ジャパリワールドとは?=ジャパリワールドはかつて本州から少し離れた場所に存在した島を利用した巨大総合動物園である。元々この島はジャパリパークであった。だが2004年(平成16)にセルリアン襲撃事件が起きてそれいらいジャパリパークは閉園になり各島の立ち入りは政府によって制限されていた。2014年(平成26)創立者であった吉崎犬吉(よしざき·いときち)の孫の吉崎早希(よしざき·さき)が'もう一度祖父(犬吉)が夢に見た動物達と触れ合えるテーマパークを作ろう,と言うプロジェクトが始まる。そして3年後の2017年(平成29)の6月にオープンした。機械類はジャパリパークの時よりもちろん進歩が進んでいるためかなりハイテクである。
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日記
2024/9/9
久々の日記更新。この前三次コラボに行ってきました。親になると子供目線で施設を見たり色々と気付きが出てきますね。
2024/12/15
熱中症になった
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注意事項
この物語には映画版ジュラッシックワールド·ジュラッシックパーク要素がストーリーの内容に入っています。
時代設定‚年号は一切けものフレンズプロジェクトとは無関係です。(主の妄想です)
ツアービークルやパーク専用車両などは現実に存在する自動車を使用しています。(破損表現ありです)
フレンズやヒトがグロテスクになる表現がちょい含まれてます。(あの世に行くケースも入っています)
時々文字が再確認出来てなくてミス語(間違い語?)のまま投稿している事があります。
以上です。
第1章ようこそ!ジャパリワールドへ!
2017年(平成29)7月 太平洋
成富「ねぇまだ~?島.全然見えてこないよ~。」
翔大「あと少しで見えるはずだ。」
この兄弟の名前は田宮翔大(たみや·しょうた)と田宮成富(たみや·なりと)である。(通称田宮兄弟)翔大のほうが兄で成富が弟である。二人は夏休みに気晴らしに前からジャパリワールドへ行こうと考えていた。
成富「そう言えば早希さん元気にしているかな?」
翔大「そんなに心配しなくても元気なハズだぜ。」
成富「だよねw。」
しばらくすると島が見えてきた。飛行機は徐々に降下して着陸体制に入った。そして飛行場についた。
翔大「さて.降りるゾ。」
成富「おう。」
二人は飛行機から降りて観光客の列にそって飛行場を後にした。観光客が沢山集まる観光エリアに移動している時に成富はなんとなく空を見上げると鳥のフレンズが飛んでいた。
成富「ねぇ·あれ見て。(指を指す)」
翔大「ん?」
成富に言われたまま見てみると木々に隠れてコアラが顔を出して覗いていた。二人は手を振るとコアラもスマイルな顔で手を振ってきた。
翔大「なんか不思議な奴だったな。」
成富「フレンズによって個性も性格も一匹一匹違うからな~。でもアイツはなんか可愛かったねw//。」
翔大「あ、ああ//」
二人は観光エリアにつくとジャパリ博物館にやって来て色々資料を見たり様々なフレンズに関する事を学んだ。しばらくすると早希が偶然博物館に居て兄弟は声をかけに言った。
翔大「どうもです早希さん。」
成富「お久しぶりです。」
早希「久しぶりだね~二人とも。元気で何よりだよ。もう博物館は全部回ったのかい?」
翔大「はい。ほとんど回りました。」
成富「図鑑とか本とか色々調べたりしました。」
早希「そうか。あ、じゃあこのチケットあげるよ~。丁度二人分余っていたから~。」
貰ったのはツアービークルの乗車チケットだった。
翔大「あ、ありがとうございます早希さん。」
成富「楽しんできます!」
早希「はいよ~。十分楽しんできてね~。」
二人は博物館を出てツアービークル乗り場に向かった。
ツアービークル乗車場
乗車場にはかなりの他の観光客が待っていた。待ち時間を見ると約15分。
翔大「これは少しかなり待たないといけないな···。暑いのにw。」
成富「早く順番が回って来ないかな~w。」
それから約10分後
担当スタッフ「お待たせしましたー。」
翔大「やっとキタキタ··。」
成富「やっとダネ。」
二人は乗車チケットをスタッフに渡した。そしてフェンスの中に入った。その数秒後にツアービークルがやって来た。
成富「へ~,ベースは2016年型のフォードエクスプローラーか。ジュラッシックパークの93年型エクスプローラーのリメイク版みたいで面白いね。」
翔大「上の大きなサンルーフ部分もジュラッシックパークと形がそのまんまだな。とりあえず暑いから車の中に乗ろうw。」
二人はドアを開けてエクスプローラーに乗って助手席と運転席に座った。(運転席:翔大 助手席:成富)
しばらく座っていると。
ラッキーナビ「ようこそジャパリワールドへ。ここでは他に見られない動物が沢山居るよ。もし気になるフレンズや動物が居たら僕に質問しても構わないよ。では,冒険の始まりだよ。一応シートベルトはしてね。」
カチッ.シュドド‚ブォン。エンジンが掛かって二人を乗せたエクスプローラーは乗車場を後にした。
成富「ねぇ‚このエクスプローラーて以外と静かだね。」
翔大「確かにそうだな。」
ラッキーナビ「このツアービークルには新世代ハイブリッドのV型6気筒が搭載されていて静かで環境に優しいよ。車内のシートの座り心地も良いから眠くなってしまうはずだよ。」
翔大「なるほど。」
成富「凄いね。開発者もかなり大変だったんだろうな···」
エクスプローラー林の中を走って行った。
同時刻キョウシュウ北東部 サバンナエリア
「ここならバレないかな···」
サーバル「あれぇ?本当にどこに隠れたんだろう?」
トン!
サーバル「あ!そこだー!(サーバルジャンプ)も~やっと見つけたよって····あれw?!」
ガゼル「ひ,ひぃー!た,食べないで~!!」
サーバル「食べないよ!あとそれにゴメンね。ちょっと隠れんぼしていてついw···」
ガゼル「それなら良いんだけど·····今度からは気おつけてね··?」
サーバル「ごめんなさい··。」
サッサッサ···後ろから何かが近づいてきた。
「ダーレダ?」
サーバル「う~ん····那智かな?」
那智「正解。サーバルもよく俺に慣れたもんだ。一年前とは大違いだな。」
この男の名は内藤那智(ないとう·なち)。サーバルの飼育員だ。
カラカル「でも一年経っても変わってないのは突然狩りごっこを初めてしまう事だわね。早急だってガゼルを捕まえていたし。」
サーバル「恥ずかしい事言わないでよ!//」
カラカル「でも事実なのは当たり前でしょ?」
那智「まぁまぁ二人とも落ちついて~。また言い合いになるからw。」
その時那智にパーク専用の電話がかかってきた。
那智「はい、もしもし。」
早希「ちょっと貴方に見てもらいたいものがあるんだけど~、ちょっと来てもらって良いかな~?」
那智「了解だ。(電話をきる)なぁ二人とも!ちょっと呼び出されたから行ってくるけどあまり暴れるなよ?」
サーバル「わかったー。」
カラカル「(コクッ)」
那智はトヨタランドクルーザー70に乗って早希に呼ばれた施設に向かった。
それから13分後
那智は早希に呼ばれた高いコンクリートの塀でおおわれている施設にやって来た。砂利の駐車場にランクルを停めて降りると早希が施設の入り口の前に立って待っていた。
早希「やぁやぁ,ずいぶんと早かったね~。」
那智「道路がすいていたからな。で、見てもらいたい物とは?」
早希「それは中に入ってから話すよ~。」
扉を開けて施設の中に入ると塀の中が見えるようにガラス貼りになっていた。中には何も居なくてただサバンナの木とサバンナの地面と草むらが配置されているだけだった。
早希「ここにフレンズが居るんだけど,中々顔を出さないんだよね~。」
那智「何故だ?」
早希「それは私にも分からないよ~。でもずーっと一人で育ってきたからね~。」
那智「どういう事だ?」
