タイトルのssは完結しましたが、ぽつぽつと思い付いたネタなどを置いてく場所として続けていく予定です
px
#
埋め込み先の背景色と馴染まない場合に指定して下さい。通常は埋め込み先の背景色をそのまま利用します。
px
wikiwikiスタイルでは文字サイズやフォントが自動的に調整されます。
次のコードをWIKIWIKIのページに埋め込むと最新のコメントがその場に表示されます。
// generating...
おしらせ
タイトル背景・アイコン募集中
🐉
フレンズピックアップ企画
週間フレンズ+月刊けものを統合し、総合ファンスレとしてリニューアル
詳しい事はスレで
秋イベント
けもがたり
変則隔週日曜日 22:00~23:00 けもがたりの場所
11・12月の予定 🐸<もう今年も終わりでありますなぁ
11/3 黄色い生き物の話 モンキチョウ、キビタキ、ウデフリツノザヤウミウシなど
11/17 赤い生き物の話 アカゲザル、タンチョウヅル、ベニザケ(繁殖期)など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12/1 緑・青色の生き物の話 ミドリムシ、ウグイス色のメジロ、アオツラカツオドリ、マルタタイガーなど
12/15 雪と氷と生き物と ユキヒョウ、ニホンザル、アザラシ、ワカサギなど
12/29 これまでのけもフレとこれからのけもフレ プロジェクト10周年!
けもがたり保管庫
(けもがたり過去ログまとめ)
内部リンク
外部リンク
日記
2024/9/9
久々の日記更新。この前三次コラボに行ってきました。親になると子供目線で施設を見たり色々と気付きが出てきますね。
2024/12/15
熱中症になった
タグリスト
けものフレンズ (399) ユーザー参加型 (230) ネタ (183) たのしースレ (159) 雑談 (136) 二次創作 (133) 画像 (113) 協力 (109) クソスレ (107) 動物 (105) 神スレ (98) ファンスレ (91) 自然 (91) 誰得 (91) 考察 (88) けものフレンズ3 (87) どうしてこうなった (86) けものフレンズ2 (85) 豆知識 (83) イラスト (81) 楽しい地獄 (79) 癒し (78) SS (73) 動画 (73) 優しい世界 (71) ココスキ (70) アニメ (68) 歴史 (68) ゲーム (66) アプリ (63) 元動物 (59) 投稿主はIQ30以下 (59) 笑い (57) クロスオーバー (54) 質問 (51) 相談 (47) 総合 (43) 感想 (41) 音楽 (41) けものフレンズぱびりおん (33) 閲覧注意 (33) イベント (32) コラボ (32) 安価 (30) 公式コンテンツ (29) みんみ教 (26) 日記 (24) 技術 (20) 声優 (18) けもV (16) オリフレ (16) 管理用 (16) アンケート (13) ジャガーマンシリーズ (10) 実況 (10) 書籍 (10) ちくたむ (1)
ツチノコ、スナネコと巡る廃墟探索
小ぐし鉱山
スナネコ「今日のおもしろ場所は何処なのですかー?」
ツチノコ「今日は長野県と群馬県の県境、毛無峠の先にある小ぐし鉱山跡だなー♪」
スナネコ「あ、この柱みたいなやつ山頂のカフェ近くで見たことあります」
ツチノコ「昔、物資を鉱山まで運ぶために作られた索道の名残らしい」
スナネコ「……はい
あー、何か落書きがありますよ」
ツチノコ「鉱山跡はこの先だが……気を抜くな、ここから先は危険だ」
(群馬県民様ごめんなさい、ネットで見かける有名な看板はここにあります)
ツチノコ「それじゃ向かうぞ」
スナネコ「林の中に建物発見」
ツチノコ「ここは……」
スナネコ「ボクのお家にしようと思ったのに屋根が無い……」
ツチノコ「……使われなくなって長いんだな」
スナネコ「あ、何これ
丸がいっぱい並んでるー」
ツチノコ「ここは変電所だったと言われているな」
スナネコ「……はあ」
ツチノコ「飽きるのが早いんだよ!」
スナネコ「なんか開けた場所に来ましたよ」
ツチノコ「うおーここが鉱山跡だ!!」
続く
続き
ツチノコ「うおー、しゅごいぞー!」
スナネコ「なんか穴がいっぱい空いてますねー」
ツチノコ「ああ、坑道の跡みたいだな」
スナネコ「……中は埋ってます」
ツチノコ「さすがに危険だからな
今は建物もほとんど崩れてるが最盛期には2000人以上が硫黄の採掘に携わってたらしい」
スナネコ「硫黄?」
ツチノコ「くっ、図書館で聞け!」
ツチノコ「しかし、遺されたものを見て当時に想いを巡らすと……胸が熱くなるな」
スナネコ「……はい」
ツチノコ「くっ、お前はー!」
スナネコ「今日はおもしろいものが飽きる程見られて満足なのです、そろそろ帰りましょう」
ツチノコ「……ふん、まあいい
曇りがちだったのが残念だったがな」
ツチノコ「毛無峠付近は霧が多くてなかなか青空が拝めないらしい……」
スナネコ「ツチノコさんの普段の行いが悪いのでは〜?」
ツチノコ「ふん、知らん!」
スナネコ「あ、晴れましたよ
また遊びましょ♪」
コテ忘れてますがスレ主です
シリーズ化するような口振りですが多分続きません
廃墟はあまり写真がないので……
これをけものフレンズと言っていいのか微妙ですが毛無峠は景色もよくそれこそ高山に来たような爽やかな場所です
挿し絵があっていいですね。
ツチノコ、スナネコと巡る廃墟探索
藪塚石切場跡
ツチノコ「今日は藪塚石切場跡だ!」
スナネコ「いしきりば?」
ツチノコ「採石場の事だな」
スナネコ「すごい、真っ直ぐな石の壁があんなに高くまで〜」
ツチノコ「遺跡みたいでわくわくするな〜!」
スナネコ「ツチノコさん今日はテンション高いですね」
ツチノコ「内側は複雑になってるんだな、は〜すごいぞ〜」
スナネコ「ここも今は使われて無いんですか?」
ツチノコ「採石してたのは昭和30年頃までらしい、今はたまに観光客が見に来たりドラマや映画のロケで使われたりもするみたいだな」
スナネコ「あ、あそこに足場が残ってますよ、ツチノコさん乗ってみてください」
ツチノコ「アホ、落ちたらどーすんだ!」
スナネコ「……はい
あー天井に落書きしてあるー」
ツチノコ「あれは落書きじゃ無い!」
つづく
つづき
ツチノコ「よし!もう少し奥も見てみよう」
スナネコ「僕もう、まんぞk……」
ツチノコ「行くぞ、付いてこい!」
スナネコ「ここは石に横穴空いて洞窟みたいになってますね」
ツチノコ「注意しろ……下は深いぞ」
スナネコ「びびってるんですか〜?」
ツチノコ「アホ、危ないだろうが!」
スナネコ「天井もとっても高いー」
ツチノコ「巨大神殿みたいだなー!
