今年もいろんなもの修理した。昨日は久しぶりに本格的なミシン修理。1970年製のジャノメミシン、20年動かしてないと聞いていったら35年の間違いだったといきなり言われて電源スイッチもないし、コンセントつないでもライトは点かない針も動かない。固着してるって感じ、これは復活無理かなあと第1印象。とりあえず分解して掃除しよ。PCでも自転車でも整備は掃除から。
以下フェイスブックの記事転載
55年前のミシンの復活
知人のおばちゃんが55年前のミシンを見て欲しいというのでいってきた。嫁入り(55年前)の時に買い、最近35年間一度も動かしてないらしい、「さっさんじゅうごねん」(長!)。このミシン電源スイッチがない、コンセント差せばいきなりON、ペダル踏んでも動かん!。モーターだけで動かしてみるけどウィーンと音するだけ。全く動かない、「捨てた方がいいかな」とおばちゃん「ええやろ!と(心でつぶやく)」。人間なら手足半年ギブス固定しても固まって動かない!35年は長すぎ!
よっしゃ分解だぁ。ギアもカムもホコリで固着。ミシン油差しながら動かし汚れを掃除していく。1時間かかって針が上下した動いたあ(もうやめよかな?)でもボビンが動かないから下糸が上がらない、糸絡んで無茶苦茶。
取説ある??と聞いてみる、「知らん」(聞くだけ無駄だった)正体不明のカムが結構ある、55年前の取説なんかネットにもないやろな(考えるだけ無駄)。
この針動きが変と見てたらバキッと折れボビンが外に出て吹っ飛んできた。アブなあ折れた針が目に刺さったら失明するとこ。なんでボビンが飛んでくる。見てたおばちゃんが「あかんわ大型ゴミで出すわ」
神は乗り越えられる試練しか与えない!もう一度経路チェック、このカムが糸間を決めてる、糸間が狭すぎるから下糸引っ張ってボビンが回らんそれで送れない。ということは、ここ広げたら動くやろ!やってみた、ビンゴ。モーター音が軽くなった。布がスイスイ送られる、50cmほど直線流し縫い。バッチリやん!直った。ゴミ捨てモードに入ってたおばちゃん、いきなり縫いだしたのでビックリ。
糸の張り具合チェック。ダイヤルの数値と実際の張り比較。まあ合格。下糸の張りはボビンケースのネジで調整(昭和や)。下糸パスして今は上糸の張り調整検査だけやる。縫える、終了。
結局2時間もかかってしまった。このミシン家具みたいな机が下にあり、その中にイスを収納する、ミシンが大事にされてた時代!
最後におばちゃんはミシンいらんから持って帰ってとのことなので、ミシンカフェやってる知人の市民団体に寄付します、復活させるの大変だったけど、これからもまだまだ活躍します。めざせ100歳のミシン!終わり。(カメラ忘れたので写真ありません)
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1970年ってデュラエースが発売された年?ミシンの部品が全部鉄でプラスチックがない。今のプラの塊みたいな中国製ミシンと比較すると、いいもの作ってたんだなあと思う。55年前のミシンでもメンテすれば、きちんと動く、今のメードインチャイナミシンは55年後には動かんやろ。とにかく頑丈。この時代のBSママチャリを整備したことがあるけど精度が素晴らしくてバリバリに動いた。今の電動アシストBSママチャリとは雲泥の差がある。ジャノメミシンは倒産してもうない(はず)アポロが月にいった1970年、日本では100年持つミシンを作ってた。今発売中の家電で10年持つ物ってあるのかな??そんな部品でロケット作ってるから墜落ばっかり繰り返す。
自転車の部品を見てると、とても技術が進歩しているとは思えない。
なんかすぐ壊れたとか、そんな話ばっかり聞く、修理してまで使う価値ある??と疑問なものばかりなので修理する意欲もでないし・・・・特にバッテリーがひどい!電動アシストのバッテリーってどんだけゴミ作ってるんだろ。