早希「この子は死骸とDNAで出来たフレンズで生まれた時は姉妹が2体居たんだけど、生まれてから1ヶ月もたたない内に病気で亡くなっちゃってそれからずっと一人で育ってきた。今は人間の12歳ぐらいの慎重に成長しているよ~。」
那智「気になったんだけど,死骸って何の?」
早希「'セーバル,の。」
それを聞いた瞬間.那智はあきれた。あの13年前のセルリアン暴動の事件で観光客やフレンズ達を救おうとセルリアンのボスと戦って決着をつけようとボスと共に自爆して暴動を静めたあのセーバルであった。
那智「なんでセーバルの死骸を使ったんだ···。アイツは13年前、あの事件でパークに居た人々やフレンズを救おうと自ら命を経ったんだぞ!それなのに,どうしてお前達は··。」
早希は黙り混んで瞼を一回閉じて話した。
早希「2年前私達の実験チームはエクストラサーバルを遥かに越えたフレンズを新たに生み出そうとしていた。その時期にこの島のサンドスター山の山頂付近で緑色の粉のような放射線物質が発見されてそれを鑑定してみると緑色の粉はセーバルの死骸の一部だった。私達はこの死骸の一部を使ってセーバルを再び復活させようと決めた。そして翌年にようやく完成し,誕生した。私達は姿がエクストラサーバルに似ている事からエクストラセーバルと名づけた。そして今に至るって事だよ。」
那智は小さい声でなるほど。っと返した。
那智「それで、餌はどうしてるんだ?」
早希は何かを合図するようにスタッフに手でモーションをした。すると上からフックでジャパリ饅頭が入ったカゴが下ろされて地面に置いた。
那智「ああいう風に餌をあげているのか?まるで危険動物みたいじゃないか。」
早希「あまり人慣れしていなくて攻撃をしてしまう事があるから人は入れないようにしている。」
那智「ふ~ん····。」
早希「あれ?センサーの反応が無い···おかしいな~···あ、ちょっと本部で詳しく見てくるから待っといてね。」
那智「あ、ああ··」
早希は施設を出て駐車場に停めていた自分のレンジローバーイヴォーグで本部のある方面へ向かった。
那智は出入口に爪の引っ掻いた跡があるのに気づきスタッフを二人呼んで塀の中に入った。
早希は移動中に携帯電話を取り出して本部の知り合いの角三卓也(かどみつ·たくや)に電話をした。
早希「もしもし聞こえる?」
卓也「ああ聞こえてるで。どうしたん?」
早希「29番の檻のフレンズ用のセンサーチップの反応が無いんだけどどうなっている?」
卓也「ちゃんと反応してるで。オマケに檻の中に居るで。」
早希「マジで?」
卓也「マジや。あ!」
早希「どうかしたの?」
卓也「檻の中に3人入って居る··!どないしよ··」
早希「は?!····退却させて···早く!!!」
オペレーター「セントラル29.ただちに檻から出てください!凶暴フレンズは中に居ます!」
NO:29 檻 (中)
スタッフ1「はい?すいません雑音が酷くてよく聞き取れません。」
無線「エクス···サーバル···中に····居ます!!(ザー)」
スタッフ1「なんて言うことだ···那智さん!!エクストラセーバルはちゃんとこの中に居ますゥ!!」
那智「なんだって?!じゃあ脱出しないと··」
ウフフフw····アハハハw···!! 不気味な声が奥の方で聞こえた。
那智「なんだ今の声は?!」
スタッフ2「那智さん早く!!」
那智「分かってる!!」
那智はスタッフと共に管理室から入ってきた室内ドアに向かった。だがその目の前に突然エクストラセーバル飛び出して来てこっちに向かってきた。
スタッフ1「ひぃ!!!」
那智「に、逃げろぉ!!」
エクストラセーバル「まてまて~ww!アハハw!」
エクストラセーバルから逃げてる最中スタッフ2が木の根元に引っ掛かって転んでしまった。
スタッフ2「あ···あわあわわわ(ガタガタガタガタ··)」
エクストラセーバル「一人目···いただきまーすゥww!」
キャァァァア!! 後ろから凄い悲鳴が聞こえたが那智は振り向かなかった。スタッフ1は出入口を開けようと暗証番号を入力して門を開けた。
スタッフ1「那智さん早く!早く!」
那智はさらに速く走った。更にその後ろからはエクストラセーバルが追いかけて来ている。門が自動的に閉まろうとする。那智は全速力に走ってあと少しで閉まる瞬間にスライディングしてなんとか外に出た。すぐさま側に停めていたランクル70の下に潜り息をコロした。しばらく門のほうを見ていると門が壊れて徐々に開いていくのが見えた。その間から緑色の手が出てきた。那智は来た··っと思った。
エクストラセーバル「あれぇ??どこに行ったんだろう~w?」
スタッフ1はどこに行ったんだろうと気になってとなり側の作業員用の日産リーフの下を見てみるとスタッフ1が隠れていた。エクストラセーバルは段々とスタッフ1が隠れているリーフに近づいてきた。スタッフ1は汗をかきながら速くどこかに行くように願ってた。すると突然スタッフ1の電話の着信音が鳴って近くに響いた。急いで切って小さくため息をついた。その数秒後にリーフが吹っ飛ばされスタッフ1は見つかった。
エクストラセーバル「見ぃいつけたぁあw。(ニコっ)」
スタッフ1「····見つかっちゃいましたよ···那智さん···(涙目)」
その瞬間にスタッフ1は刺されその場で倒れた。
危機を予想をした那智はサバイバルナイフでランクルのオイル線を切って体中にぶっかけた。
そしてエクストラセーバルが遂にランクルのほうにやって来た。じっと立っている。しまいには下を覗こうとしてきた···が
エクストラセーバル「ふぁ?!なにこの匂い!臭い····臭ーーーイ!!」
オイルの匂いがキツイせいか覗かなかった。そのままエクストラセーバルはどこかに逃げて行った。那智は助かったと心で思った。
那智も本部に戻ろうと潜っていたランクル70に再び乗りその檻を後にした。
第2章 大暴走
那智はしばらくランクルを走らせていると.檻から1kmほど離れたところで急にランクルが停まってしまった。さっき隠れた時にオイルを出したのが原因である。
那智「クソ,ここで限界か。」
ランクルから降りて少し歩いた所にあった施設に行ってあれこれ担当者に説得してメルセデスベンツGクラスの作業員車両を貸してもらった。それから30分後。ようやく本部についた。すぐさま早希が居る指令室に向かった。
那智「すぐさまパーク中に避難勧告をだすべきだ。」
早希「それは君が命令する事ではない。私が下す事だ。」
那智「お前は見てなかったのか。アイツは動く物体や人を見つけると刺し殺すヤバい奴だぞ!いずれかは観光客やフレンズ達が犠牲になるぞ!」
早希「それなら早く倒せばいい話しじゃない。さっきエクストラセーバルの追跡チップを確認したからハンター部隊を向かわせたわ。」
各エリアカメラにはジャングルエリアを駆けていくJWPRセルリアンハンターのハマーH2とシボレーエクスプレスがモニターに写っていた。
那智「今すぐ部隊を撤退させろ。アイツに闘いを挑んだら全員が死ぬ。」
早希「必ず仕留めるから大丈夫。」
別のカメラを見てみるとサバンナエリアにエクストラセーバルらしき緑に発光した物体が草原に居る。そこに後方のカメラで見てみると発光体の後ろからハンター達のH2とエクスプレスが迫って来ていた。
早希は無線機を手に取った。
早希「今だ。捕獲用ネットを!」
ハンター3「了解。」
H2のサンルーフからバズーカ型の捕獲用ネット器を持った隊員が顔を出してエクストラセーバルを目掛けて発射した。編みは逃げようとしていたエクストラセーバルに絡まりその場に倒れた。隊員達は車から降りて銃を構えながらエクストラセーバルの近くに近づいた。
ベキ!っと変な音がした。だが辺りには誰も居ない。そしていよいよエクストラセーバルの間近まで来て隣に立った。
すると捕獲したのはエクストラセーバルではなくサバンナシマウマだった。
シマウマ「離して···離してください··!」
ハンター2「あ、おお、ゴメン··。今からほどくからじっとしてろよ?」
ネットを外した。
ハンター2「ほら。これで自由だ。」
シマウマ「ありがとございます。」
ハンター5「そういや君,このフレンズ探しているんだけど知っている?」
シマウマ「ああ~そう言うフレンズなら···」