くーテンション上がるー」
スナネコ「お?あそこにも何か書いてあります」
ツチノコ「あれは、管理会社の名前かな?」
スナネコ「隣の壁にもーあんなに高いところに文字が」
ツチノコ「文字が残ってるとまるでここだけ時間が止まってるみたいだな、感慨深いぜ……」
スナネコ「おや、ツチノコさんおセンチなのですかー?」
ツチノコ「ほっとけよ!
……いやー今日はオレが満足しちまったな〜」
スナネコ「ふふ、そろそろ帰りましょ」
雰囲気いいにぇ~
一人旅って憧れるよぉ~
一人旅→カッコいい
ぼっち旅→お、おう
自分は後者かな(笑)楽しいですよ車中泊とか名物食べたりとか
藪塚石切場は特撮系のロケ地でも有名らしいです(自分は特撮詳しくない)
ネットで調べると「仮面ライダー鎧武」のロケ地として聖地巡礼されてる方もいるみたいですね、自分はここ2回探索してますが2回目の時、たまたま「動物戦隊ジュウオウジャー」のエンディングPVの撮影中でした
お陰で裏の人気の無い方をこそこそ探索してました、撮影現場から聞こえてたレッツジュウオウダンスを今でも覚えてます
東映では1作に1回は見る、所謂「いつもの場所」ですね
そこまで有名とは驚きです(笑)
普段はほとんど人気(ひとけ)の無いひっそりした場所なんですけどねー
カピバラさん、その1
ここはさばんなちほーとじゃんぐるちほーの境界付近
川辺に座り考え事に耽るカピバラのフレンズ
その背後から忍び寄る者が……
「うみゃー!」
カピバラ「!」
どさり
カピバラ「よよよ……」
「あ、ごめんね!
飛びかかりたくなる背中だったからつい……
ケガしてない?」
カピバラ「大丈夫だよよよ」
サーバル「わたしはサーバルキャットのサーバルだよ
あなたは何のフレンズ?ここで何してたの?」
カピバラ「カピバラだよよよ
考え事してたんだねねね」
サーバル「何を考えてたの?」
カピバラ「……自分の事、かな
カピバラはフレンズになる前は群れで生活していたんだよよよ
群れは上下がはっきりしててカピバラは若かったから群れでの順位は下だったねねね」
サーバル「いじめられてたの?」
カピバラ「違うよよよ、それが群れでの当たり前だったねねね、けどフレンズになってからカピバラは群れでの順位が無くなったよよよ」
サーバル「?」
カピバラ「最初は周りが変わってしまったのかと思ってそれでも一緒に居たんだけど、しばらくしてカピバラが変わったから群れでの順位が無くなったんじゃないかと考えるようになったよよよ」
カピバラ「サーバルはフレンズになって自分が変わったと思うよよよ?」
サーバル「……うーん、サーバルキャットはもともと個別で生きてるから考えた事も無かったよ
カピバラはフレンズになって変わったと思うの?」
カピバラ「動物だった時よりいろいろ気付くようになったねねね
今まで知らなかったものに……動物だった時は知らない事にも気付いてなかったんだねねね」
サーバル「う〜……みゃ〜?
難しくてよく分からないよ〜」
カピバラ「カピバラも分からないんだねねね
新しい事に気付くほど分からない事が増えていって最近、考えが止まらなくなるんだよよよ」
サーバル「カピバラはいろいろ考えられるフレンズなんだね!
わたしなんかよく考えが足りないとか言われるも!
でもどうしたらいいかな……
そうだ!図書館に行ってみたらいいんじゃないかな!
