数分後 西区付近トンネル
自衛隊車両が一列になってトンネルの中を通って行った。那智は緊張しながら外の風景を見ていた。
トンネルを抜けると自衛隊車両はある林の中に入って行った。道は凸凹していて車体が大きく揺れた。
少し奥に進むと車両は止まった。
隊員「よし.降りるぞ。」
隊員は続々降りて武器を持って林の中を歩いていった。那智も小型系の銃をポケットに閉まって歩いていった。サーバルとカラカルも降りた。
徐々にレーダー反応がある場所に忍び歩きで近づいていった。
隊長「止まれ。···陽性反応が近いぞ··」
先頭を歩いていた隊長が手をあげて止まれの合図をした。
隊長「おい.小林。双眼鏡で3時の方向辺りを見てくれ。(小声)」
隊員「了解です隊長。」
双眼鏡で覗いて見た。木々の間に何かが居るのが見えた。
隊員「居ますよ。3時の方向。」
隊長「那智さん.サーバルとカラカルを近づかせて。」
那智「分かりました··。じゃあ二人とも頑張るんだぞ··!なにかあったら遠慮せず攻撃してもいいんだぞ!野生解放も!」
サーバル「大丈夫だよ!私達最強コンビだからどんな相手でもちょちょいのちょいだよ!」
カラカル「なにかあったら那智達も援護してよね。」
那智「ああ!心配するな!任せておけって!」
サーバル「じゃあ行ってくるね!」
那智「二人とも気おつけてな····」
二人は去っていった。
隊長「Jチームは左側に隠れとけ。Pチーム右だ。スタンバイしておけよ。(小声)」
両チームは左右に隠れた。那智は右側に隠れた。
サーバルとカラカルはエクストラセーバルのもとについたようだ。
エクストラセーバル「ん?お前らは誰?」
カラカル「私はカラカル。この子はサーバル。貴方の暴走を止めにここに来たの。」
エクストラセーバル「ケっ···なんだボクの邪魔をしにきただけか。」
サーバル「なんで君は人やフレンズを頃して最悪な事しかしないの?皆悲しんでるよ!」
エクストラセーバル「いちいちうるさいな···そんなお前らにも楽しみを分けてやるよ。」
エクストラセーバルは何かを二人に向けて放った。
カラカル「な?!なにこれ!?キャアアア!!(バタ)」
サーバル「え?!みゃあぁあ!!(バタ)」
二人は倒れた。エクストラセーバルの顔を見ると微笑みを浮かべていた。
それを見て那智は歯を食いしばって立ち上がろうとしたが隊員に止められた。
黙って見ていると二人が立った。だが様子が変だ。二人がこっちを振り替えると瞳の色は緑になっていた。ハイライトも無い。
隊長「攻撃準備よーい!」
那智「待ってください!隊長さん!二人は撃たないはずですよ?!」
隊長「じゃああの目を見てみろ。もう二人はアイツの仲間なんだ!操られてても関係ない!」
那智「なんだと···それじゃあ全く話が違うじゃないか!!」
隊長「仕方ないんだ那智さん。これも隊員達を守るためには犠牲も必要なんだ。」
隊員「隊長!サーバルとカラカルがこっちに狙いをつけてます!」
隊長「こっちに向かってきたら撃て。」
隊員「はい!」
隊員達は銃を構えた。
エクストラセーバル「ヤレ。」
その言葉を言った瞬間サーバルとカラカルは走って隊員に向かってきた。
隊長「撃てー!!!」
ダダダダダタ!!!銃声が森の中に響く。サーバルとカラカルは無言のまま銃弾を避けてこっちにやって来る。
隊員「隊長!球が効きません!かわされます!」
サーバルはジャンプして爪をとがらせてある隊員のほうに狙いを定めて降りてきた。
隊員は腹を刺され倒れた。そのあと連続にサーバルは隊員を3,5人切り裂いた。
カラカルはそのまま走って行って爪をとがらせて隊員の腕を切り落とした。
隊長「ぜ,全員退避だ!車両に戻れ!」
隊員達は急いで車両を止めた方向に走った。名地も走ったが途中で転んだそしてサーバルに追いつかれ服の首もとを捕まれた。
那智「ハァハァハァ···(俺は···パートナーに頃されるんだ···友達でもあるサーバルに刺されるんだ···)」
サーバルの反対側の手を見てみると爪をとがらせていた。