カピバラさん、そのラスト
島中を巻き込んだ黒セルリアンの騒動から数日、サーバルがジャパリバスを船に改造したいと相談しに来ました
博士「なるほど、話は分かりました
……ではまず、かばんをここに呼ぶのです」
サーバル「えー!?ぜんぜん分かってないよ!
かばんちゃんに内緒で作りたいのにー!」
博士「分かって無いのはサーバルなのです
頭を使うには料理が必要なのですよ」
サーバル「でも……」
博士「大丈夫なのです、ばれないようにすればよいのです
助手、バスの改造に必要な物は調べられそうですか?」
助手「はい
必要な本は見つけたのです、後はバスの修理を進めつつ船に改造するプランを作れば……」
博士「では助手、お前が主導で進めてみるのです
私はかばんの相手をしながら悟られないようにするですよ」
助手「しかし博士……私なんかでは」
博士「やってみるのですよ、助手」
助手「……分かりました
カピバラ、調べるの手伝って貰えますか?」
カピバラ「もちろんだよよよ」
サーバル「カピバラも頑張ってね、それにしても本が読めるようになっちゃうなんですごいなー
やっぱりカピバラは考えるのが得意なフレンズなんだね!」
カピバラ「サーバルに恩返しが出来るなら嬉しいよよよ、実際の製作に入ったらサーバルにも手伝ってもらうかもしれないねねね」
サーバル「もちろんだよ、まかせて!」
博士「サーバルでは逆に壊しそうなのです」
サーバル「ひどいよ!わたしだってかばんちゃんの為に頑張るよ!」
博士「はいはい分かったのです、では助手お願いするですよ」
てくてく
サーバル「……博士は本当に手を出さないの?」
博士「助けが必要な部分は当然手伝うのです、しかしやれる所までやって欲しいのですよ」
サーバル「どうして?」
博士「……もし私に何かあった時は助手がオサになるのです、その時の為に助手にもフレンズを纏める経験をさせたいと常々思っていたのです
今回はいい機会なのですよ」
サーバル「ふーん、博士もいろいろ考えてたんだね」
博士「……お前はナチュラルにド失礼なのです
コホン、
私は、このジャパリパークが好きなのです、長く残って欲しいと思っているのです
その為にオサとして出来る事は何かをいつも考えているのですよ」
サーバル「博士……」
博士「……ということでさっさとかばんを連れてきて料理を作らせるのです、思考労働には料理が必要なのですよ」
サーバル「え、えー
そこに繋げるのー!?
うみゃ〜分かったよ、呼んでくるね」
博士「全く、オサも楽では無いのです
……さて今日は何を頂きますかね、じゅるり」