図書館では分からない事をいろいろ教えてくれるんだよ!」
カピバラ「それは何処にあるのかな?」
サーバル「じゃんぐるを抜けた先だよ、いき方は途中にいるフレンズに聞けばきっと教えてくれるよ!」
カピバラ「図書館……行ってみるよよよ
教えてくれて助かったよよよ、サーバルは優しいねねね」
サーバル「フレンズが困ってたら助けるのは当たり前だよ!」(ふん)
カピバラ「最初襲ってきたよよよ……」
サーバル「う〜あれは狩りごっこのつもりで……」
カピバラ「ふふ、サーバルのお陰で少し元気出たよよよ、とりあえずジャングルに向かってみるねねね」
サーバル「気を付けてね、図書館でカピバラの知りたい事が分かるといいね!」
カピバラ「ありがとねねね、行ってくるよよよ」
ログイン忘れた、短編ですがぼちぼちと
カピバラさん、その2
サーバルと別れジャングルにやって来たカピバラ
図書館までの道を尋ねようとフレンズを探していた
コツメカワウソ「わーい、たーのしー」
カピバラ「こんにちは、私はカピバラだよよよ
図書館までの道を聞いていい?」
コツメカワウソ「おや?見かけない顔だねー
あたしはコツメカワウソ!図書館ならこの道を真っ直ぐだよー」
カピバラ「ありがとねねね、カワウソは何をやってたの?」
コツメカワウソ「滑り台で遊んでるんだー
でも道案内もたのしそうだから付き合うよー行こ行こ!」
〜歩きながら
カピバラ「すごい楽しそうだねねね、カワウソはいつも滑り台で遊んでるのかねねね?」
コツメカワウソ「そんなこと無いよー
次は何して遊ぼうか、何か面白い事が無いかいつも考えてるんだー♪」
カピバラ「いつも……」
コツメカワウソ「そう!そうやって遊んでいると新しい発見がいっぱいあってたのしいんだー」
カピバラ「カピバラも最近よく考え事するよよよ
でもカピバラは考えるほど分からなくなっちゃってあんまり楽しくないのねねね……
カワウソは考えてると分からなくならないよよよ?」
コツメカワウソ「ははーん、それは悩みだね!
考えるは考え過ぎちゃうと悩みになるんだよー
あたしは思い付いたらすぐ遊んじゃうからねーその方がたのしいからね♪」
カピバラ「考え過ぎると悩みに……カピバラは考え過ぎなのかねねね」
コツメカワウソ「あ、ここの川を渡るよ
カピバラ泳げる?」
カピバラ「大丈夫だよよよ、こう見えて泳ぎは得意だよよよ」
コツメカワウソ「本当に?じゃあたしと向こう岸まで競争だー
きっとさいこーにたのしいよ!」
カピバラ「望むところだよよよ」
ザブン、バシャバシャ……
コツメカワウソ「いっちばーん!!」カピバラ「ま、負けたよよよ〜」
コツメカワウソ「あははは!
でもカピバラほんとに早いねー、びっくりしたよー」
カピバラ「……もう一回!今度こそだよよよ」
コツメカワウソ「お?いいよーいいよー
次も負けないよー」
……
カピバラ「はぁ……はぁ……
結局3往復もしちゃったねねね……」
コツメカワウソ「はぁ、はぁ、あはは
どう?カピバラさいこーにたのしかったでしょ!」
カピバラ「フレンズの体になってこんなに思いっきり動いたの初めてだよよよ
でも楽しかったねねね、もやもやしてたのが少しすっきりしたよよよ」
コツメカワウソ「そうでしょー!たのしい事はどこでも見つけられるんだよ、悩んでる時間があるなら遊ばなきゃもったいない!
あたしはそう思うんだー」
カピバラ「カワウソは賢いよよよ、カピバラは賢く無いから悩むのかねねね……」
カワウソ「そんなことないよーカピバラにだって夢中になれる事がきっとあるんだよ
それが見つからないから悩むんじゃないかなー」
カピバラ「夢中に……確かにカピバラには無いかもねねね」
カワウソ「無いなら見つければいいんだよー♪
あ、そろそろジャングルの出口だね、カピバラがたのしー事見つけられるように願ってるからね!」
カピバラ「ありがとねねね、また一緒に遊んでほしいよよよ」
カワウソ「もちろん!いつでも待ってるよー♪」
カピバラさん、その3
ジャングルを抜け図書館への道を歩くカピバラ、
そこに荷物を背負ったフレンズが休憩していた
カピバラ「こんにちはだよよよ、すごい荷物だねねね」
アルパカ「あら、こんにちわぁ
大きい荷物でしょ〜、山の上まで荷物運ぼうと思ったんだけど疲れちゃって休憩してたんだよぉ」
カピバラ「私はカピバラだよよよ、山の上までそんなに荷物運んで何するのねねね?」
アルパカ「アルパカだよぉ
山の頂上でカフェやってて今日は材料の補給で下まで降りてきたの」
カピバラ「……かふぇ?」
アルパカ「お茶飲んで休憩出来る場所だよぉ
山頂付近はよく鳥のフレンズが通るから途中で休憩出来る場所があったら素敵だなぁと思ってにぇ」
カピバラ「大変そうだねねね、アルパカはなんでかふぇをやろうと思ったよよよ?」
アルパカ「前に山の上で疲れて動けなくなってるフレンズがいた事があってね〜、持ってたじゃぱりまんとお水分けてあげたんだよぉ
そしたらね、ありがとおってとっても喜んでくれてぇ!私も嬉しくなっちゃってぇ
……私、山登るしか能がないから、それなら山頂に休憩できる場所作れば疲れたフレンズに喜んでもらえるかなぁってぇ
ちょうど山頂に空いてる小屋あったからそこでお茶出せばカフェになるって博士に教えてもらって……
あ、私ってば自分の事ばかり話しちゃったよぅ」
カピバラ「アルパカは他のフレンズの為にそんなに頑張ってるのねねね……?」
アルパカ「違うよぉ、あの時お礼言われてすごい嬉しかったから、私がやりたい事だから頑張れるんだよぉ
……まあ、お客さん全然来ないんだけどねぇ」
カピバラ「……やりたい事
サーバルもカワウソもやりたい事やってたねねね、だから迷わないのかな
カピバラは何をやりたい……何を知りたい……」
アルパカ「ふふ〜大丈夫だよぉ
いろいろ見てぇ、いろいろ聞いてぇ、いろいろ悩んでる内に見つかるよぉ」
カピバラ「……ありがとねねね、アルパカもカフェにお客さん来るといいねねね」
アルパカ「さ〜休憩終了!
