自転車道場

パンクの話 / 44

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ディープインパクト 2024/08/01 (木) 12:51:47

 鶏 泰造さん
やり直すのであれば、パッチを剥がして、パッチのカスやゴム糊が残らないように紙やすりできれいに磨いて下さい。裏に硬いものを当ててやると、やりやすいです。

 磨き終わったら、ゴム糊を塗ります。パンク修理用のゴム糊は、「接着剤」ではなく「架橋剤」です。のり自体で粘着するのではなく、チューブとパッチのゴム分子に架橋反応を起こさせてくっつけます。ですから接着剤のように厚塗りをせず、絵の具を塗るくらいの感じで薄く塗って下さい。
 塗ったら表面のテカリがなくなるまで乾かします。「どこに塗ったんだっけ?」と思うくらい乾かして下さい。このときに口で吹くと、呼気の水分が付着するので、放置して待つか、手で扇ぐぐらいにしてください。

 乾いたらパッチを当て、硬いものでよく擦ります。ドライバーのお尻が使いやすいです。架橋反応は温度が高いほうが進みやすいですから、摩擦熱で温度が上がるぐらいのイメージで擦りましょう。これでしっかりくっつくはずですが、パッチ表面のビニールを剥がすとき、パッチの端がめくれそうだったら、ビニールは付けっぱなしでも問題ありません。

 ただし、バルブ周りのゴムの厚みの境目からひび割れているパンクの場合、ゴムの寿命であることが多いです。その場合、潔く見切って新品に交換したほうがいいでしょう。早晩その周囲がひび割れてパンクします。

 あと状況を読んだ限りでは、自転車が置いてある場所は出先のようですね。となると、上記の作業を丁寧にやるのは難しいでしょうから、とりあえずチューブは新品に交換してしまい、外したチューブは直るかどうかよく観察して、落ち着いて作業できる環境で直してスペアに保管、直らなければ廃棄、というのが現実的ではないかと思います。

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