3速に変えてスピードを上げていった。ジムニーのエンジンは唸っている。しばらく走っているとトンネルが見えた。
成富「トンネル入ったら撒けるかも。」
翔大「ああそうだな!」
ジムニーはトンネルの中に入って行った。成富が後ろを見るともうフレンズ達は居なかった。そしてトンネルを抜けてまた振り返ってみるとやはり居なかった。空も見たが飛んでなかった。翔大はそのまま観光エリアの一番東のまだ安全な区域に入った。走っていると反対斜線からJWPRの車両が数台サイレンをならしながら通って行きセルリアンハンターの装甲車が5台通っていった。
成富「皆さっきの場所に向かっているのかな?」
翔大「多分そうだろ。」
一方那智と早希は
二人は初代エクスプローラーのツアービークルで観光エリアに戻ろうとしていた。
ジリリリリン!早希のスマホが鳴った。
早希「はい.もしもし。」
卓也「大変やで早希!本来フレンズは人を襲そう事ないやろ?でも襲ってるねん!どないしたらええん?」
早希「なんですって?!」
那智「おいどうした。」
早希「観光エリア中心部でフレンズ達が暴走して暴れているんですって!」
那智「···奴の仕業だな。とりあえず早くこいつを治して出発しよう。」
早希「分かった。 んで卓也。もうセルリアンハンターには連絡したの?」
卓也「ああバッチリしたで。おまけにJWPRにも連絡したわ。」
早希「よし,んで自衛隊がパークに上陸する時間は?」
卓也「後~···35分や予定ではそれくらいでつくらしいわ。」
早希「了解。じゃあ卓也,切るわね。報告ありがとう。」
卓也「ああ,じゃあまたな。」
プッツ··電話が切れた。
早希「手伝うわ。」
那智「じゃあバッテリーを繋げてくれ。それやったら終わりだ。」
数分後
早希「繋げたわよ。」
那智「じゃあかけてみる。」
カチッ··ギュドドド,プスン。ギュドドドドド,シュルシュル.ブロォン!
那智「よしかかった!ほら.早く乗れ!」
早希「う.うん。」
ブォロン!ブォロン!早希が乗った。
那智「シートベルト絞めとけよ。」
早希「(カチッ)よし.OK。」
那智はドライブギアに入れてアクセルを踏んだ。ギャキャギャ~!ホイルスピンしながら出口のシャッターに向かっていった。そして突き破った。ルーフに付いていた大きなサンルーフに傷がついた。
那智「このまま行くとどこの廃道に繋がっているんだ。」
早希「えっと~···まほろばストリートに出るわ。その先を進んでいけば林があるわね。多分オフロード道。」
キキキキ~!ドッコン!那智は思いっきりハンドルをきりながらまほろばストリート廃道に合流した。曲がりきれなくて放置されていた初代マツダMPVに少しぶつかってそのまま走り去った。
那智「ちょっとこの車,ハンドリングが重すぎて上手く曲がれねぇ。」
早希「気おつけてね。」
那智「ああ。」
しばらく進むと封鎖フェンスゲートがあった。
那智「ゲートが壊されてないな。一体子供達はどうやって抜けたんだ。」
早希「···あ.このまま左に駐車スペースがあるんだけどそこには確か小さい木製の策しかなかったと思うんだけど多分そこから行ったんじゃない?でもあっちから行くと観光エリアからは少し遠回りになるよ。」
那智「じゃあこのまま突っ走るほうが良いな。」
那智はアクセルを強く踏んだ。エクスプローラーのエンジンは唸った。そしてフェンスを破壊し,獣道に出た。
一旦ブレーキをかけて止まった。
那智「ここから観光エリアまでどのくらいだ。」
早希「えっと,だいたい8分。」
那智「OK。」
ブロロロ···エクスプローラーは獣道を走って段々坂道を降りていった。