カピバラも気が向いたら是非よってにぇ、待ってるよぉ」
カピバラ「必ず行くよよよ」
カピバラとアルパカが書いててごっちゃになる
締めはぼんやり考えてるけど今回あらすじ無く書いてるので毎回話に悩む……
カピバラさん、その4
図書館目指し砂漠を横断中のカピバラ
カピバラ「……暑い、乾燥した所は苦手だよよよ
おや、こんな所に誰かいるねねね」
ツチノコ「今日も今日とて遺跡探索〜♪
ん〜ふ〜♪」
カピバラ「こんにちは、ご機嫌だねねね
何処かに行くよよよ?」
ツチノコ「うわ〜!お、お前聞いてたのか!?
なんだこのヤロ〜!」
カピバラ「いい歌だったねねね、遺跡ってなんだよよよ?」
ツチノコ「いい歌とかいうなー忘れろ!!
……遺跡っていうのはだな、今は使われなくなった建物の事でな」
カピバラ「ふんふん」
ツチノコ「この近くにもあるんだがそこがスゴくてなー!」
カピバラ「ふふ、楽しそうだよよよ」
ツチノコ「(赤面)
み、見るなよ、いいじゃねーか好きなんだから」
カピバラ「いいよよよ、カピバラは羨ましいんだよよよ
あ、自己紹介忘れてたね、カピバラだよよよ」
ツチノコ「オレはツチノコだ、羨ましいってどういう事だ?」
カピバラ「カピバラはそこまで夢中になれる事が見つからないんだよよよ」
ツチノコ「見つからないといけないのか?」
カピバラ「分からないよよよ、でもカピバラが今まで出会ったフレンズは好きな事があったりやりたい事があったりして真っ直ぐに見えたのねねね
カピバラはなんだか悩んでふらふらと自分が定まらないような気がしてるんだよよよ」
ツチノコ「変な事考えるヤツだな、だいたい好きな事とかやりたい事って決めようとして決めるもんじゃ無いだろ、オレだって遺跡調べようと思って好きになった訳じゃ無いしな」
カピバラ「ふ、ふふ」
ツチノコ「だ、だからなんなんだお前は!?」
カピバラ「ツチノコ優しいねねね、カピバラの話聞いて考えてくれて嬉しいよよよ」
ツチノコ「(赤面)ア゛〜〜
そういう事言うなよ!……そ、それが嬉しいならお前が他のフレンズに……そうしてやればいいんじゃないか?」
カピバラ「カピバラは自分の事も分からないのに他のフレンズの悩みなんて聞けるのかねねね……」
ツチノコ「う、うじうじすんなよ!
……分からない事は図書館に行けば教えてくれる、し、知らない事を知るのは楽しいんだ
……お前も図書館行けば分かると思うぜ」
カピバラ「……なるほどねねね
カピバラは今、図書館に向かってる途中なんだけど図書館で知りたい事が分かってきた気がするよよよ
ツチノコありがとねねね、そろそろ行くよよよ」
ツチノコ「おう
……砂漠はもう少しで抜けるからな!道中くれぐれも気を付けろよ!」
カピバラ「ありがとねねね、やっぱり優しいよよよ」
ツチノコ「キキックッシャー!だからそういう事言うなー!」
カピバラさん、その5
砂漠を抜けてしばらくすると湖が見えてきたよよよ、乾燥が苦手なカピバラは喜んで湖で泳いだねねね
湖畔にはビーバーのフレンズが居たよよよ、ビーバーは自分の家を作りたいけど木材が足りないと悩んでいたねねね
カピバラがこれから図書館に向かう事を告げるとビーバーは図書館にいる博士に木材の件を伝えてほいしとお願いしてきたねねね、もちろんOKしたよよよ
ビーバーはありがとうと喜んでいたねねね、カピバラもフレンズの役にたてることが嬉しいよよよ
しばらく行くと草原になってきたよよよ、そこにはヘラジカのフレンズが群れを作って他の群れと縄張り争い?をしていたねねね
今までカピバラが会ったフレンズは各々で生活してるフレンズばかりだったので、種族の違うフレンズが群れを作るなんて驚きだったよよよ
ヘラジカは群れに入らないかと誘って来たけど図書館に向かってると告げると道を教えてくれたねねね、気が向いたらいつでも来てくれ歓迎する、と言い残して見送ってくれたよよよ
サバンナを旅立ってずいぶん来たねねね、いろんなフレンズに会ったよよよ、カピバラの悩みはまだもやもやしてるけどサバンナにいたら知れない事もいっぱい知れたよよよ
ツチノコが言ってた知らない事を知るのは楽しいという言葉、分かる気がするよよよ……
図書館まで、あと少しだねねね
カピバラさん、その6
そして図書館に着いたカピバラ
カピバラ「こんにちはだよよよ」
助手「どうも、助手のワシミミズクです