エクストラセーバル「こんな感じの奴ですかww?」
ハンター達「?!」
どうやらエクストラセーバルはサバンナシマウマに化けていたようだ。エクストラセーバルは円満な笑顔を浮かび長らハンター達を見た。
エクストラセーバル「···ヤられる準備は出来てますかw?」
隊長「う、打てぇ!!」
ダダダン!ダダダ!··辺りに銃声が響く。隊員達はエクストラセーバルに目掛けて銃弾を打っているが全く効いてないようだ。ハンター達が球切れになって銃声が止んだとの同時にエクストラセーバルは全速力で近づいてハンター達を6人ほど刺した。残りのハンター達は急いでエクスプレスとH2に逃げこんでUターンをして逃げた。
それを見ていた那智はあきれた顔をした。
那智「今ので十分奴がどんなに危ないのか分かったハズだ。本当にこのままだと観光客が犠牲になるぞ。」
早希は黙り混んだままだった。那智はそれを言った後.指令室を後にした。
早希は決断をした。
早希「P-84を発令して。大至急各エリアの施設にも情報を。」
P-84とは緊急避難勧告を現す単語である。オペレーターや従業員はすぐさま電話機などをとって行動に移した。
パーク内アナウンス「お知らせします。こちらはジャパリワールド保安局です。ただいまパーク内にて重大な事故が発生しました。お客様には大変申し訳ありませんが各エリアに避難場所を設けていますのでそちらに避難してください。繰り返しお知らせします。ただいま····」
それを聞いた観光客はざわざわし始めた。
一方その頃翔大と成富はツアーを楽しんでいた。
ラッキーナビ「あそこにいるのはマレーバグだね。白黒模様が特徴でその白黒模様を活かして夜は敵に見つかりにくいんだ。」
翔大「へ~。」
成富「白黒のパンダトレノみたいだね。」
ピーピーピー!!なにかが鳴った。二人はナビを見た。
ラッキーナビ「ただいまパーク内にて重大な事故が発生した為.全ツアービークルは停車場に引き返してください。(繰り返し音声)」
それを聞いた瞬間に翔大はナビの電源を切ってドライビング設定をオートから手動にした。
成富「ちょっと?!何しているの?!」
翔大「大人しく帰ったって楽しく無いじゃん。だからまだまだ探索しようぜ。」
成富「あ、ああ····」
翔大はエクスプローラーを運転して荒野を走った。辺りにはフレンズも普通の動物も居なかった。
それからしばらく
翔大「あれ···?誰も居ねぇじゃねぇかよ。動物もフレンズも。」
成富「な、なぁ···そろそろ戻ろうぜ··?」
翔大「なに言ってんだお前。ビビってんのかw?」
成富「別にビビってねぇし···。」
しばらくオフロード道を走っていると前方にフレンズらしき者が見えた。
翔大「ほーら。頑張ればフレンズも見つけれる。」
成富「謎ィ。だけどそうだね···」
段々近づいて行ってみるとどうやら道の真ん中に立っているらしい。翔大は危ないなと思いクラクションを鳴らした。
そしてさらに近づいて行くとなにか様子が変だった。少し遠くからでも服に大量の切り傷と血がこびりついているのがはっきり見えた。
翔大「ちょっと.アイツなんかおかしくない?」
成富「お、おかしいね··。なんか服に付いているよ。」
そしてもうあと数センチでそのフレンズに近づこうとした瞬間。
タヌキ「来ちゃ駄目ェェエエ!!!この先行っちゃ駄目ェエ!!」
泣きながら血だらけで傷だらけのタヌキのフレンズがこっちに手を降っていた。
それを見て翔大は止まろうかなとブレーキパットに足を軽く乗せた瞬間。
タヌキの横から尖った何かが飛んできてタヌキの横腹にその尖った物が刺さった。
タヌキ「イヤァァァアア!!!」
それを見た二人は震えが止まらなくなった。翔大はすぐさまバックギアに入れて急いでアクセルを踏んでバックをした。そしてターンしようとして思いっきりアクセルギアに戻したとたんに失敗してエクスプローラーは木製のガードレールをリアから突き破り大きい段差に落ちて初めは垂直に一瞬立って天井から地面に着陸した。
翔大「い、痛ってぇ···でも骨は打撲してねぇ気がする····は!おい成富!大丈夫か?!」
成富「ああ、なんとかな。シートベルトのオカゲだ。」
二人は這いずりになって外に脱出した。そして自分達が落ちた段差を見るととても登って戻れる岩並じゃなかった。
成富「どうする?この岩並じゃ上に登れないし··って言うかさっきの場所には戻りたくないw。」
翔大「このまま木々の中を人が居る場所まで歩くしかないな。」
成富「(移動中も怖ぇえ···:心の声)」
二人は森の中を歩いて行った。
森の中は僅かな光がさしこんでいていた。地面には落ち葉が沢山落ちている。
成富「ねぇ、ずんずん進んでいっているけど大丈夫なの?」
翔大「まぁ適当に進んでいけばその内出れるっしょ。」
成富「遭難したらどうする?」
翔大「分からん。」
成富「(オワタ··)」
しばらく歩いていると道路が見えてきた。
翔大「見ろ.舗装道だ!」
成富「あ~やっと出られる~」
近づいてみると道路には亀裂から雑草が生えていた。どうやら廃道らしい。
成富「あれ?これ廃道じゃね?ずいぶん手入れされてない気がするけど。」
翔大「本当だな。雑草がボウボウだ。でもこの道どこに続いているんだろう?」
成富「辿ってみる?」
翔大「ああ。」
二人は廃道の上を歩いて行った。またしばらく歩いていると道のはしっこに看板が見えてその下には放置車が3台置かれていた。
翔大「おい。あそこなんか置いているな。」
成富「行ってみようか。」
近づいてみるとトヨタプリウス(初代)とスズキアルトハッスルとトヨタクラウン(170系)が放置されていた。(クラウンはパトカー仕様で大阪府警仕様)どれも本州のナンバーが付いたままだった。
翔大「お~アルトハッスルなんか放置されてるんだ。初代プリウスもレアだな(。」
成富「てか、なんで大阪府警のパトカーも放置されてるんだよw。」
翔大「多分13年前の暴動で大阪から応援に駆けつけたんじゃない?(以外と島から大阪って近いし)」
成富「そうなのかな~···?」
一方看板を見るとかなり錆びていたが文字はまだ読めた。
成富「えっと,ガイドセンター キョウシュウエリア ここから3km···って書いている。」
翔大「そのガイドセンターって言う所の廃墟とかもあるのかな。」
成富「どうだろう?」
翔大「まぁ行くだけ行ってみようか。」
二人は再び歩き始めた。
12分後
翔大「おい.あれ見てみろよ。」
成富「看板··?」
翔大「うっすらガイドセンターって書いてるぞ。」
看板は錆びだらけだった。立体文字部分も老朽化で外れていたがくっきり付いていた後にガイドセンターの文字が見える。
成富「あ、本当だ。」
二人は駐車場跡の出入り口に立った。奥には木々だけが見える。
翔大「建物ってこの奥に有るのかな?」
成富「行ってみる?」
翔大「ああ。でもハブとか居たら怖いな(」
成富「多分居たとしてもフレンズだけじゃない?普通のハブとか危険動物は居ない気がする。」
翔大「フレンズになっていても襲いかかってきたらイヤだな。」
成富「深く考えすぎw。」
二人は林の中に入った。左右の林を見てみると放置車が何台か破棄されていた。恐らく当時使っていた車なんだろう。そしてある程度木々を抜けると廃墟を見つけた。建物の前にはジュラッシックパークと同様のジープラングラーサハラのジャパリパーク仕様が放置されていた。二人はそのラングラーを見ながらおそらく入り口であっただろう壊れた自動ドアを無理やりこじ開けて中に入った。床には雑草が沢山生えておりカウンターであっただろう机が真ん中にあった。机の上には避難マップとなにかの鍵。その他は荒れており面影は見えなくなっていた。
翔大「当時の物が僅かだけど残っているな。」
成富「なぁ.あれ見ろよ。」
成富が指を指した。そこは地下へ続く階段だった。
翔大「階段??」
成富「行ってみる?」
翔大「あ、ああ。」
二人は階段の入り口に来て降りていった。
地下に降りると真っ暗だった。
翔大「なぁスマホあるか?自分は早急落ちた時に落としたみたい··。」
成富「あるよ。」
翔大「じゃあそれ使って懐中電灯がわりにして。」
