自転車道場

プルミーノ / 218

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ディープインパクト 2024/09/25 (水) 17:00:54

突っ込み下手な関西人さんが最近ドラマスキーさんと同じようにミニベロホイールを組まれたのですけど、手順を読んで、これは根本的な基本を伝えないとダメかなと思いました。

突っ込み下手な関西人さんのブログ。僕も時々レスしていますので、よかったら見て下さい。
http://touring222109.blog22.fc2.com/blog-entry-693.html#cm

振り取りの基本奥義
1.振り取りは一発勝負、やり直しはできないと思って気合い充実した時にやりましょう。
2.ホイールは全部の部品が相互に関係しているので単体で組もうと思わない。
3.縦振り(天ぶり)をとるのが主、横振りは従。
*天ぶりをとるのが最も重要で横振りは2の次。もしホイールを組むときに横振りを先にとるか横振りばかり気にしている人がいるならスキルは3流なので、そんな人から教わるものは何もありません。
4.最初にスポークをハブに通すところから真剣勝負は始まっています。
 まず地面にハブを垂直にたて上から下へストンとスポークを落とします。両側のスポークを全部落とす。36本組なら18本落ちます。次に180度反転させ同じようにスポークをストンと落とします。この時にスポークがストンと通ることを確認してハブフランジの変形や穴の不良を見分けます。必ず全スポークをハブにストンと落として入れる。引っかかってはダメ。
5.全スポークが通されたハブを中心におき、リムをおきます。
 リムは水平の平面上におき変形がないか確認します。ベタッと置いた時にガタンガタン動かずベタッと地面にくっついたままならOK、変形しているリムはガタンガタン動きます。

 以下はクロス組を基準に書きます(ラジアルでも基本的な考えは同じ)
6.スポークは必ず2本1組でバルブ穴の右側から通していく。
 http://engawa.kakaku.com/userbbs/191/pic
ture/detail/ThreadID=191-9479/ImageID=19
1-3712/
 この時工具は使わない。手で最初のねじがかかればいい(ニップルを1周回すだけくらい)で全スポークを通します。手でやりにくい時はマイナスドライバでやります。ディープリムの時は一本別のスポークを用意して、そこにニップルを底の方から締め、それを押し込んで出てきたニップルを手で回せばいいです。
 ここで重要なことはリムの腰は最初のゆるゆるの時に一カ所締め込んだりして力をかけると簡単に折れるということ。ホイールは全体のバランスで成り立っているので全体を同じ力で締めこんでいかなければ無茶苦茶になります。下手な人が組んで壊すのは最初のこの段階が一番多いので気をつけましょう。最初は工具を使って力をかけたりしないこと。

7.全体にスポークを通した状態で(スポークがゆるゆるの状態)手かマイナスドライバーで、ゆるゆるのニップルを少ししめます。この時、ニップルのねじを全部1回づつとか2回づつとか回していけばバランスが狂いません。

8.振り取り台にホイールをセット
 ゆるゆるの状態でホイールを回して振りを見てみる。精度の高いリムとスポークとハブを使っているなら、この段階で振りはほとんど出ません。
 ニップルのねじが見えなくなる位置まで全部を締めていきます。しかしこの時に力がいるようだったら、そこまで締めません。とにかくリムは変形させると元に戻らないのでセンターをとって全体を締め込む位置まで持って行くまでは部分的に強い力をかけないように気をつけます。

9.センターをみながら振りをとります
 ニップルを回す時の基本は常に左右対称、上下対称です。左に振っている時は左をゆるめて終わりではなく、左をゆるめて右を締めます。必ず左右同時に行います。天ぶりをとるときも下と上を同時に締めてゆるめます。片方だけで振りをとるのは最後の仕上げの微調整だけで、通常は使いません。全てスポークは2本セット、または4本、8本で振りをとります。1本だけさわって振りをとることはしません。

10.振り取りの奥義
 振りは全体のバランスでとります。常に全体を見て調整しましょう。1カ所だけ見て調整してはいけません。そして一番大事なのは天ぶりをなくすこと、天ぶりをなくしながら横振りの出ないように組んでいきます。常に見るのは縦の振り(天ぶり)が出ていないことです。
 横振りは後で修正ききますが天ぶりは後では修正できません。たいていリムを痛めます。
 天ぶりをきちんと取れて一人前。いい振り取り台を使わないと、少しガタンと動いても振りは取れません。またセンターが狂います。

 下手な人が組むと振り取り台の上では振りが出ていなくてもタイヤはめて走ると振りが出ます。それはニップルがゆるむからで全部ばらして一から組み直さないと治らないことがあります。(スポークにグリス塗るのがダメな理由がわかります?)そうならないように気合い入れて一発で決めてください。

ここまでが一般のホイール組の奥義です。決戦ホイールはさらに奥があります。

R390は丈夫なリムなので腰は折れにくいですけど負担はかけない方がいいので手を抜かず1発勝負で完成させてください。ママチャリの太いWOリムなども、なめて組んでると、それが完成度に出ます。常にベストを尽くして組んでください。

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