何か困り事ですか?」
カピバラ「カピバラだよよよ、ここに博士はいますか?湖畔のビーバーが木材を欲しがってたよよよ」
助手「博士はあいにく外出中です、戻ったらその事を伝え相談しましょう
カピバラはそれを伝えに来たのですか?」
カピバラ「……いえ、それは来る途中にお願いされた言伝てだねねね、カピバラは知りたい事があって来たよよよ」
助手「では、カピバラの話は私が聞きましょう」
「カピバラは……」
……カピバラはそれまでの事を話始めた、サバンナで考えた事、知りたい事、悩み……
堰を切ったように止まらなかった
ワシミミズクは時折、相槌をうちながら黙って聞いていた
そしてカピバラが話し終え、少し落ち着くとワシミミズクがようやく言葉を発する
助手「カピバラ、お前は他のフレンズより思慮深いのかもしれませんね
故に悩みも深くなる」
カピバラ「カピバラはどうしたらいいよよよ」
助手「思慮が深いのは悪い事では無いのです、むしろ積極的に思慮することで見えてくるものもあるのです」
カピバラ「積極的に思慮……?」
助手「ここは図書館、様々な知識が納められているのです
知りたい事のヒントや答えがあるのです、それを調べ思慮する事は私にとって喜びです
カピバラ、お前の悩みの答えは私には分かりません
が、その手伝いなら出来ると思うのです
ここでゆっくりと学んでみませんか?」
カピバラ「ワシミミズク、
……長くて呼びにくいね、ミミちゃんって呼んでいいねねね?」
助手「……そう呼ばれるのは久しぶりですね、好きに呼ぶといいのです」
カピバラ「ありがとねねね、ミミちゃん
カピバラは知りたい事を調べるにはどうしたらいいよよよ?」
助手「知識は本に書かれているのです、まずは文字を覚える事からですね」
本をめくりながら
カピバラ「……文字」
カピバラ「ふふ……
先は長そうだよよよ」
助手「図書館は知識を求める者を歓迎するのです、ゆっくりしていくといいですよ」
カピバラさん。その7
図書館にカピバラが来てしばらく経ちました
博士「木材を用意してやったのです、じゃぱりまん3ヶ月分なのですよ、忘れず持ってくるのです」
ビーバー「あ、ありがとうっす、じゃぱりまんは少し先になるかもっすけど必ず持ってくるっす
こ、これで家が建てれ……う〜ん不安っすね〜」
……
助手「ビーバーは帰ったみたいですね、あれは本当に家を建てれるのですか」
博士「オサとして出来る事はやったのです、後はビーバー自身がなんとかするしかないのです
……ところでカピバラはあれからどうなのです?」
助手「少しずつですが文字を読めるようになってきましたよ」
博士「この短期間でですか?
ゆるゆるしているように見えますが、もしかして賢いのですか?」
助手「賢いと言うか……物覚えはいいですよ
博士より」
博士「引き合いに出されると不愉快なのです
もっと敬うのです!」
助手「拗ねないでください、博士」
博士「随分、親身に教えているのですね」
助手「……そうですね、つい嬉しくなってしまうのです
積極的に知識を求めるフレンズは今まであまり居ませんでしたからね」
カピバラ「ミミちゃん次はこの本を……
あ、博士も居たのねねね」
博士「とーぜんなのです!
図書館にオサである私がいるのは当然なのです!」
カピバラ「そう怒らないでねねね」
博士「……」
博士「お前、来た頃より落ち着きましたね」
カピバラ「……カピバラは図書館来る前は悩んでる自分は変わらなきゃいけないと思ってたのねねね
でもミミちゃんに思慮深い事は悪いことじゃ無いと、それを生かして勉強すればいいと教えられて、カピバラは変わらなくてもいいのかもしれないと思えたよよよ」
カピバラ「そしたらなんか重荷が無くなったような気がして、ミミちゃんのお陰だねねね」
助手「……私は知識を求めて来た者に知識を与えるだけですよ」
博士「ほうほうイチャイチャと
……好きなだけ勉強していくがいいのです」
カピバラ「ふふ、ありがとねねね」
博士ぇ……
カピバラさん、その8
図書館で勉強中のカピバラが体調を崩したようです
カピバラ「……ごめんねねね、迷惑かけて……」
博士「おそらく、慣れない長旅と図書館へ来てからの勉強詰めで疲れが出たのですね」
助手「少し養生が必要なのです、ここから少し行った所に温泉があるのです
そこでしばらく体を休めるといいのです」
カピバラ「……温泉?
