを反転させ使う。
 全スポークの張りを均一に締めていき、大きな振れは修正しながら硬く締めていく。リムは変形させると元に戻らないので1本だけ極端に張ったりしないこと。逆にねじが見えない位置で全体的にゆるゆるの時は全スポークを同じ回転数回し全体の張りをあげましょう。張りすぎるとリムを壊すので、全体の張りとバランスを確認しながら面として均一に張っていく。

 センターの取り方
 センターゲージがあればそれを使う。ない時はバルブ穴センター合わせの術でやる。
 a.左右どちらかのハブナット平面と定規の先端を直線上にセットする(写真3)
 b.その状態で定規を固定し、バルブ穴から向こう側のニップル中心への直線上に交わる定規の値を見る。リア130mmハブなら65mmの直線上に向こうのニップル中心が来ていればセンターが出ている。(写真4)斜めに見ると狂うので、直角、直線上に見て確認。

9.振れ取り
 縦振れをまず取る。張りすぎ箇所(ケージとリムの幅が広がる場所)をゆるめる、次に緩すぎ箇所(ケージに当たる場所)を張り浮かせる。僕はケージより上がってる箇所をゆるめて全体的にすべてケージに当たるようにしてから、下がりすぎて動かない箇所を引っ張って浮かせるの順番でやってます。

 横振れは左右2本を対で考え左を締めれば右を緩める。1本づつで行うとセンターがずれたり張りにムラができやすい。丁寧に美しく仕上げてください。基本的にホイール組みは一発勝負、締めて戻すとネジが壊れやすいので、出来るだけ戻し無しの締める一方通行で行う。
画像1画像2画像3画像4

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