第2章 大暴走
那智はしばらくランクルを走らせていると.檻から1kmほど離れたところで急にランクルが停まってしまった。さっき隠れた時にオイルを出したのが原因である。
那智「クソ,ここで限界か。」
ランクルから降りて少し歩いた所にあった施設に行ってあれこれ担当者に説得してメルセデスベンツGクラスの作業員車両を貸してもらった。それから30分後。ようやく本部についた。すぐさま早希が居る指令室に向かった。
那智「すぐさまパーク中に避難勧告をだすべきだ。」
早希「それは君が命令する事ではない。私が下す事だ。」
那智「お前は見てなかったのか。アイツは動く物体や人を見つけると刺し殺すヤバい奴だぞ!いずれかは観光客やフレンズ達が犠牲になるぞ!」
早希「それなら早く倒せばいい話しじゃない。さっきエクストラセーバルの追跡チップを確認したからハンター部隊を向かわせたわ。」
各エリアカメラにはジャングルエリアを駆けていくJWPRセルリアンハンターのハマーH2とシボレーエクスプレスがモニターに写っていた。
那智「今すぐ部隊を撤退させろ。アイツに闘いを挑んだら全員が死ぬ。」
早希「必ず仕留めるから大丈夫。」
別のカメラを見てみるとサバンナエリアにエクストラセーバルらしき緑に発光した物体が草原に居る。そこに後方のカメラで見てみると発光体の後ろからハンター達のH2とエクスプレスが迫って来ていた。
早希は無線機を手に取った。
早希「今だ。捕獲用ネットを!」
ハンター3「了解。」
H2のサンルーフからバズーカ型の捕獲用ネット器を持った隊員が顔を出してエクストラセーバルを目掛けて発射した。編みは逃げようとしていたエクストラセーバルに絡まりその場に倒れた。隊員達は車から降りて銃を構えながらエクストラセーバルの近くに近づいた。
ベキ!っと変な音がした。だが辺りには誰も居ない。そしていよいよエクストラセーバルの間近まで来て隣に立った。
すると捕獲したのはエクストラセーバルではなくサバンナシマウマだった。
シマウマ「離して···離してください··!」
ハンター2「あ、おお、ゴメン··。今からほどくからじっとしてろよ?」
ネットを外した。
ハンター2「ほら。これで自由だ。」
シマウマ「ありがとございます。」
ハンター5「そういや君,このフレンズ探しているんだけど知っている?」
シマウマ「ああ~そう言うフレンズなら···」
エクストラセーバル「こんな感じの奴ですかww?」
ハンター達「?!」
どうやらエクストラセーバルはサバンナシマウマに化けていたようだ。エクストラセーバルは円満な笑顔を浮かび長らハンター達を見た。
エクストラセーバル「···ヤられる準備は出来てますかw?」
隊長「う、打てぇ!!」
ダダダン!ダダダ!··辺りに銃声が響く。隊員達はエクストラセーバルに目掛けて銃弾を打っているが全く効いてないようだ。ハンター達が球切れになって銃声が止んだとの同時にエクストラセーバルは全速力で近づいてハンター達を6人ほど刺した。残りのハンター達は急いでエクスプレスとH2に逃げこんでUターンをして逃げた。
それを見ていた那智はあきれた顔をした。
那智「今ので十分奴がどんなに危ないのか分かったハズだ。本当にこのままだと観光客が犠牲になるぞ。」
早希は黙り混んだままだった。那智はそれを言った後.指令室を後にした。