成富はスマホを使って懐中電灯モードにした。そして辺りを照らしてみると驚いた。そこには93年型エクスプローラーのジャパリパーク仕様とスズキジムニー(2代目2期:ピックアップ型インタークーラーターボ)のジャパリパーク仕様とJPPR(ジャパリパークパトロール)の車両が数台状態が良いまま放置されていた。
翔大「うぉ。なんか沢山パーク車両が有るじゃん。しかし地下は車両保管子になっていたんだ。」
成富「しかも状態が良い。ホコリが少し付いているだけだから洗ったりとかしたらまだバリバリに走れるね。」
翔大「よし、じゃあこの中にあるどれかの車を動かして観光エリアに戻るか~。」
成富「分かった。えっと~···じゃあこのジムニーで行こう。」
翔大「OK。じゃあ鍵と新しいバッテリーを探そう。」
それから一時間後
成富「バッテリーはすぐ見つけて鍵も見つけたけど鍵が全然合わないね。」
翔大「同じような似ている鍵が置いていて分からないな~。よし‚次はこの鍵だ。(カチ)掛からないね~。はい次。(カチ···キュドド.キュドド.バラァン!)掛かった!」
成富「やったぜ。」
二人はジムニーに乗って出口を目指した。出口はシャッターが降りていて閉まっていた。
翔大「これって手で開けれる?」
成富「どう見ても機械だろ(。」
翔大「じゃあちょっと助走つけて突き破るぞ。」
成富「マジか。」
バックギアに入れて壁までバックした。
バラァン.バラン.バラララ エンジンを軽く吹かす。
翔大「準備は良いか?」
成富「あ、ああ。いつでも。」
翔大「よし!(アクセルギアに入れる)」
バラン.バラァァン、バァァア 1速2速3速と徐々に加速していく。そして目の前にシャッターが見えた。
成富は少し目をつぶった。翔大はアクセルを思いっきり踏んでハンドルをしっかり握った。
そしてジムニーはシャッターを突き破って外に出た。辺りはさっきの光景と変わらず木々が広がっている。地面には少し汚れた舗装道が続いていた。
成富「外に出られたね···」
翔大「なんか道が続いているけどこれを辿って行けばおそらくあの廃道に合流するはずだからこのまま行ってみるか。」
成富「そうだね。」
ジムニーは少し落ち葉を撒き散らしながら走った。
時間は戻って30分前(田宮兄弟が段差から落ちて5分)
一方本部では。
早希「パーク内の状況は?」
オペレーター「全アトラクションの乗り物の帰還完了です。またまんがいちのシェルターや避難施設の準備も整ってます。」
早希「分かった。」
プルルル! 早希の隣にあったパーク専用の電話機が鳴った。早希は電話を取った。
早希「はいもしもし?」
スタッフ「どうもすいません.ツアービークル乗車場の係りの物ですがちょっと問題が起きたのでかけました。」
早希「問題ってなんですか?」
スタッフ「ツアービークルが一台戻ってこなんです。こっちには発信器は有るんですがGPSの装置の機械がないのでどこに居るか分からないのです。」
早希「分かりましたではこちらで捜索しますが車体番号と車種を教えてください。」
スタッフ「えっと~··4号車の··フォードエクスプローラーですね。」
早希「(えっと.4号車の車種がフォードエクスプローラーっと、)了解しました。」
スタッフ「慌ただしい時にお電話させてもらいましてすいませんでした。」
早希「いえいえ。」
スタッフ「では失礼します。(プッ)」
電話が切れた。早希は手が空いている卓也に先ほど書いたメモを渡した。
早希「なんか一台行方不明になっているみたいだけどGPSで探してくれる?」
卓也「ああ.任せてや。」
卓也はパソコンを開いて色々調べた。それから14分後。
卓也「早希!やっと位置を見つけたよ。」
早希「どこ?」
卓也「平原エリアと湖畔エリアの境目の林や。」
早希「ちょっと行ってくる。」
卓也「気いつけや。もしかしたらエクストラセーバルが居るかもしれへんからな。」
早希「分かってるって。」
早希は総司令室を出ると地下の車両保管子まで降りて担当人に鍵を貸してもらって三菱パジェロに乗った。そして車両専用のエレベーターを使って地上に出た。何となく右を見ると那智がGクラスに腰をかけて腕を組んでタバコを吸っていた。那智は早希に気づいたらしく近づいてきた。
那智「こんな物騒な中どこえ行くんだ?」
早希「行方不明になっているツアービークルの場所まで行くの。」
那智「一人でか?」
早希「そうよ。」
那智「仕方ねぇからついていってやるよ。」
早希「え?あ、ありがとう··。」
那智はGクラスからフレンズ用の催眠スナイパーライフルを取り出してパジェロに乗った。
早希「じゃあ発車。」
パジェロはジャングルの森を行った。
数分後 湖畔エリア
那智と早希が乗ったパジェロが湖畔エリアにやって来た。パジェロは未舗装のオフロード道を走っていった。
那智「本当にこの道で合っているのか?」
早希「ええ。間違いないはずだわ。」
那智「それにしてもさっきからフレンズや普通の動物さえも見ないな。」
早希「多分皆エクストラセーバルに怯えていいるんじゃないかしら。」
那智「やっぱりそうかな··。」
キィっ 早希がブレーキを踏んだ。
那智「どうした?」
早希「あれ見て。誰か倒れている。」
那智は前方を見た。よーく見てみるとフレンズが倒れていた。
那智「おい、フレンズが倒れているぞ。」
早希「動いている?」
那智「分から···ないな···」
早希「急ごう!」
二人はパジェロを降りて急いで駆け寄った。そのフレンズは田宮兄弟が見たあのタヌキだった。タヌキは目を閉じて口から血を流して倒れていた。
那智「おい!大丈夫か?!しっかりしろ!」
タヌキ「·····」
早希「遅かったんだわね····」
ゲッホゲッホ··· タヌキが気づいたようだ。
タヌキ「あ····飼育員····さんに····早希さん·····。どうも·····です。ゲッホゲッホ···」
早希「なにがあったのタヌキ···なぜそんな格好になってしまったの···?」
タヌキ「事のなり···を··話ます···。」
タヌキの話によるといつもどおり他のフレンズ達と会話をしたり遊んだりしていると突然エクストラセーバルが現れてフレンズ達を切り刻んだ。そして目の前で親友も刺されてタヌキだけ生き残った。タヌキは怯えながらもすぐにその場を逃げ出し林を越えて未舗装のオフロード道に出た。ちょうど向こう側から車が近づいてきたので大声で警告をした。その直後に横からエクストラセーバルの尖った物が飛んできて自分はその瞬間に気を失ったと言う事らしい。
タヌキ「ゲッホゲッホ···そういう···感じです··」
那智「エクストラセーバルの野郎·····」
早希「許せないわね···。」
タヌキ「そろそろ···時間が来た····よう··です。ありがとう····ございました·····」
那智「おい!頑張れよ!今救急車を呼ぶからな!」
タヌキ「もう···無理··なよ···(ガクつ)」
タヌキは息を引き取った。
早希「そ、そんな····(涙)」
那智「····早くエクストラセーバルを取っ捕まえよう。」
早希「うん···(涙)」
那智は木製ガードレールの方向を見た。すると一ヶ所壊れた跡があった。
那智「(あれ?ここ妙な壊れ方をしているな····何か落ちたのかな?)」
そう思いながら壊れた場所の下をなんとなく見てみた。
那智「(うーん?····なんだあれ?ちょっと角度を変えて見てみよう。)」
物体の横を見ると「ジャパリワールド」と英語で書いていて車種も分かった。エクスプローラーのツアービークルだ。
那智「おい!あったぞ!」
早希「何が··?」
那智「探していたツアービークルだよ!ひっくり返っている!」
早希も見てみた。
早希「本当だ!じゃあパジェロに乗って降りてみようか。」
二人は再びパジェロに乗って壊れた場所までやって来てそのまま段差を降りた。衝撃でリアの右側の窓ガラスが割れた。そしてパジェロから降りた。
那智は横転したエクスプローラーの中を見る。中には誰も居なくてスマホが落ちていた。
那智「中には誰も居なかったけどスマホが落ちていたぞ。」
早希「···そのスマホどこかで······あ!翔大の物にそっくりだ?!」
