クオリア44さん
私はTIMEのXpressoは5セット位、ソレ以前のシリーズも3セット位、買いましたが、全て捨てました。
ペダルを車体から外して、耳元で保持してシャフトを回して、僅かでも回転にザラつきが出ると、我慢出来なくてポイポイと捨てました。同じモデルをいくつも買ったので、回転がスムーズな片側を集めてセットにしたりもしましたが、見事に左右全部、全セットが「私の基準で」ダメになりました。異音が出ない、ガタがまだ出ない、程度の低い妥協点で使い続ける人が多い様ですが、私には無理でした。
正規の手順で修理すると7000円もかかるので、どうせ交換してもスグに回転が濁るのは明白だと思えたので、さっさと捨てました。あと、クリートが非常に脆いのもイヤになった理由の一つです。
自分で無理に分解する人も居る様ですが、どうせ専用のシールドベアリングは入手が難しいので、傷んだベアリングの隙間から洗浄してのグリスアップ、再組み立てが意味があるとも思えませんし。
で、今は全部、スピードプレイに統一して運用してますが、コレはシール無しのカートリッジベアリングが二つ、ニードルローラーベアリングが一つ、片側に入っていて、定期的なグリスホールからグリスガンでのグリスアップで、非常に長期間、非常にスムーズな回転を維持したまま運用出来、またベアリングの交換も容易です。
つまり、何も難しい作業とは無縁で、ガタとか回転の濁りとか一切無しに安定した回転性能が維持出来ます。まあ、色んな人がネットでその様に発信してるし、間違いの無い事実です。
で、ペダルのガタや玉当たり調整に悩むならば、そんなのとは無縁なペダルシステムを使用した方が余程、有意義だと私は思うのです。で、このスムーズプレイのペダルは、空転は軽くは有りません。と言うか、軽く回る様になったのを目安にグリスアップするとしています。ところで、根本的に、ハブとかペダルとか、非常に大きい荷重がかかる箇所の実際の回転性能は、空転の様子からでは正確には分からない筈なのです。
例えば、私も持ってるgokiso ハブのホイールは、誰もが認める様に、空転性能も世界一ですが、実走行での回転性能も世界一で、コレはペダルを止めた時の減速の少なさでハッキリと目に見えるカタチで分かります。
で、このgokiso の解析によれば、実走行での回転性能が他のハブを完全に凌駕する最大の理由は、通常のベアリングは路面からの衝撃で頻繁にベアリング内でのベアリング球が瞬間的に固着を起こすのに対して、gokiso ハブはサスペンション機構をハブ自体にを備えてるので、このベアリング球の固着を回避出来るから、と説明されています。
つまり、例えば極圧性能が高いオイルやグリスによって空転時間は短くとも実走行での機械抵抗はむしろ少ないと言う事態が大いにあり得るので、空転性能を気にし過ぎるよりも、回転部が濁り無くスムーズに回るのが体感出来る方が、余程意味が有ると思うのです。で、スピードプレイのペダルが、正にソレに当たると私は信じています。
玉当たり調整が出来るベアリングで、スムーズに回るのはデュラエースのハブとかカンパニョーロの上級の製品だけで、あとの普及品はどうしてもザラつきが出るのが私は体感的に嫌なので、たとえ空転性能が良くても、私は全く意味が有るとは思いません。実際の運用の場面で、絶対にベアリングの瞬間的固着を起こしてると思うから。私が信じるのは、自分自身の体感と知識の集積による直感と、あとは信用出来る組織による科学解析だけです。