クオリア44さん
ハブのベアリング球の路面からの衝撃による瞬間的固着と言うのは、多分、昔読んだ自転車雑誌の編集者とgokiso の技術者との対談記事であった内容ですね。
あまりに印象的だったので、ハッキリと覚えています。以前のgokiso サイトにも内容の転載が有った気がしたけれど、現在では存在しない様です。
で、回転がザラつく感触のベアリングでは、ハブにせよペダルにせよ、ベアリング球がワンの荒い仕上げのミクロレベルでは金属表面の突起とオイルの油膜を破って接触、磨耗してるのは明白です。
だって、ソレこそがザラつく感触の原因だし、例えばMTB用ペダルのDMRと言うメーカーの人気商品にV8と言うグリスホールが有るカップ アンド コーン ベアリングの製品があって、新品ではビックリする程に回転の感触がザラザラなんだけど、しばらく使ってると、嘘の様に軽快にクルクルと回る様になります。ワンの当たり面の突起が上手いこと削れて表面がスベスベになったんですね。さすが人気の訳が納得出来ました。
あと、スピードプレイのグリスホールからのグリスアップでも、シール無しのカートリッジベアリングの内部の削れた粉末で真っ黒い汚れた古いグリスが押し出されてきます。いずれにせよ、ベアリングのザラつきは、ベアリング球がワンの表面の微細な突起を乗り越える時に間違い無く機械抵抗になってる筈なので、どんな玉当たり調整をしても、性能限界は低いと思います。で、私が思うに、そんな玉当たり調整を頑張るよりも、回転抵抗の原因の根本的解消のために、ワンの研磨でも挑戦した方が、まだマシだと思えるのです。
スペアのベアリング球を用意して、グリスの代わりにコンパウンドを詰めて、玉当たりをかなり強めに調整して、シャフトを電動ドリルで強制的にぶん回せば、回転のザラつきは相当に改善されるそうです。
よく素人でもプロでも、挑戦して大抵は上手く出来てるというインターネットの記事を目にします。
私は、その作業の対象となるべき製品を持っていないので、試す機会が有りませんけど、誰も実験以上の日常的な運用はしていない様なので、多分、手間を考えると、素直に高性能ベアリングの製品を買った方が合理的なんでしょう。で、ベアリングのワンの表面がスベスベならば、グリスの極圧性能が本当に発揮されると思うのです。
あと、ママチャリには、あまり興味が有りません。家族の車体は私がメンテナンスしますが、駆動系の洗浄、注油、ワイヤー交換、タイヤ交換くらいですね。別にママチャリレース仕様の車体は有りますが、ハブを高級品に交換しちゃったので、特にはメンテナンスの機会が有りません。