那智「まさかその翔大って奴がこれに乗車していたのか?」
早希「そうかもしれない···だとしたら急がないと!もしかしたらこの森をさまよっているかもしれない!」
那智「でもこの先.車じゃ無理だぜ···。」
早希「歩いて行くわよ。」
那智「分かった··。」
木々を少し歩くと田宮兄弟が歩いた廃道が見えた。
那智「見ろ.靴の跡が残ってる。しかもまだ新しそうだ。」
早希「もしかしたらまだ近くに居るのかしら?だとしたら早く見つけださないと。」
那智「そう言えばこの先に行くとなにがあるんだったけ?」
早希「旧ガイドセンターの廃墟だわ。あそこは原生林におおわれているからもし最悪エクストラセーバルが現れたとしても逃げ隠れするには廃墟や廃車に身を隠さないといけなくなるわね···。」
那智「廃車もあるのか?」
早希「閉園当時から放置されているみたいたけど多分当時の従業員か観光客の車かもしれない。私にも詳しい事は分からないけど多分駐車場だったんじゃないかな。」
那智「なるほど。つまり当時の遺物か···。」
それから数分後。ガイドセンター跡前についた。廃墟の入り口に入ろうとした時.建物の裏側から車のエンジン音聞こえて徐々にその音は小さくなっていった。
早希「今の聞こえた?」
那智「ああ。車の音だな。ちょっと古めかしい感じだ。とりあえず建物の裏に降りてみよう。」
那智は建物の裏に行こうとちょっとした下り坂になっている自然道を降りていき建物の裏に出た。シャッターがあったが真ん中が破壊されており中に入れた。
那智「地下はパーク専用車両の保管子だったのか。···あ、なんか落ちているぞ。」
そこには上着が落ちていた。
那智「これは思い当たる事ないか?」
早希「あ!それ翔大の上着だわ!」
那智「じゃあ彼らはここにいたんだな。それにしてもどうやってこの年式落ちでいかにも動かなそうな車を動かしたんだ。」
那智はボンネットを開けようとした瞬間。ガサガサガサ····シャッターの外から何者かの動く音が聞こえた。
早希「は!何か来る···!」
那智「車の下に隠れろ··!」
二人はジムニーとエクスプローラーの下に隠れた。
那智「じっとしてろよ(小声)」
早希「う.うん(小声)」
ガレージ内に入ってきたようだ。足音が響く。那智はそっと物体の足元を見てみると緑色の足が見えた。
早希は必死に恐怖をこらえながらじっとした。
逃げられたか···と言う小声が少し聞こえた。しばらくすると足音も気配も消えた。那智はそっとエクスプローラーの下から出て早希もジムニーの下から出た。
那智「やっぱりエクストラセーバルの奴.音につられてやって来やがったか··。」
早希「一応本部にはツアービークルとエクストラセーバル発見の報告もしておこう。」
そう言い早希は電話をかけた。本部に伝えるとあるお知らせが飛んできた。どうやら政府がよければ手をかそうと手を差しのべてきたらしい。理解した場合一時間後に自衛隊部隊を島に送りこむと通知がきた。早希はその案に賛成し,オペレーターに伝えた。
一方田宮兄弟は
廃道を抜けて観光エリアに続く近道のオフロード道を走っていた。丁度丘になっており下には観光スポットが見えた。
成富「やっと戻ってこれたね··。疲れた~。」
翔大「でも楽しかっただろ?」
成富「うん!」
いよいよ一般道に出て走っていた車と合流した。車の波に続いていくと観光エリアの中心部のお土産店が多く建ち並んでいる地区にやって来た。
翔大「人がいっぱいだな~。」
成富「本当だねー。」
二人はそのまま近くのコンビニの駐車場にジムニーを停めてコンビニの前にあったカフェに入った。
空いている適当な席に座ってメニューを見た。
翔大「お前はなに食う?」
成富「えっと~···じゃあこのチョコケーキで。」
翔大「じゃあ俺はバニラアイスパプェにしよう。」
翔大は手を上げて「すいません~」っと呼んだ。
店員「ご注文はお決まりですか?」
翔大「えっと~,チョコケーキとバニラアイスパプェをどっちとも一つお願いします。」
店員「かしこまいりました。では少々お待ちください。」
店員は去っていった。二人は水を飲みながら適当にボケーっとしていた。すると突然外で悲鳴が聞こえた。外を覗いてみるとコンビニ前で人が鳥のフレンズに襲われていた。カフェの中に居た他の客も気になって見ていた。
成富「なにが起きているんだ?!」
翔大「あのフレンズ···なにか変だぞ··。とりあえずカフェからは出ないほうが良いな··。」
キキキキ~!車の音が聞こえる。
翔大「ちょっと待ってよ···やっぱりジムニーにの中に戻ろう··。」
成富「でも外ではフレンズが襲ってくるんだよ?!走れば大丈夫なの?」
翔大「ああ。そうと決まったら出るぞ!嫌な予感がするから!」
二人は席を立って扉を開けて急いでジムニーに向かった。途中で成富が転けてフレンズが襲いにこようとしたが翔大が小石をフレンズの顔面に当てた為フレンズは泣きながらそのまま逃げていった。二人はジムニーに乗った。
キュキュキュキュプスン···エンジンのかかりが悪い。そうチマチマしているとさっきのカフェにコントロールを失ったホンダフィット(初代)が勢いよく突っ込んだ。翔大は予感が的中して少しビクッとした。
翔大「おいかかってくれ~かかってくれ··!」
キュキュキュ,キュキュキュキュプスン··その音に気づいたみたいにフレンズがこっちを向いた。
成富「ヤバイよ!奴らこっち見てる!」
翔大「いい加減にかかれよ!!」
キュキュトト,バラァン!!エンジンがかかった。それと同時にフレンズ達がこっちに飛んで襲いかかってこようとした。翔大は急いでギアを入れ直しアクセルを踏んだ。
キキキキー!!ジムニーはホイルスピンを少ししてハンドルをきりながら道路に出た。
成富は後ろを見てみると鳥のフレンズ達がジムニーの後を追ってきている。
成富「来てるよ来てるよ!!数が多い!」
翔大「マジか··。そう言えばお前はフレンズ達の眼を見たか?」
成富「え?いいや···」
翔大「全員瞳が緑色でハイライトがなかったぞ。やっぱり何かが変だ。」
成富「とりあえず何処までに逃げる?」
翔大「早希さんの所までだ!もしかしたらそれまでに撒けているかもしれないが。」
3速に変えてスピードを上げていった。ジムニーのエンジンは唸っている。しばらく走っているとトンネルが見えた。
成富「トンネル入ったら撒けるかも。」
翔大「ああそうだな!」
ジムニーはトンネルの中に入って行った。成富が後ろを見るともうフレンズ達は居なかった。そしてトンネルを抜けてまた振り返ってみるとやはり居なかった。空も見たが飛んでなかった。翔大はそのまま観光エリアの一番東のまだ安全な区域に入った。走っていると反対斜線からJWPRの車両が数台サイレンをならしながら通って行きセルリアンハンターの装甲車が5台通っていった。
成富「皆さっきの場所に向かっているのかな?」
翔大「多分そうだろ。」
一方那智と早希は
二人は初代エクスプローラーのツアービークルで観光エリアに戻ろうとしていた。
ジリリリリン!早希のスマホが鳴った。
早希「はい.もしもし。」
卓也「大変やで早希!本来フレンズは人を襲そう事ないやろ?でも襲ってるねん!どないしたらええん?」
早希「なんですって?!」
那智「おいどうした。」
早希「観光エリア中心部でフレンズ達が暴走して暴れているんですって!」
那智「···奴の仕業だな。とりあえず早くこいつを治して出発しよう。」
早希「分かった。 んで卓也。もうセルリアンハンターには連絡したの?」
卓也「ああバッチリしたで。おまけにJWPRにも連絡したわ。」
早希「よし,んで自衛隊がパークに上陸する時間は?」
卓也「後~···35分や予定ではそれくらいでつくらしいわ。」
早希「了解。じゃあ卓也,切るわね。報告ありがとう。」
卓也「ああ,じゃあまたな。」
プッツ··電話が切れた。
早希「手伝うわ。」
那智「じゃあバッテリーを繋げてくれ。それやったら終わりだ。」
数分後
早希「繋げたわよ。」
那智「じゃあかけてみる。」
カチッ··ギュドドド,プスン。ギュドドドドド,シュルシュル.ブロォン!
