早希は移動中に携帯電話を取り出して本部の知り合いの角三卓也(かどみつ·たくや)に電話をした。
早希「もしもし聞こえる?」
卓也「ああ聞こえてるで。どうしたん?」
早希「29番の檻のフレンズ用のセンサーチップの反応が無いんだけどどうなっている?」
卓也「ちゃんと反応してるで。オマケに檻の中に居るで。」
早希「マジで?」
卓也「マジや。あ!」
早希「どうかしたの?」
卓也「檻の中に3人入って居る··!どないしよ··」
早希「は?!····退却させて···早く!!!」
オペレーター「セントラル29.ただちに檻から出てください!凶暴フレンズは中に居ます!」
NO:29 檻 (中)
スタッフ1「はい?すいません雑音が酷くてよく聞き取れません。」
無線「エクス···サーバル···中に····居ます!!(ザー)」
スタッフ1「なんて言うことだ···那智さん!!エクストラセーバルはちゃんとこの中に居ますゥ!!」
那智「なんだって?!じゃあ脱出しないと··」
ウフフフw····アハハハw···!! 不気味な声が奥の方で聞こえた。
那智「なんだ今の声は?!」
スタッフ2「那智さん早く!!」
那智「分かってる!!」
那智はスタッフと共に管理室から入ってきた室内ドアに向かった。だがその目の前に突然エクストラセーバル飛び出して来てこっちに向かってきた。
スタッフ1「ひぃ!!!」
那智「に、逃げろぉ!!」
エクストラセーバル「まてまて~ww!アハハw!」
エクストラセーバルから逃げてる最中スタッフ2が木の根元に引っ掛かって転んでしまった。
スタッフ2「あ···あわあわわわ(ガタガタガタガタ··)」
エクストラセーバル「一人目···いただきまーすゥww!」
キャァァァア!! 後ろから凄い悲鳴が聞こえたが那智は振り向かなかった。スタッフ1は出入口を開けようと暗証番号を入力して門を開けた。
スタッフ1「那智さん早く!早く!」
那智はさらに速く走った。更にその後ろからはエクストラセーバルが追いかけて来ている。門が自動的に閉まろうとする。那智は全速力に走ってあと少しで閉まる瞬間にスライディングしてなんとか外に出た。すぐさま側に停めていたランクル70の下に潜り息をコロした。しばらく門のほうを見ていると門が壊れて徐々に開いていくのが見えた。その間から緑色の手が出てきた。那智は来た··っと思った。
エクストラセーバル「あれぇ??どこに行ったんだろう~w?」
スタッフ1はどこに行ったんだろうと気になってとなり側の作業員用の日産リーフの下を見てみるとスタッフ1が隠れていた。エクストラセーバルは段々とスタッフ1が隠れているリーフに近づいてきた。スタッフ1は汗をかきながら速くどこかに行くように願ってた。すると突然スタッフ1の電話の着信音が鳴って近くに響いた。急いで切って小さくため息をついた。その数秒後にリーフが吹っ飛ばされスタッフ1は見つかった。
エクストラセーバル「見ぃいつけたぁあw。(ニコっ)」
スタッフ1「····見つかっちゃいましたよ···那智さん···(涙目)」
その瞬間にスタッフ1は刺されその場で倒れた。
危機を予想をした那智はサバイバルナイフでランクルのオイル線を切って体中にぶっかけた。
そしてエクストラセーバルが遂にランクルのほうにやって来た。じっと立っている。しまいには下を覗こうとしてきた···が
エクストラセーバル「ふぁ?!なにこの匂い!臭い····臭ーーーイ!!」
オイルの匂いがキツイせいか覗かなかった。そのままエクストラセーバルはどこかに逃げて行った。那智は助かったと心で思った。
那智も本部に戻ろうと潜っていたランクル70に再び乗りその檻を後にした。