初めて聞く言葉なのにとても興味を引かれるねねね」
助手「それでは博士、カピバラを連れて温泉まで一飛び行ってくるのです」
博士「気を付けて行くのですよ、助手」
カピバラ「博士、行ってきますよよよ
じゃミミちゃん、お願いするねねね」
カピバラを連れて温泉へ到着した助手
ギンギツネ「あら、珍しいわね
助手がこんな所まで来るなんて、それに見慣れない子も一緒なのね」
カピバラ「カピバラだよよよ」
助手「実はカピバラが体調を崩してしまったのです、しばらく温泉で養生させたいのですがいいですか?」
ギンギツネ「そういう事なら歓迎よ、ここも普段はキタキツネと二人きりだから、たまには賑やかなのもいいわ
カピバラ、私はギンギツネよろしくね」
カピバラ「よろしくお願いするねねね」
ギンギツネ「じゃさっそく温泉に案内するわね
助手、あなたもせっかくだから入っていったら?」
助手「私は熱い湯はあまり得意では無いのです……」
ギンギツネ「いいじゃない、雪も降ってきたし温まっていきなさいよ」
〜温泉〜
カピバラ「は〜〜〜
温泉……さいこうだよよよ〜」
助手「気にいったようですね、しばらくしたらまた迎えに来ます
それまでゆっくり疲れを癒すのですよ」
カピバラ「ありがとね〜ね〜ね〜」
助手「溶けそうな顔しちゃって……
浸かりすぎてIQまで溶かさないよう気を付けるのですよ」
カピバラ「よよよ〜♪」
助手 (手遅れかもしれませんね)
カピバラ「……ミミちゃん」助手「はい」
カピバラ「図書館戻ったらまた色々教えてねねね」
助手「もちろんです、まだまだ教えたい事はあるのです
待っているですよ」
カピバラ「ミミちゃん……」抱きつきー
助手「ちょ離すのです、のぼせそうなのでそろそろ上がりたいのです」
カピバラ「まだ入っていればいいよよよ〜」
助手「いえ……そろそろ戻るのです」ザバッ
助手「では……カピバラ……のちほ…………」クタッ(:3 」∠)
カピバラ「ね〜〜〜!!
ミミちゃんのぼせちゃったねねね!?ギンギツネ〜!ギンギツネ〜〜!!」
カピバラさん、その9
温泉で養生していたカピバラだが、ある日温泉が出なくなってしまった
ギンギツネとキタキツネが原因を解決しに向かい、戻ってくるとサーバルと見慣れぬフレンズが一緒だった
サーバル「あー!カピバラこんな所にいたのー
図書館に居なかったから心配したよー」
カピバラ「サーバル久しぶりだよよよ
サーバルに教えてもらったお陰でカピバラは図書館に行けたよよよ、今は温泉でやっかいになってるけどねねね」
かばん「サーバルちゃんのお友達?僕はかばんです」
カピバラ「カピバラだよよよ、サーバルとはサバンナで会ってお世話になったんだよよよ」
かばん「あ、僕もです
サーバルちゃんが居てくれたからここまで来れました」
サーバル「……えへへ
よーし!お湯も戻ったしみんなで温泉入ろうー」
〜温泉〜
サーバル「は〜温泉さいこ〜」
カピバラ「お〜んせ〜んさいこ〜♪」
サーバル「……そういえばカピバラは図書館で知りたいこと教えてもらえたの?」
カピバラ「ん〜どちらかと言うと知りたい事が増えたかもねねね」
サーバル「そうなの!?」
カピバラ「……でも、知る楽しさがあるって分かったんだよよよ
あの頃みたいに分からない事への不安が頭をもたげる事は無くなったよよよ」
サーバル「えっ!カピバラ頭もげちゃいそうだったのー!?」
カピバラ「……カピバラの頭はもげないよよよ」
サーバル「よかったー、頭もげちゃったら大変だもんね!」
カピバラ「……でもサーバルがあの日教えてくれたからだねねね
いつかサーバルにも恩返しがしたいよよよ」
サーバル「じゃあ、知りたい事があったら図書館に会いに行くね!
頼りにしてるよカピバラ!」
カピバラ「待っているよよよ……サーバル、ありがとうね」
サーバル「うん!」
……
そしてサーバルとかばんが旅館を去って程なく
助手が迎えに来ました
助手「カピバラ、体調はもう大丈夫そうですか?」
カピバラ「すっかり元気だよよよ」
助手「では図書館に戻るとしましょう、ギンギツネ、キタキツネ世話になりましたね」
カピバラ「ありがとねねね、温泉最高だからまた遊びに来るよよよ」
ギンギツネ「いつでもいらっしゃい、待ってるわ」
キタキツネ「カピバラ、またね」
〜
そして図書館に帰る途中、カピバラの提案で山のカフェに寄って行く事に……
カフェでアルカパとの再会を喜び、お茶とお喋りを満喫してから帰路についた
次で一応のラストです、ラストは博士寄りなお話になります
カピバラとミミちゃんはまたネタが思い付いたらオマケ的な物も書くかもなので余白残しときたいかなと
そして今更ですが……
※このssは二次創作です、個人的解釈や矛盾が含まれますのでご注意ください
カピバラさん、そのラスト
島中を巻き込んだ黒セルリアンの騒動から数日、サーバルがジャパリバスを船に改造したいと相談しに来ました
博士「なるほど、話は分かりました
……ではまず、かばんをここに呼ぶのです」
サーバル「えー!?ぜんぜん分かってないよ!