那智「よしかかった!ほら.早く乗れ!」
早希「う.うん。」
ブォロン!ブォロン!早希が乗った。
那智「シートベルト絞めとけよ。」
早希「(カチッ)よし.OK。」
那智はドライブギアに入れてアクセルを踏んだ。ギャキャギャ~!ホイルスピンしながら出口のシャッターに向かっていった。そして突き破った。ルーフに付いていた大きなサンルーフに傷がついた。
那智「このまま行くとどこの廃道に繋がっているんだ。」
早希「えっと~···まほろばストリートに出るわ。その先を進んでいけば林があるわね。多分オフロード道。」
キキキキ~!ドッコン!那智は思いっきりハンドルをきりながらまほろばストリート廃道に合流した。曲がりきれなくて放置されていた初代マツダMPVに少しぶつかってそのまま走り去った。
那智「ちょっとこの車,ハンドリングが重すぎて上手く曲がれねぇ。」
早希「気おつけてね。」
那智「ああ。」
しばらく進むと封鎖フェンスゲートがあった。
那智「ゲートが壊されてないな。一体子供達はどうやって抜けたんだ。」
早希「···あ.このまま左に駐車スペースがあるんだけどそこには確か小さい木製の策しかなかったと思うんだけど多分そこから行ったんじゃない?でもあっちから行くと観光エリアからは少し遠回りになるよ。」
那智「じゃあこのまま突っ走るほうが良いな。」
那智はアクセルを強く踏んだ。エクスプローラーのエンジンは唸った。そしてフェンスを破壊し,獣道に出た。
一旦ブレーキをかけて止まった。
那智「ここから観光エリアまでどのくらいだ。」
早希「えっと,だいたい8分。」
那智「OK。」
ブロロロ···エクスプローラーは獣道を走って段々坂道を降りていった。
獣道を走って数分後。エクスプローラーは林に囲まれた舗装道に出た。
那智「次は?」
早希「この先にある少し大掛かりなカーブを曲がって下っていけば観光エリアの西区に出れる。」
那智「近道とかは?」
早希「無い。」
那智「結構めんどくさいな····」
また数分後。
那智「ようし.降りれた。」
早希「このまま下って行けば地区の始まりの信号機が見えてくるはずだわ。」
那智「OK。」
エクスプローラーは坂道を下って行く。するとようやく地区の初め信号機が見えてきた。信号は赤だった。
那智「このままノンストップで突っ走るぞ。」
早希「え?!う、うん··!」
横断歩道では人が渡っていた。那智はそれに気付きクラクションを鳴らした。歩行者は急いで渡りきってエクスプローラーは物凄い勢いで交差点に侵入していった。
ププーー!!キィー!!ピピッピピー!!キィ! 左から走ってきた日産キャラバンが急ブレーキをかけて止まって,右から来たホンダインスパイアも止まった。
早希「ちょ!?ちょっと!危ないじゃない!あともう少し遅かったら事故になっていたわよ?!」
那智「ああ,すまない。でもこれくらい急がないと子供達が危険だと思うぞ。」
早希「それはそうだけど··」
那智「捕まっておけよ~!」
早希「え?!ってちょ?!うわー!!」
キキキキ,キー!!エクスプローラーが傾きながらスリップしてT路に侵入した。そして体制を立て直して4車線の大きな道を走って行った。那智はドライブスキルを生かしながら車と車の間を通り抜けたりして先を急いだ。
それから13分後
西区から飛ばしてきて中央区についた。辺りにはセルリアンハンターやJWPRの隊員が居てそれぞれフレンズの捕獲をしている。
那智は気になったもので観光客に声をかけた。
那智「すいません···この辺で黄色のドアにジャパリパークと英語で書かれた車居ませんでしたか?」
観光客「いいえ···」
那智「そうですか···忙しいところ本当にすいませんでした。」
その後も何人か聞いたが答えは知らないって事ばかりである。そしてあるコンビニの店員に訪ねてみた。
店員「あ~確かにこのコンビニの駐車場に止まって居ましたよ。確か車種はジムニーでしたかな?」
那智「間違いないな。早希。」
早希「ええ。」
那智「んで,ジムニーはどっちの方面に行きましたか?」
店員「えっと~···見たのは見たんですが···うーん···あ、そうだ、確か東区方面に向かって走って行きましたよ。」
那智「どうもありがと。よし,早希行くぞ。」
早希「うん。」
バタン··‚カチッ.ギュドドド,バォン!!エンジンをかけてバックして東区方面に向かった。
早希「まだ二人は居るかしら?」
那智「どうかな。とりあえず急ごう。」
バォォォー····
那智「そう言えば東区にはなにがあったんだっけ?」
早希「私が所属している博物館があるわ。」
那智「もしかしたらそこに居る可能性は?」
早希「あるかも。」
那智「行ってみるか。」
那智は博物館に向けて走らせた。
7分後 博物館前につくとジムニーが停められていた。
那智「やっぱりだったな。」
早希「まだ居て良かった···。」
その直後建物の中から「早希さん!!」と言う言葉が聞こえた。振り替えって見ると田宮兄弟だった。二人はこっちに走ってきて早希の前に立った。
早希「二人とも無事で···本当によかった··!!(涙)」
翔大「早希さんも無事で良かったです··!」
早希は二人に抱きついた。
成富「そう言えばこの人は誰ですか?」
早希「同僚の内藤那智さんだよ。」
那智「よろしく。」
田宮兄弟「よろしくお願いします!」
那智「まぁそんなに硬くならないでw。気軽で良いからw。」
田宮兄弟「は、はいw。」
早希は微笑みを浮かばせながら3人の会話を見ていた。
プルルル··早希のスマホが鳴った。
早希「はいもしもし。」
卓也「自衛隊到着したで。今,回線を連動させて軍曹さんが挨拶したいって言ってるんやけどどうする?」
早希「繋げて。」
卓也「ほな連動するわ(ザーザー)」
早希「もしもし?軍曹さんですか?」
軍曹「はい.そうですー。パークが非常事態だと聞き約6000人の隊員をパークに上陸させました。」
早希「ありがとうございます。心から感謝しきれないほどの気持ちです。」
軍曹「暴走セルリアンは必ず仕留めます。ご安心ください。」
早希「分かりました。任せます!」
軍曹「あとちょっと作戦の会議もしたいので内藤那智さんは居ますか?」
早希「居ますよ。」
軍曹「じゃあ午後5時にフレンズを2匹連れて波止場近くの軍用テントに集合しておいてと伝えといてください。」
早希「了解です。」
軍曹「では失礼します。(プッ)」
卓也「なにか分かった?」
早希「まぁね。」
卓也「それは良かったな。それじゃあ切るわ。」
早希「分かった。色々ありがとう。」
そして電話がきれた。
那智「どうだった?」
早希「なんか軍曹さんが作戦会議があるから貴方も来いだって。フレンズ二匹連れて。」
那智「なるほど··んで時間と場所は?」
早希「波止場近くの軍用テントに5時に集合だって。」
那智「OK。じゃあ今からサバンナエリアに戻ってサーバルとカラカルを連れてくる。」
早希「うん。エクストラセーバルには気おつけてね。」
那智「ああ。」
那智はエクスプローラーに乗ってサバンナエリアに出掛けた。
1時間後·那智はサバンナエリアに戻ってきた。エクスプローラーは砂ぼこりをあげて走って行く。
那智「さてと探すか···サーバル達はどこに居るのかな?」
それから探し回ってあっという間に15分が立った。
那智「あいつらどこに居るんだ···?」
そう呟いてなんとなく左側の草むらを見ていた。すると
カラカル「こらー!サーバルー!また私のジャパリ饅食べたなー!(怒)」
サーバル「食べてないってーw!本当だよー!」
カラカル「待ちなさーい!!」
那智はエクスプローラーから降りてサーバル達に近づいた。
サーバル「あ!那智!おかえりー!」
那智「おう。ただいま。」
カラカル「おかえり那智。そう言えばまたこの子ったら私のジャパリ饅を食べたのよ···。」
那智「まぁ今回は許してやってくれ。今から大事な話をするからな。」
カラカル「うー···分かったわ··。」
サーバル「嘘ついてごめんねカラカル··。」
カラカル「いいよ··。」
那智「じゃあ話すぞ。」
数分後
那智「と言う訳だからお前達も来てほしい。」
サーバル「勿論だよ!私が居ないとそのエクストラセーバルって奴は倒せないよ!(多分··」
カラカル「私も賛成。喜んで戦うってなれば参戦するわ。」
那智「じゃあ早速テントに向かうぞ。時間無いから。」
二人はエクスプローラーに乗った。那智はアクセルを踏んでサバンナのゲートに向かった。
それからまた1時間後
波止場付近 自衛隊テント
ブロロー.キィ。ガチャ、バタン。那智達は到着して降りてきた。すると一人の自衛隊隊員が走ってきた。
隊員1「内藤那智さんですか?」
那智「ええ。」
隊員1「盛岡軍曹がお待ちです。ご案内します。」
那智は隊員について行ってある軍用テントの中に入った。中では盛岡軍曹が待っていた。
盛岡軍曹「どうも初めまして。軍曹の盛岡次郎丸(もりおか·じろうまる)です。」
那智「飼育員の内藤那智です。今回は宜しくお願いします。」
盛岡軍曹「こちらこそお願いします。」
二人は握手を交わした。
那智「で.軍曹さん。作戦があると聞いたのですがどんな内容なのですか?」
盛岡軍曹「うむ.それはですね···」
軍曹が話した作戦はこうだ。自衛隊の車両でサーバルとカラカルを連れてエクストラセーバルの手前で降ろして自衛隊は二人の後ろで銃を構えて二人に交渉させてチャンスを待って捕獲すると言う流れである。
盛岡軍曹「と言う感じだがどうですか?」
那智「いい案だと思います。」
盛岡軍曹「じゃあ30分後に作戦開始ですので準備しておいてください。」
那智「分かりました。」
那智はテントから出て外で待っていたサーバルとカラカルに伝えた。
カラカル「説得?まずそんな凶暴な奴と出来るの?」
サーバル「こ.怖いよぉ···!」
那智「大丈夫だ··俺達なら出来る!必ず成功するさ··!」
一人の隊員が那智に声をかけた。
隊員2「那智さん。ちょっと私のお話聞いてもらっても良いですか···?」
それは一人の女性隊員だった。
那智「ええ。いいですよ。」
隊員2「実は私,一度もセルリアンとか戦った事無いんです··。今年入ったばかりの新人で訓練とか色々学んでるのですが···いつも的を外す事が多いのです···私以外の新人生は皆ほとんど外すことなくクリアしてるのですが····はぁ···だから本番でも外してしまうんじゃないかと不安がただよっているんです···なにかアドバイスとか無いですか···?」
那智「そうですね····まず集中してどこかに付いているセルリアンの弱点.「石」を狙って倒す。それだけです。」
