skogenさん
rs11の振れ取り ビフォー・アフター
これまでホイールを左右をひっくり返しながらセンターが出るように調整していましたが、やはり、センターゲージは必要なんですね。完璧を目指すようなレベルではありませんが、次にホイール(パーツ待ちで年を越しそう)を組む時に覚悟を決めて購入することにします。これでまた、PWTが一つ増えます。^^;
テンションメータについては道場長の仰る通りで、メーターに頼ってホイールを組むというのは良くないと思います。というか、おそらく頼っても組めません。テンションと振れの関係は複雑過ぎて、数値化しても振れを取る手順は見えないでしょうし、メータにはそこまでの精度は無いです。
テンションメータは揃い具合の目安を知るのに使う程度の道具で、私も振れを取る時はさっと使える自分の指テンションメータを信用します。でも、心に迷いが生じると、自分の張り方が悪いのか、リムが悪いのか、迷路に入ってしまいそうになるので、そういう時には使えるんじゃ無いかと思います(心が弱くてごめんなさい ^^;)。あと、指テンションメータの精度を高める目安にも使えるかも知れません。
例えて言うと、包丁を研ぐのに顕微鏡を見ながらやるみたいなもんだと思います。顕微鏡はチェックする技術で研ぐ技術にはなりません。
先輩に日本刀を元素分析や電子顕微鏡で調べていた人が居ますが、そういった道具で日本刀の切れ味や技術の産物としての素晴らしさを説明されていました。私もそうなんですが、なんかすごいものがあるとつい調べて、数値化してみたくなります。でも、説明できるだけで分析機械で日本刀を鍛えることができるようになる訳でも研げるようになる訳でもありません。例えがちょっと大げさでしたが、テンションメータはそういうった道具だと思っています。
。。。。。で、このところ理屈を捏ねてばかりいるので、実際にやってみました。
使ってないrs11のフロントですが、数kmしか走ってないので新品とほぼ同じだと思います。テンションメータで平均が58ぐらい。これは校正表を信じれば40kgfに相当し、ちょっと緩いです。でも、指テンションメータではちゃんと張っているように感じますから、もっともっと強く張れるんですね。
M-709のホイールは70kgfぐらいになっていました。自分でもかなり張ったつもりでしたから、私の感覚だと張った・張らないはその程度の差みたいです。高いものは100kgfを超えるようですから、ニップルが飛ぶかリムが変形するか、恐る恐るの作業になるのが想像できます。振れを取るのもかなり難しくなるんでしょうね。
さて、振れはほとんど出ていませんでしたが、頑張って小さな振れを取りました。最初(before)はテンションがばらついているように見えますが、これは±1ぐらいなので十分に小さいばらつきです。これぐらいがシマノの工場出荷品質なんですかね。
これをテンションを張る方向で振れを取ったのがafterです。テンションのばらつきは減っていますが、テンションが低いところを触ったとか、テンションを測りながらやったという訳ではありません。結果としてばらつきが減るように作業をした、という事なんだと思います。このぐらいの差になると私には指で感じ取るのはちょっと難しいですから、指テンションメータ的にも合格品です。beforeのテンションの差は指で感じ取れました。
あと、ニップルは20本のスポークのうち半分も触ってないですが、テンションは触ってないところも変わります。回した量は最大で90度ぐらいだと思います。
この振れ取りをメータを使いながらやるのは無理ですし、効率がとても悪いです。ご指摘の通り、メータに頼ると、とてつも無い時間が掛かるだろうと思います。
#ホイールの進行方向右から見て、バルブ穴のところから反時計回りにスポークに番号を振っています。また、スポークテンションはスポークの真ん中で測るようにしてます。
使ってないrs11だったのでうまく収まりましたが、パーツから組み上げると、体調が悪いと迷路に入り込むかも知れません。そういう時にテンションメータが救ってくれるかもしれない、と考えて使うと幸せになれるかと思います。
今回は、、、えーっと、自己満足の役に立ちました(笑)。