かばんちゃんに内緒で作りたいのにー!」
博士「分かって無いのはサーバルなのです
頭を使うには料理が必要なのですよ」
サーバル「でも……」
博士「大丈夫なのです、ばれないようにすればよいのです
助手、バスの改造に必要な物は調べられそうですか?」
助手「はい
必要な本は見つけたのです、後はバスの修理を進めつつ船に改造するプランを作れば……」
博士「では助手、お前が主導で進めてみるのです
私はかばんの相手をしながら悟られないようにするですよ」
助手「しかし博士……私なんかでは」
博士「やってみるのですよ、助手」
助手「……分かりました
カピバラ、調べるの手伝って貰えますか?」
カピバラ「もちろんだよよよ」
サーバル「カピバラも頑張ってね、それにしても本が読めるようになっちゃうなんですごいなー
やっぱりカピバラは考えるのが得意なフレンズなんだね!」
カピバラ「サーバルに恩返しが出来るなら嬉しいよよよ、実際の製作に入ったらサーバルにも手伝ってもらうかもしれないねねね」
サーバル「もちろんだよ、まかせて!」
博士「サーバルでは逆に壊しそうなのです」
サーバル「ひどいよ!わたしだってかばんちゃんの為に頑張るよ!」
博士「はいはい分かったのです、では助手お願いするですよ」
てくてく
サーバル「……博士は本当に手を出さないの?」
博士「助けが必要な部分は当然手伝うのです、しかしやれる所までやって欲しいのですよ」
サーバル「どうして?」
博士「……もし私に何かあった時は助手がオサになるのです、その時の為に助手にもフレンズを纏める経験をさせたいと常々思っていたのです
今回はいい機会なのですよ」
サーバル「ふーん、博士もいろいろ考えてたんだね」
博士「……お前はナチュラルにド失礼なのです
コホン、
私は、このジャパリパークが好きなのです、長く残って欲しいと思っているのです
その為にオサとして出来る事は何かをいつも考えているのですよ」
サーバル「博士……」
博士「……ということでさっさとかばんを連れてきて料理を作らせるのです、思考労働には料理が必要なのですよ」
サーバル「え、えー
そこに繋げるのー!?
うみゃ〜分かったよ、呼んでくるね」
博士「全く、オサも楽では無いのです
……さて今日は何を頂きますかね、じゅるり」
山も谷も無いストーリーですが一応の完結です
あらすじ無しで始めちゃったので書きたいことが二転三転……でも書きたい要素はいくつか回収出来たので良し……まあ
一人称調べる為に改めてアプリの助手とカピバラ調べたらキャラ違いすぎて愕然としたなぁ
最近ssが増えてきて嬉しい
湖畔コンビと巡る森林鉄道跡
プレーリー「森林鉄道って普通の鉄道とは違うでありますか?」
ビーバー「主に木材を山から搬出する為に整備された路線の事っすね」
プレーリー「我輩も伐り倒すのは得意でありますが運ぶのは大変でありますからなー」
ビーバー「重いっすからね、でも山奥に路線を敷くのは大変だったみたいっす、橋を作ったりトンネルを掘ったりして」
プレーリー「奥は真っ暗でありますな、でも掘りたくなる気持ち……分かるでありますよ」
ビーバー「掘りたくて掘ったんじゃ無いと思うっすけど……」
プレーリー「木製の橋が残ってるでありますな」
ビーバー「木橋は崩れたり壊れたりして今も完全な形で残ってるのはほとんど無いみたいっすけどね」
プレーリー「ひあー、でっかい橋であります
壮観でありますなー」
ビーバー「そうっすね、これ程の物を作っても林業が成り立っていた時代の遺産っすね」
けものフレンズにこじつけて趣味の写真を張る(廃系だからギリギリセーフ?)
ジャパリパークにもし鉄道があったらこんな感じで自然に埋もれていくのかなーと思いながら
「博士が居ませんね、またあそこでしょうか」
この島には今はもう稼働していないじゃぱりまん工場があるのです
我々がこの島に来てしばらくたったある日のこと
工場〜
助手「これはどうした事でしょうか、博士」
博士「おそらくどこかが故障しているのだと思いますが……」
助手「……故障、直るのでしょうか?」
博士「調べてみないと分からないのです」
……
助手「おや?あそこにラッキービーストが居ますね」
ラッキービースト「ピピピピコンピコン」
博士「これは……通信している?」
助手「通信、いったい何処に?」
博士「修理の依頼かもしれませんね、……少し様子を見てみましょう」
結局、工場は復旧する事無くラッキービーストも通信を諦めたようでした
博士「……復旧は無理なようですね」
助手「複雑すぎて我々には手に負えないのです、ラッキービーストも通信を止めてしまいました……」
ラッキービースト「……」ピョンピョン
博士「……お前、どうしたのですか?」
助手「何処かに向かうようですね、ついていってみましょうか」
ラッキービーストが向かった先には農園があった、工場が止まってからも手入れがされていたようで野菜や果実が実っていた
博士「ここはお前が手入れしていたのですか?」
こちらを見上げるラッキービースト
助手「博士、この農園だけでも残せないでしょうか?」
博士「そうですね、図書館で育成の方法を調べましょう
それまでもうしばらく手入れをお願いできますか、ラッキービースト」
ラッキービーストは頷くとピョンと跳び跳ねた、喜んでいるように見えました
そして図書館で育成の方法を調べ、ラッキービーストと協力して手入れを続ける事でようやく農園の食物が安定して収穫出来るようになったのです
助手「農園の収穫が安定しましたね、博士」
博士「そうですね、助手
これで他のじゃぱりまん工場が止まっても食糧を確保出来るのです」
助手「しかしこの島のフレンズ全員に行き渡る程の収穫があるでしょうか?」
博士「今は他の工場でもじゃぱりまんの生産が続いているのでそこまで心配する事は無いのです
しかし食糧を加工して保存する方法は調べておくと良いかもしれませんね」
図書館で保存食の研究を始め……そして料理というものを知り、博士と作ろうと試しましたが火を手に入れる術が分からずに挫折したりしてましたね
