獣道を走って数分後。エクスプローラーは林に囲まれた舗装道に出た。
那智「次は?」
早希「この先にある少し大掛かりなカーブを曲がって下っていけば観光エリアの西区に出れる。」
那智「近道とかは?」
早希「無い。」
那智「結構めんどくさいな····」
また数分後。
那智「ようし.降りれた。」
早希「このまま下って行けば地区の始まりの信号機が見えてくるはずだわ。」
那智「OK。」
エクスプローラーは坂道を下って行く。するとようやく地区の初め信号機が見えてきた。信号は赤だった。
那智「このままノンストップで突っ走るぞ。」
早希「え?!う、うん··!」
横断歩道では人が渡っていた。那智はそれに気付きクラクションを鳴らした。歩行者は急いで渡りきってエクスプローラーは物凄い勢いで交差点に侵入していった。
ププーー!!キィー!!ピピッピピー!!キィ! 左から走ってきた日産キャラバンが急ブレーキをかけて止まって,右から来たホンダインスパイアも止まった。
早希「ちょ!?ちょっと!危ないじゃない!あともう少し遅かったら事故になっていたわよ?!」
那智「ああ,すまない。でもこれくらい急がないと子供達が危険だと思うぞ。」
早希「それはそうだけど··」
那智「捕まっておけよ~!」
早希「え?!ってちょ?!うわー!!」
キキキキ,キー!!エクスプローラーが傾きながらスリップしてT路に侵入した。そして体制を立て直して4車線の大きな道を走って行った。那智はドライブスキルを生かしながら車と車の間を通り抜けたりして先を急いだ。
それから13分後
西区から飛ばしてきて中央区についた。辺りにはセルリアンハンターやJWPRの隊員が居てそれぞれフレンズの捕獲をしている。
那智は気になったもので観光客に声をかけた。
那智「すいません···この辺で黄色のドアにジャパリパークと英語で書かれた車居ませんでしたか?」
観光客「いいえ···」
那智「そうですか···忙しいところ本当にすいませんでした。」
その後も何人か聞いたが答えは知らないって事ばかりである。そしてあるコンビニの店員に訪ねてみた。
店員「あ~確かにこのコンビニの駐車場に止まって居ましたよ。確か車種はジムニーでしたかな?」
那智「間違いないな。早希。」
早希「ええ。」
那智「んで,ジムニーはどっちの方面に行きましたか?」
店員「えっと~···見たのは見たんですが···うーん···あ、そうだ、確か東区方面に向かって走って行きましたよ。」
那智「どうもありがと。よし,早希行くぞ。」
早希「うん。」
バタン··‚カチッ.ギュドドド,バォン!!エンジンをかけてバックして東区方面に向かった。
早希「まだ二人は居るかしら?」
那智「どうかな。とりあえず急ごう。」
バォォォー····