自転車道場

自転車道場入門 / 13

15 コメント
views
4 フォロー
13
ディープインパクト 2024/07/19 (金) 09:18:30

「美容と健康の自転車講座」
 自転車って弱くなればなるほど「乗り方がうまくなる」不思議な乗り物。若くて体力ある時は力に頼り、下手な無茶乗りしてましたけど、年とってくると無茶すると数日間は影響出て乗れなくなる。自転車は「疲れてはダメ」疲れるような乗り方は間違っている!
 自転車は下手なマッサージより、血流促進され体力回復する。100km5時間乗った後は温泉湯上がりの気持ちよさ、美容と健康には自転車が一番!
 でもそのためには自転車を力使わず走らせる技術が必要。この技術は若いうちから身につけた方が得。300kmを疲れず1日で走る「黄金の足」。ぜひ身につけてね。全5回

第1回 ペダルは踏むな力を抜いて回せ
 自転車は「ペダルを踏む」と言う、これが大間違い!踏むと身体を壊す。僕が競輪入門時に言い渡された3つの掟は1.踏み足禁止 2.フラペ禁止 3.レーサーシューズで足を固定して乗る。
 この3つの掟はひとつの目的のためにある。それは「ペダルは踏むな引き足で回せ!」これ以上走れないと限界が来たとき、踏み足は使えなくても引き足はできる。東京大阪ノンストップランのような500km走は力で走れるのは300km、あとは力使わずフォームで走りきる。このフォーム走り(ナマケモノ走法と僕は名付けた)両手両足引き足で走る4つ足走法。
 10代の修行時、朝、ハンドル見るだけで吐きそうになった。吐くくらい走らないと強くならない。命賭けて修行しているなら吐くのが普通と言い聞かせ過酷な練習に耐えた。今その同じコースを温泉湯上がり気分で走ってる。同じ峠がどうしてこんなに楽と不思議。昔の方が強かったけど苦しかった、自転車は弱い方が楽に乗れる。余分な力が使えないから力を抜きエネルギーロスがない。
 踏むと自転車は軋む。引き足で回せば無音。ウグイスの声が聞こえ、森の風音が聞こえる。自転車が喜ぶ気持ちいい音。何時間走っても疲れない。自転車って本当は気持ちいい乗り物だよ、タイムマシンがあったら10代の自分に伝えてあげたい。
あしたのために その1 ペダルを引き足で回すべし!
 足を締めガニマタにならないように踏むときに力を抜き、手の力で足を引き寄せスムーズに回す。この時Qファクターは狭い方がスムーズに回転できる。クランクやペダルが外にあると足が外に広がり力が逃げる。BBに力を集中させるように両手両足を4つ足にし登り坂は手6割、足4割で登る、ペダルは足だけで走れば踏み足になる、手を使えば引き足で回る。
 BBの回転は最低10回転、ペダルもグルグル回るように整備すべし。安全は真剣勝負の整備が保証する。