図書館で調べものをしていると、たまにフレンズがやって来て知りたい事があると言うので調べて教えてやりました
いつしか我々はこの島のオサを名乗るようになっていました
助手「今日は雨が降りそうですね、博士の様子を見に行くとしますか」
動かなくなった工場はすっかり廃墟の様になっている、工場の中に博士とラッキービーストが居ました
助手「博士、ここに居ましたか」
博士「……助手ですか、少し考え事をしていたのです」
助手「何を考えていたのです?」
博士「……私はこの工場が止まるまで食糧が無くなるかもしれないと考えた事も無かったのです」
助手「それは私もです、食糧はラッキービーストが持ってきてくれる、それが当然だと思っていました」
博士「私はここに来る度に思うのです
……いつかこの島の設備がすべて止まってしまうかもしれない、その時までに我々は自分達だけで生きる術を学ばなければいけないと」
助手「他のフレンズは能天気なのが多いですからね、我々がしっかりしないとなのです」
博士「そうですね……我々はこの島のオサ
なのですから」
助手「さあ、そろそろ戻りましょう、雨が降りだしそうですよ」
博士「今日は雨が降りそうだからここに来たのです」
助手「どういう事です?」
博士「すっかり荒れ果て普段は静寂しか無いこの工場も雨の日は賑わうのです、それが好きなのですよ」
助手「工場が賑わう?」
……ポツポツ
博士「……降りだしましたね、聞いていれば分かるのです」
……ピチョン
……タン……タタン
……ポタポタ……カン……カン
穴だらけになった屋根から雫が設備を打ちつける
その音が洪水の様に工場を満たしていった
助手「……ああ、確かに賑やかですね」
博士「農園の手入れをしているラッキービーストも雨の日はよく工場内で設備を見上げているのです、賑やかだった当時を思い出すのですかね……」
「……」
助手「これからもよろしくお願いしますですよ、博士」
博士「……急にあらたまって気持ちが悪いのです、助手」
タイリクオオカミ「……うーむ」
アミメキリン「どうしました先生?」
タイリクオオカミ「いや、少しスランプでね、アミメ君、何かネタになるような話は無いかな」
アミメキリン「うーん、急に言われても出てこないものですね……」
アリツカゲラ「あら、お二人とも頭を抱えてどうされたんです?」
タイリクオオカミ「何か面白い話が無いかと思ってね」
アリツカゲラ「あらあら大変ですね……あ、そういえば 」
アミメキリン「何か話題があるんですか!?」
アリツカゲラ「面白くは無いんですが先日不思議な事があったんですよ」
タイリクオオカミ「ふむ、是非聞かせてくれないか」
アリツカゲラ「ええ、先日ロッジに博士が泊まりに来られたんですけど、お会計をじゃぱりまんで支払いたいとの事でしたので、一泊分で10個お支払頂くようお願いしたんです」
アミメキリン「……ここって宿泊費かかるんですね」
タイリクオオカミ「今はそこじゃないぞアミメ君、それで不思議な事というのは?」
アリツカゲラ「はい、お支払の時にじゃぱりまんを数えていましたら……」
……
(博士)では支払うのです、一個二個三個……六個七個いま何時です?
(アリツカゲラ)はい、今8時ですね
(博士)ほう、では続きを九個十個……
アリツカゲラ「と、お支払頂いたのですが後から数えたら一個足りなかったんです、お支払の時には一緒に数えていたのに不思議ですよねー」
アミメキリン「これは……事件かしら!」
タイリクオオカミ「(落語だこれ)」
(博士のくだりの元ネタ知りたい人は「時そば」で調べてね)
??「話は聞かせて貰いました」
タイリクオオカミ「誰?」
アミメキリン「だれ?」
??「まあ、いいじゃないですか、アタシからもお話を一つ提供しますよ」
先日なんですがね
知人に手紙を書きまして、届ける為にじゃぱり便のチーター親分呼んで
これ頼むよ、なんつってお願いしましてね
いつ返事が来るかと楽しみにしてたが一向に来る気配が無い
いつまで待たせんだと焦れておりましたら、ようやく来ましたチーター親分
えらく遅かったじゃないか、なんて声かけましたらチーター親分、ばつが悪そうにこう切り出す
いえね、預かりました手紙を彼方さんが読む前に食っちまったってんで内容が分からねえと、こいつを届けてくれねえかと手紙を預かってきたんです
読む前に食っちまうなんざバカなやつだね、ご苦労だったな
ってじゃぱり便を帰らした後、手紙を開けようと思った所で手が止まる
あっちは読む前に食っちまったのになんでアタシが律儀に読まなきゃならんのかと
そう思ったらムカッ腹立っちまって目の前の手紙をムシャリムシャリ
直ぐにチーター親分呼びつけて、こっちも手紙食っちまったよ、もう一度届けてくんなと手紙を渡す
そしたら今度はずいぶん早く戻ってきて、またしても彼方さんが食っちまったってんで手紙を預かって来たとの事
二度も読まずに食っちまうなんざ辛抱堪らんとその場でやつの手紙をムシャリ
もう一度手紙を、と言いかけた所にチーター親分が慌てて割って入る
勘弁してくだせえ、行ったり来たりで他の届け物が出来なくて迷惑なんでさ!
……これが本当のめ〜惑メ〜ル
お後がよろしいようでm(_ _)m
アミメキリン「あ、あなた……!」
〜招待状〜
ジャパリパークの皆様へ
桜も咲き誇る季節になってまいりました
ジャパリパークの皆様におかれましてはますますのご健康とご多幸を心よりお祈りいたしております
さてこの度は日頃の感謝をこめましてささやかながらパーティーをご用意させて頂きました
お料理等もありますので皆様には是非ご参加頂けますようお願い申し上げます
……しかしながら万が一お料理が足りなくなると心苦しいので参加者は各々食材を持参するのです
我々は春の山菜とか桜餅とか食べたいのです
あとかばんとヒグマは強制参加なのです、必ず来るのですよ
それでは皆様のご参加を心よりお待ちしております
博士、助手より