隊員2「簡単なんですか···?」
那智「セルリアンが攻撃をしてこなかったり弱い奴だと簡単ですが少し手強い奴は苦戦になりますね。」
隊員2「今回のエクストラセーバルと言うセルリアンはどうなんですか··?」
那智「恐らく苦戦になりますね。あと戦闘中に油断しては駄目ですよ。これはどのセルリアンの時も一緒です。へたしたら市にますからね。」
隊員2「分かりました···が.頑張ってみます··!アドバイスありがとうございました··。」
那智「いえいえ。」
隊員は那智に軽くお辞儀をして行った。
サーバル「あの子誰だったの?」
那智「新人の隊員らしい。セルリアン戦にはまだ一度も出た事が無いからどうやって倒せばいいか聞いてきたから教えてあげていたのさ。」
サーバル「ふーん。」
「那智さーん!ちょっとこっちに来てもらっても良いですかー?」
那智「あ、はーい。スマンな二人とも。さっきから俺が居なくなったり居たりとか繰り返して。」
サーバル「大丈夫だよ!」
カラカル「これくらいどーってことないわ。」
那智「じゃあまた行ってくる。」
呼ばれた方向に那智は走って行った。
カラカル「さてと.あたし達も準備するわよ。」
サーバル「はーい。」
それからあっという間に30分後
盛岡軍曹「エクストラセーバルの現在の居場所は?」
隊員3「観光エリア西区近くの森で反応があります。」
盛岡軍曹「分かった。 よーし皆!決められた隊員は車両に乗って合図を待て!あと武器の弾薬の補充とかもしておけよ!トイレに行っときたい奴も行っとけよw!」
隊員はうろうろして車両に乗り込んでスタンバイする者も居た。
2分後
盛岡軍曹「よし、全員乗ったか?」
隊員6「戦闘部隊は全員乗りました!」
盛岡軍曹「じゃあ合図をしろ!」
隊員6「はい!」
「各車両に次ぐ。エンジンをスタートしてください。」
シュトトト.シュ.ブォーン!ブォォオン!(自衛隊高機動車)
キュシュシュシュシュ.バァン!(自衛隊バイク)
カゴ.パランパランパラン‚ブロォン!(自衛隊旧式73式小型トラック)
ギュトトト.ブォンブォンブォン!(自衛隊軽装甲機動車ミニガン付き)
「それでは出発してください。幸運を祈ります。」
1台1台キャンプ基地からエンジンを響かせて出動して行った。(合計車両6台)
数分後 西区付近トンネル
自衛隊車両が一列になってトンネルの中を通って行った。那智は緊張しながら外の風景を見ていた。
トンネルを抜けると自衛隊車両はある林の中に入って行った。道は凸凹していて車体が大きく揺れた。
少し奥に進むと車両は止まった。
隊員「よし.降りるぞ。」
隊員は続々降りて武器を持って林の中を歩いていった。那智も小型系の銃をポケットに閉まって歩いていった。サーバルとカラカルも降りた。
徐々にレーダー反応がある場所に忍び歩きで近づいていった。
隊長「止まれ。···陽性反応が近いぞ··」
先頭を歩いていた隊長が手をあげて止まれの合図をした。
隊長「おい.小林。双眼鏡で3時の方向辺りを見てくれ。(小声)」
隊員「了解です隊長。」
双眼鏡で覗いて見た。木々の間に何かが居るのが見えた。
隊員「居ますよ。3時の方向。」
隊長「那智さん.サーバルとカラカルを近づかせて。」
那智「分かりました··。じゃあ二人とも頑張るんだぞ··!なにかあったら遠慮せず攻撃してもいいんだぞ!野生解放も!」
サーバル「大丈夫だよ!私達最強コンビだからどんな相手でもちょちょいのちょいだよ!」
カラカル「なにかあったら那智達も援護してよね。」
那智「ああ!心配するな!任せておけって!」
サーバル「じゃあ行ってくるね!」
那智「二人とも気おつけてな····」
二人は去っていった。
隊長「Jチームは左側に隠れとけ。Pチーム右だ。スタンバイしておけよ。(小声)」
両チームは左右に隠れた。那智は右側に隠れた。
サーバルとカラカルはエクストラセーバルのもとについたようだ。
エクストラセーバル「ん?お前らは誰?」
カラカル「私はカラカル。この子はサーバル。貴方の暴走を止めにここに来たの。」
エクストラセーバル「ケっ···なんだボクの邪魔をしにきただけか。」
サーバル「なんで君は人やフレンズを頃して最悪な事しかしないの?皆悲しんでるよ!」
エクストラセーバル「いちいちうるさいな···そんなお前らにも楽しみを分けてやるよ。」
エクストラセーバルは何かを二人に向けて放った。
カラカル「な?!なにこれ!?キャアアア!!(バタ)」
サーバル「え?!みゃあぁあ!!(バタ)」
二人は倒れた。エクストラセーバルの顔を見ると微笑みを浮かべていた。
それを見て那智は歯を食いしばって立ち上がろうとしたが隊員に止められた。
黙って見ていると二人が立った。だが様子が変だ。二人がこっちを振り替えると瞳の色は緑になっていた。ハイライトも無い。
隊長「攻撃準備よーい!」
那智「待ってください!隊長さん!二人は撃たないはずですよ?!」
隊長「じゃああの目を見てみろ。もう二人はアイツの仲間なんだ!操られてても関係ない!」
那智「なんだと···それじゃあ全く話が違うじゃないか!!」
隊長「仕方ないんだ那智さん。これも隊員達を守るためには犠牲も必要なんだ。」
隊員「隊長!サーバルとカラカルがこっちに狙いをつけてます!」
隊長「こっちに向かってきたら撃て。」
隊員「はい!」
隊員達は銃を構えた。
エクストラセーバル「ヤレ。」
その言葉を言った瞬間サーバルとカラカルは走って隊員に向かってきた。
隊長「撃てー!!!」
ダダダダダタ!!!銃声が森の中に響く。サーバルとカラカルは無言のまま銃弾を避けてこっちにやって来る。
隊員「隊長!球が効きません!かわされます!」
サーバルはジャンプして爪をとがらせてある隊員のほうに狙いを定めて降りてきた。
隊員は腹を刺され倒れた。そのあと連続にサーバルは隊員を3,5人切り裂いた。
カラカルはそのまま走って行って爪をとがらせて隊員の腕を切り落とした。
隊長「ぜ,全員退避だ!車両に戻れ!」
隊員達は急いで車両を止めた方向に走った。名地も走ったが途中で転んだそしてサーバルに追いつかれ服の首もとを捕まれた。
那智「ハァハァハァ···(俺は···パートナーに頃されるんだ···友達でもあるサーバルに刺されるんだ···)」
サーバルの反対側の手を見てみると爪をとがらせていた。
サーバル「·······」
那智「どうした··?やるんだったらやれよ···。」
サーバル「···ないよ···。」
那智「え?」
サーバル「友達を頃す事なんて····出来ないよ···!(涙)」
那智「サ.サーバル··!お前··!」
サーバル「ごめんね那智··みゃああんうわあぁん(号泣)」
サーバルは泣いた。どうやらもうエクストラセーバルの効果は切れたようだ。
那智「サーバル。落ちつけ!俺を見ろ!」
那智はサーバルの肩を掴んだ。サーバルは那智の顔を見た。
那智「いいか?まだカラカルがまだアイツの仲間だ。だから俺達でカラカルを返してもらおうぜ!だから泣くな!お前のそこ力を奴に見せてやれ!」
サーバル「うう··(涙をふく)うん··!私の本気をアイツに見せてあげる!」
那智「よしその気がなくちゃな!」
二人は笑った。
サーバル「そう言えばエクストラセーバルは?!」
那智「ヤツならそこら辺にいるはずだけど···あれ?」
辺りは静まり返っている。虫の鳴き声しかしない。
那智「もしかして逃げたか···。」
サーバル「やばいよ!また誰かがやられちゃう!」
那智「あ、そうだ!」
那智はスマホを取り出した。
「もしもし?どちらさんですか?」
那智「内藤那智だ。早希の知り合いの。」
卓也「あー那智さんか。早希からは色々聞いてまっせ。で,用件はなんですか?」
那智「エクストラセーバルの居場所って分かるか?」
卓也「分かりまっせ。もしかして逃げたんですか?」
那智「ああ。早く見つけださないと被害が増える。どこに居るんだ?」
卓也「えっと~···観光エリアの西区です。あそこはもうすでに観光客が避難しているので大丈夫かと思いますがいずれか避難している所にやってくるかと思います··。」
那智「そうか。なら急がないとな!悪いな急にかけて卓也。」
卓也「また困った事があったらお手伝いしまっせ。」
那智「ああ、ありがとう。」
会話が終了した。
那智「サーバル行くぞ。奴は観光エリアに居るらしい。」
サーバル「分かった!」
那智は放置されていた自衛隊のバイクを使ってサーバルを乗せ西区に向かった。
バイクは獣道に入って地面がさらにでこぼこになった。それでも那智はアクセルを回して急いだ。
サーバル「ねぇ.」
那智「んー?」
サーバル「もし私達が居なくなっても···那智は忘れない?」
那智「ああ。忘れないさ!お前らは俺の友達でもありフレンズでもあるからな!絶対忘れないさ!」
サーバル「那智····ありがとう····大好き···♪」
那智「何て言った?」
サーバル「ありがとうって♪」
那智「ああ!お.街が見えてきたぞ!」
バイクはオフロード道になっている坂を下った。もう西区はすでに近づいている。街の灯りが綺麗に輝いてる。約1分で坂を下って舗装道に出た。
ドッシャーン!遠くの方でなにか爆発する音が聞こえた。
サーバル「なになに??」
那智「あっちのほうからだな。」
那智は右に曲がって音のした所へ向かった。そこは大きな4車線道で左右にはビル建っていた。道路には数台の放置された民間車両やパーク車両が放置されている。
バイクから降りた那智は辺りを見回した。
「よく来たなこの汚物目が。」
声がした方向を見るとエクストラセーバルがビルの屋上に立っていた。そこからジャンプしてきて放置されていた日産セドリックタクシーをクッションがわりにして降りてきた。
那智「エクストラセーバル!お前はもう終わりだ!覚悟しろ!」
エクストラセーバル「僕はもう終わりだってw?フハハハァw··立場を考えて言うべきだな人間。どうせお前にはこの僕に勝てない。お前は切り刻まれて楽に眠る方法しかないんだよ!」
那智「いや····勝てる方法はあるさ!(大声)ここに居る友達がそうだ!」
サーバル「ミャァァア!!(威嚇)」
エクストラセーバル「それで勝てると思ってるのw?お前達は馬●なのかww?」
「いや.馬●でもそれでいい···!」
エクストラセーバル「き.貴様··!」
カラカル「どうやら効果の時間切れみたいだわねエクストラセーバル。私が目をさましたからには借りは返してもらうわ。(野生解放モード)」
サーバル「カラカルー!!よかったー!!」
那智「さて.エクストラセーバル···どうするw?」
エクストラセーバル「····フw」
ガシッ!