第2回 passion(情熱)で走れ「美容と健康の自転車講座」
 金持ちでも貧しくても自転車に乗れば平等。いくら金を積んでも自転車では走れない。自分の身体と情熱が自転車を走らせる。自転車乗るのに一番必要なのは「成し遂げてやる」という気合い。あんな山自転車では上れない、東京大阪なんて自転車で行けるわけがない。否定して逃げるのは簡単、できない理由を並べて何もしない人は自転車では走れない。ペダルを回して汗を流し自分の心臓を動かし肺で呼吸しなければ1mも前へは進まない。山奥で「パンク修理できない、助けてぇ」と叫んだところで、カエルの鳴き声が聞こえるだけでパンクは直らない。
 できない理由を考え、できるように工夫する。自分の相棒(自転車)は自分が面倒を見る、死ぬも生きるも一緒、誰にも頼らない、山奥で困らないように、故障を修理できるスキルを身につける。金なんかいくらあってもスキルがなければ、どこにも行けない。金でなんでも出来ると思っている人は自転車には乗れない。
 自分の人生は自分で決める!運命なんて自分が作るもの、自転車が相棒になれば地球上どこにでも走っていける。そしていけば自信がつく。オーストラリアを横断すれば地球儀を見て、ここからここまで走った、自分の足で、アデレードの星めちゃくちゃ奇麗、カンガルー多すぎ。コアラ爪鋭いと風景が見える。自転車で見た風景はどんな乗り物より具体的で記憶に残る。自転車で走る目的を持とう。passionを無くす「何をやっても同じ」という否定的日常生活、そんな幻想は本当はない、行動を起こせば必ず感動がついてくる。
 僕のお薦めは自転車グルメ食べ歩き。甲賀流たこやきを食べに行くというだけで往復30km走れる。京都東洋亭ハンバーグめざして平城京から平安京まで往復130km走る。いい汗かいておいしいもの食べれば満足。その満足は次に自転車で走る時の情熱を生む。讃岐うどん食べるのに四国を走っていく、いいやん!それを可能にする自転車と「黄金の足」
 あしたのために その2 自転車でおいしいもの食べに行こう
 自転車とおいしいものが重なった時、情熱が生まれる。自転車でおいしいお店はしごが人生の最高の道楽になる。

第3回 一度もこかさない「美容と健康の自転車講座」
 自転車は美容と健康のために乗る、ケガや病気になるためじゃない。一度もこかさない、一度も事故しない、一度もケガしない。それが自転車乗りの条件。真剣勝負に2度目はない。ホイール組も芸術的な変速もピンチを突破するために自転車に魂を入れる作業。自転車は自分からこかさない限り、転倒しない。最後の瞬間まで絶対あきらめない、地面すれすれまで倒れても、あきらめなければ立ち上がる。それは奇跡ではなく日頃の真剣勝負の整備と自転車への愛が導く。
 これでいいやの妥協はない、これがベスト、ここまでやって死ぬなら本望。ベターではなくベストが「身を守る」、自転車屋レベルの整備で山の下りで飛び出してくる自動車を交わせるのか??一度の失敗が一生の致命傷になる。言い訳考える暇があるなら、スキルを命賭けて磨きましょう。
 転倒して血だらけになり、全身ガーゼと包帯でミイラになって病室の天井を見る。どうしてこかしてしまったんだろう。どこであきらめたんだろう。他に方法はなかったのか?真剣勝負でとことん整備をやったのか。
 病院の時間は長い、一度もこかさない一度も事故しない一度もケガしないで自転車に乗る方法を考えろ!毎年1万km走る、走り続けることに意味がある。健康がなければ続けることはできない。こけて入院すれば終わり。筋肉、心臓、肺が動かなければ走り続けることはできない。
 自転車で走るのに最初にマスターすべきこと、それはスタンディング(静止)。静止ができればこける可能性が減る。走るのに静止を身につけろというのは逆説だけど安全に止まれない人間は安全に走れない。小学生の時に競輪ピストでバンクを走ってた。ペダルに足は固定され静止ができなければこけるしかない。毎日転んだ。前で自動車が止まれば転び、赤信号で転び、道を渡る歩行者に遮られ転んだ。そして悟った。静止ができなければ、こける。走るより静止の修行が先だ。30秒静止で転ばなくなった、5分立てれば渡る歩行者にプリーズと挨拶できる。静止して自転車でたってると目を丸くして子どもが見る。
 体育祭で自転車遅乗り競争があった。スタート位置で動かず、みんなのゴールを見てた。街道練習でこけることもなくなった。静止ができれば自転車は足になる。
あしたのために その3 一度もケガしないためにスタンディング(静止)を身につけろ
 「走ること風の如く、機械音、林の如く、自転車への愛、火の如く、静止すること山の如し」これ成し遂げれば、身を守り、一生の相棒として黄金の足になる。
 無意識で静止して待ってるのが気持ちいい!

通報 ...