カラカル「ひぁ?!な.なにをするの!···く.苦しい!」
エクストラセーバルは後ろに居たカラカルの首本を掴んだ。
エクストラセーバル「すぐに楽にしてやるよw!じゃあな!カ.ラ.カ.ルw!!」
カラカル「キャァーー!!」
ボコーン!!パリン!プップップップ!!
カラカルは投げられて停まっていたシボレーサバーバンに打ち付けられた。サバーバンの左側は大きく大破し.その衝撃で盗難防止装置がなった。カラカルの体からは地が出てきて地面は赤く染まった。
サーバルはカラカルの側に急いでやって来た。
サーバル「カ.···カラカル!!ねぇ!カラカル!返事してよ····!!」
カラカル「サ···サーバル····ごめん···ね···(涙)」
最後の力を振り絞ってカラカルは息を引きとった。
サーバル「カラカル!カラカル!···ウウウ···(涙)」
エクストラセーバル「ヒャハハハハw!!真だ真だーw!!やっぱり絶望を見ていると面白いもんだなーww!!」
那智「このバケモノ目が···!」
サーバル「許さない····ユルサナイ!!」
那智「サーバル!落ちつけって!!今戦ったらお前までも犠牲になる!!」
サーバル「倒す!絶対倒す!!カラカルのかたき取る!!(野生解放モード)」
エクストラセーバル「ほぅ··おもしれぇじゃねぇか。····来いよ。」
サーバル「みやぁぁぁあ!」
爪を尖らせてジャンプをした。そしてエクストラセーバルにまっ逆さまに狙いをつけた。
エクストラセーバル「それでヤれると思っているのかw?甘いな。」
エクストラセーバルは落ちてきたサーバルの爪を掴んだ。
サーバル「ええ?!野生解放が効かない!!」
エクストラセーバル「よいしょっと!!」
次にサーバルの腕を掴んで投げた。
サーバル「みやぁぁあ!!」
那智「サーバルゥ!!!」
パリン!サーバル吹っ飛ばされてそのまま銀行の出口に向かって自動ドアのガラスを割ってその場で倒れこんだ。
サーバル「う!····くっ!····足が動かない···!」
エクストラセーバルはサーバルに近づいて行った。そしてサーバルの腕を掴んで持ち上げた。
サーバル「くぁ!痛い痛い!!」
エクストラセーバル「フフフw···生意気なネコ目がw···でもこれでお前も終わりだw。お前が真だ後はあの飼い主だけだw····安心しろ··飼い主もそっちにすぐ送ってやるからよ···w。」
サーバル「くぅ!!」
エクストラセーバル「じゃあな.サーバル···w」
エクストラセーバルは尖らせた爪をサーバルに刺そうとした。
その時
「エクストラセーバル!遂に見つけたぞ!」
エクストラセーバル「はぁー?」
入り口にはエクストラサーバルと他の自衛隊隊員が立っていた。
エクストラセーバル「な.なんだよお前ら?!」
エクストラサーバル「私はエクストラサーバル。セルリアンハンターの者だ。」
エクストラセーバル「セルリアンハンター···?!な.なんなんだそれは?!」
エクストラサーバル「お前が知るまでもない。よりによってお前を無差別札人とパーク内を危険にさらした罪として駆除する!!」
エクストラセーバル「ちょ?!ま.待ってくれ!!」
エクストラサーバル「待つ事はない。」
エクストラサーバルはエクストラセーバルの服を剥ぎ取って素早く背中に付いている石を壊した。
パッカーン!!エクストラセーバルは粉々になって消滅した。
エクストラサーバル「大丈夫か?」
サーバル「ありがとう姉さん···。でもどうしてここが分かったの··?」
エクストラサーバル「さっき爆発音が聞こえただろ?あの音を確認しに私は車で向かっていたんだけど途中で自衛隊の人達とも合流したんだ。自衛隊の人達はエクストラセーバルの陽性反応があって向かっていたらしい。それで急いでやって来たらお前が腕を捕まれてて頃されそうになっていたて感じだ。」
サーバル「本当に奇跡だね····あともう少し遅かったら私は···私は····」
エクストラサーバル「それいじょう言わなくて良い····辛くなるだけだ··でもよく頑張った··!」
エクストラサーバルはハグをした。
自衛隊隊員はにこやかに微笑んでいた。
エクストラサーバル「あ.そうだった。自衛隊隊員の皆様.パークを救おうと全力でセルリアンと戦っていただきありがとうございました。そして犠牲になった皆様の仲間にご冥福をお祈りします····。」
隊長「こちらこそありがとうございました。」
自衛隊隊員達は敬礼をして車両に乗って去っていった。
那智はサーバルを見た。
那智「ようやく終わったな··。」
サーバル「うん。だけどカラカルは助けられなかった····。」
那智「大丈夫さ···カラカルは見えなくたっていつでも俺達の側に居るさ···。」
サーバル「·····うん···!カラカル····ありがとう····。」
那智はサーバルの肩を組んで夜空に上っている月を見た。綺麗な満月だった。サーバルと那智は笑った。
·······
·····
···
翌朝 飛行場
アナウンス「只今到着している便は関西空港行き.神戸空港行き.成田空港行きです。福岡空港行きは12:36.大阪空港行きは13:05.仙台空港行きは15:08となっています。繰り返しお知らせします···」
早希「大丈夫?二人も忘れ物はない?」
翔大「スマホ忘れたけど····まぁ良いですw。森の中だし··w。」
那智「ほらこれ。」
翔大「あ.俺のスマホ!!那智さんありがとうございます!」
早希「良かったわね。」
成富「兄貴!早くしないと飛行機あと3分で出発するよー!!」
翔大「マ、マジカw!じゃあ早希さん!また!那智さんもまたいつか!それでは失礼しますー!!」
早希「気おつけてねー!」
那智「またな!!」
翔大は急ぎながら手を振った。那智と早希も手を降った。
早希「行っちゃったわね·····。」
那智「ああ····。さてと俺達も荷造りをしないとな。」
早希「ええ。そうだわね。」
二人は飛行場を去っていった。
その後ジャパリワールドは今回の事件により営業中止を政府から言い渡された。また島にはまだ複数のセルリアンが残っている事も判明した。この事件の5日後に社長であった早希が大阪で記者会見を開き謝罪をした。もちろん神戸市に設けていた本社も倒産。那智と早希も違う道を歩む事になった。
一方閉園となったパーク内では今日もフレンズ達が遊んだり冒険したりセルリアンを倒したりしている。
原作:けものフレンズプロジェクト 映画ジュラッシックシリーズ
作:もやしまる
END